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「鉄旅日記」2018年弥生【秩父へ。西武線とのお別れでございます。】-練馬区役所、芦ヶ久保、西武秩父、御花畑、秩父、入間市(西武秩父線/秩父鉄道/西武池袋線)

公開日: : 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年3月24日
2018・3・24 12:17 練馬区役所
役場の薄暗い転出窓口で順番が来るのを待っている。
練馬で過ごす日々に終わりが見えている。

保谷、大泉学園間には素晴らしい記憶がいくつもある。
そう気付いてスマホから外に目を移すが、列車に乗って通りすぎる時は無情を感じるほど早い。

心の中に残った余韻が何をもたらしているのか確認する。
どことなく肌寒い曇り空の下では事態は深刻だ。

オレの匂いを覚えておいてほしい。

今日この装いで出かけてきたことを後悔している。
もっと自信が持てる姿でいなきゃいけないよ。

これからはますますそうじゃなきゃな。

15:20 芦ヶ久保(あしがくぼ)駅(西武秩父線 埼玉県)
便所の鏡に酔いで顔を赤くさせた男が写っていた。
飯能を過ぎると里山が広がり、尿意に耐えきれずこの駅に降りた。

冬に吹く風の鋭さはないが、春の風は冷たい。
ホームで首筋に冷たさを感じながら次の秩父行を待つ。

さっきまでいた下界、道の駅からバイクの爆音が聞こえてくる。
そこでオレは工芸品のような女物の室内サンダルを手にとり、レジへ向かった。

15:38 西武秩父(せいぶちちぶ)駅(西武秩父線 埼玉県)にて

15:45 御花畑(おはなばたけ)駅(秩父鉄道 埼玉県)にて

15:54 秩父(ちちぶ)駅(秩父鉄道 埼玉県)にて


16:12~16:16 秩父の町並


16:51 西武秩父(せいぶちちぶ)駅(西武秩父線 埼玉県)
あれから秩父に出て、秩父鉄道の御花畑駅からひと駅を乗って秩父駅。

そこから歩いて戻り、今じゃこうして駅前テーブルで飲んでいる。

セメント山、武甲山。
ずっと見えてるよ。
てっぺんは段々畑のように整然と雪を並べている。

健やかな子供の声が響く駅前で、ひとり身となった境遇に侘しさを感じつつも、この時間を楽しめてはいる。

幸せな家庭を作れていたのであれば、こんな機会はない。
でももしそうだったのなら、こんなものは別になくて構わない。
結局こうなったのはオレのせいだと思いしる。

記し始めてから1時間が経った。
何を考えるでもなく飲んでいた。
そうしているのが好きなんだ。
放っておけば、まるで際限がない。

だからこうして切り上げて18:00発の列車に乗っている。

本来は川越に行くつもりでいたけれど、こうなった。
秩父が呼んだのだろう。


19:20 入間市(いるまし)駅(西武池袋線 埼玉県)
ニュータウン街に降りた。
特急列車の止まる駅の構内は広く、西武鉄道が位置づける街の格に打たれて降りた。

冒頭にニュータウン街と表現したのは、多摩ニュータウンの街並みにとてもよく似ていたからだ。
人の流れはあるけど、駅の灯は街には行き渡らず、取り巻く高層住宅群からは街の照度を上げることに対して積極的な姿勢は見られない。

ミスタードーナツ、日高屋、マクドナルド。
こうした町ではほぼ確実に見かける顔ぶれだ。

駅ビルを出ると、魚民とパチンコ屋が駅前を明るくする貢献度を誇示している。

これからどこに行こうか。
決断の時間はわずかで駅に戻る。

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