*

「鉄旅日記」2018年弥生【秩父へ。西武線とのお別れでございます。】-練馬区役所、芦ヶ久保、西武秩父、御花畑、秩父、入間市(西武秩父線/秩父鉄道/西武池袋線)

公開日: : 最終更新日:2025/05/12 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年3月24日・・・芦ヶ久保駅、西武秩父駅、御花畑駅、秩父駅、入間市駅(西武秩父線/秩父鉄道/西武池袋線)

2018・3・24 12:17 練馬区役所
役場の薄暗い転出窓口で順番が来るのを待っている。
練馬で過ごす日々に終わりが見えている。

保谷、大泉学園間には素晴らしい記憶がいくつもある。
そう気付いてスマホから外に目を移すが、列車に乗って通りすぎる時は無情を感じるほど早い。

心の中に残った余韻が何をもたらしているのか確認する。
どことなく肌寒い曇り空の下では事態は深刻だ。

オレの匂いを覚えておいてほしい。

今日この装いで出かけてきたことを後悔している。
もっと自信が持てる姿でいなきゃいけないよ。

これからはますますそうじゃなきゃな。

15:20 芦ヶ久保(あしがくぼ)駅(西武秩父線 埼玉県)
便所の鏡に酔いで顔を赤くさせた男が写っていた。
飯能を過ぎると里山が広がり、尿意に耐えきれずこの駅に降りた。

冬に吹く風の鋭さはないが、春の風は冷たい。
ホームで首筋に冷たさを感じながら次の秩父行を待つ。

さっきまでいた下界、道の駅からバイクの爆音が聞こえてくる。
そこでオレは工芸品のような女物の室内サンダルを手にとり、レジへ向かった。

15:38 西武秩父(せいぶちちぶ)駅(西武秩父線 埼玉県)にて

15:45 御花畑(おはなばたけ)駅(秩父鉄道 埼玉県)にて

15:54 秩父(ちちぶ)駅(秩父鉄道 埼玉県)にて


16:12~16:16 秩父の町並


16:51 西武秩父(せいぶちちぶ)駅(西武秩父線 埼玉県)
あれから秩父に出て、秩父鉄道の御花畑駅からひと駅を乗って秩父駅。

そこから歩いて戻り、今じゃこうして駅前テーブルで飲んでいる。

セメント山、武甲山。
ずっと見えてるよ。
てっぺんは段々畑のように整然と雪を並べている。

健やかな子供の声が響く駅前で、ひとり身となった境遇に侘しさを感じつつも、この時間を楽しめてはいる。

幸せな家庭を作れていたのであれば、こんな機会はない。
でももしそうだったのなら、こんなものは別になくて構わない。
結局こうなったのはオレのせいだと思いしる。

記し始めてから1時間が経った。
何を考えるでもなく飲んでいた。
そうしているのが好きなんだ。
放っておけば、まるで際限がない。

だからこうして切り上げて18:00発の列車に乗っている。

本来は川越に行くつもりでいたけれど、こうなった。
秩父が呼んだのだろう。


19:20 入間市(いるまし)駅(西武池袋線 埼玉県)
ニュータウン街に降りた。
特急列車の止まる駅の構内は広く、西武鉄道が位置づける街の格に打たれて降りた。

冒頭にニュータウン街と表現したのは、多摩ニュータウンの街並みにとてもよく似ていたからだ。
人の流れはあるけど、駅の灯は街には行き渡らず、取り巻く高層住宅群からは街の照度を上げることに対して積極的な姿勢は見られない。

ミスタードーナツ、日高屋、マクドナルド。
こうした町ではほぼ確実に見かける顔ぶれだ。

駅ビルを出ると、魚民とパチンコ屋が駅前を明るくする貢献度を誇示している。

これからどこに行こうか。
決断の時間はわずかで駅に戻る。

関連記事

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その3-橿原神宮前、六田、吉野、近鉄御所、御所、尺土、二上山(吉野線/御所線/南大阪線)

鉄旅日記2017年3月18日・・・橿原神宮前駅、六田駅、吉野駅、近鉄御所駅、御所駅、尺土駅、二上山駅

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その2-天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居古潭、旭川空港 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その2 ‐川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉(陸羽東線)/東鳴子温泉神社 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・川渡温泉駅、鳴子御殿湯駅、鳴子温泉駅(陸羽東線)/東鳴子温泉神社

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その2 ‐神城、千国、南小谷、小滝(大糸線)【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月25日・・・神城駅、千国駅、南小谷駅、小滝駅(大糸線) 7:53 神城

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 3日目(高松)その2 ‐金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅師墓 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

車旅日記2020年9月21日・・・金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅

記事を読む

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温泉駅、中山平温泉駅(陸羽東線)

記事を読む

「鉄旅日記」2007年如月 初日(東京-天王寺)-東京、名古屋、大垣、米原、草津、柘植、京都、木津、京橋、天王寺(東海道新幹線/東海道本線/草津線/奈良線/学研都市線/大阪環状線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月10日・・・東京駅、名古屋駅、大垣駅、米原駅、草津駅、柘植駅、京都駅、木津駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初秋 2日目(羽咋-福井)その2-松任、小松、あわら湯のまち、三国港、福大前西福井、田原町、福井(北陸本線/えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道福武線) 【秋になると北陸に行きたくなるものでございます。能登半島をはじめ、いくつもの終着駅へと行き着いたのでございます。】

鉄旅日記2008年9月14日・・・松任駅、小松駅、あわら湯のまち駅、三国港駅、福大前西福井駅、田原町

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その3‐驫木、風合瀬、大戸瀬、千畳敷、北金ヶ沢(五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・驫木駅、風合瀬駅、大戸瀬駅、千畳敷駅、北金ヶ沢駅(五能線) 13

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その1-松戸、北松戸、馬橋、流山、小金城趾、幸谷、新松戸、北小金、南柏、北柏、我孫子(常磐線/流鉄流山線) /萬満寺/近藤勇陣屋跡【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

鉄旅日記2018年9月22日・・・松戸駅、北松戸駅、馬橋駅、流山駅、小金城趾駅、幸谷駅、新松戸駅、北

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その1 ‐会津宮下、会津川口、只見、小出(只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・会津宮下駅、会津川口駅、只見駅、

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その3 ‐会津水沼、会津宮下(只見線)/宮下温泉ふるさと荘【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・会津水沼駅、会津宮下駅(只見線)

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その2 ‐郡山、会津若松、会津坂下、会津中川(磐越西線/只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・郡山駅、会津若松駅、会津坂下駅、

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その1 ‐金町、水戸、常陸大子(常磐線/水郡線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・金町駅、水戸駅、常陸大子駅(常磐

→もっと見る

    PAGE TOP ↑