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「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(IGRいわて銀河鉄道/花輪線)

16:17  盛岡(もりおか)駅(東北・北海道新幹線/秋田新幹線/東北本線/田沢湖線/山田線/花輪線/IGRいわて銀河鉄道 岩手県)

岩手の空はおおむね晴れ。常に一定程度の乗客を確保したまま列車は北へ北へ。

ターミナル駅の北上、花巻での乗降は多く、メジャーリーグの大谷選手、菊池投手を輩出した花巻東高校の女子生徒も乗客に含まれる。

花巻東、三沢、東北、仙台育英、金足農業、八戸工大。甲子園の優勝旗に手をかけながらも決勝で散ってきた東北健児たち。

あと少し。オレの人生も同じ。あともう少し。

16:11盛岡着。積雪量は一ノ関と変わらない。じきに日が暮れる。残念だが岩手山は見えない。

IGRいわて銀河鉄道への乗り換え時間は7分。一旦改札を出てはじのホームまで移動する。

16:18発、金田一温泉行。途中の渋民で降りて、次の花輪線大館行を待つ。

17:00  渋民(しぶたみ)駅(花輪線/IGRいわて銀河鉄道 岩手県)

巣子では盛岡大付属の女子生徒が乗ってきた。同窓生の球児たちが夏に「マッスル破壊」という強力打線で甲子園を沸かせている。あるいは彼女たちの姿も甲子園で見られたのかもしれない。

花巻東もそうだが、そうした甲子園の名士を背負った若者を見るのは喜びのひとつでもある。

気づけば岩手山が見えている。グレーの雲に同化していて見分けがつかなかった。これは大いなる喜び。

16:37渋民着。ごく自然にというべきか、いつの間にか積雪の町に放り込まれた。石川啄木の故郷であり、記念館へは徒歩30分とのこと。

漫画「ドカベン」に登場する弁慶高校はここにあるらしい。

「弁慶の立ち往生」のように送球を額で受け止めることによってホームへの送球を遅らせて、義経選手のホームインをサポートした武蔵坊選手。

二人を擁した山伏野球は、主人公のスター軍団が属する明訓高校を破り、スコアボードに表示された勝利の証を確認した武蔵坊選手は静かにだが地響きをたてて倒れた。

夜が降りてきて岩手山が群青に浮く。雲をまとった姿は噴火したかと思わせる。

この駅には飲み屋があると20年ほど前の雑誌で目にしたことがあるが、昔の話なのだろう。

月が大きく見える駅。月は10日に上弦を迎える。

次の好摩は石川啄木が利用した駅とのこと。かつて好摩で眺めた姫神山はここ渋民からも見渡せた。

すっかり暗くなってしまった。17:00発、大館行に乗る。車内は閑散としているかと思いきやそれなりの乗車率。

18:36  八幡平(はちまんたい)駅(花輪線 秋田県)

安比高原で大勢が降りて閑散となる。スキーで有名な場所は町も持つのか。車窓からは駅舎の明かり以外は見つけられない。

18:30八幡平着。定刻より3分の遅れ。

昭和32年までこの駅は小豆沢駅とのこと。現在の土深井駅は尾去沢。十和田南駅は毛馬内。沿線と駅には歴史があり、花輪線全線開通から80年。現在は上り下りとも日に6本の運行。

国の名士とも言える山の名を冠した駅に降りて感無量。いつか高原台地を眺めてみたい。ここから十和田湖へは40km。駅前では食堂が一軒灯を保っている。

八幡平に上がった月を記憶して、宿泊地の湯瀬温泉へひと駅戻る。

18:52 湯瀬温泉(ゆぜおんせん)駅(花輪線 秋田県)にて

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