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「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その3 ‐米沢、赤湯、中川、山形、北山形(奥羽本線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

公開日: : 最終更新日:2025/06/12 旅話, 旅話 2021年

鉄旅日記2021年10月10日・・・米沢駅、赤湯駅、中川駅、山形駅、北山形駅(奥羽本線)

9:29 米沢(よねざわ)駅(山形新幹線/奥羽本線/米坂線 山形県)

米沢は快晴。雪が降る中を降りたこともある馴染みの駅前風景を目にして喜びが湧く。

振り向けばメルヘン的な米沢駅。この姿も愛している。

次の山形行が来るまでしばらく時間があり、2年前には行けなかった最上川へ。

途中に「峠の力餅」米沢店を見る。峠駅限定の味と思っていたが、支店を持っていたとは。より一層のご繁栄を願う。

5月開催の「米沢上杉まつり」で川中島合戦が再現される松川河川敷はこの風景の中にあるのだろう。視界には公園化した河川敷と穏やかな流れ。

昨日は寒く感じた装いも、日差しが戻れば暑いと感じる。

改札を入ると、有名駅弁「牛肉どまん中」売場。当然というか気持ちが向くが、その先にある「米沢牛弁当」売場のおじさんの会釈に合い、近づくにつれて彼の顔に笑みが広がっていった。

9:54 赤湯(あかゆ)駅(山形新幹線/奥羽本線/山形鉄道フラワー長井線 山形県)

2分の停車。ラーメンの町を謳う南陽市。そんな証しを駅を背景に写す。

飯坂温泉で11年前の記憶を引っ張り出したが、同じ日にここにも存在している。

あの日も雨混じりだったけど、11年越しの山形の青空を眺めている。

10:06 中川(なかがわ)駅(奥羽本線 山形県)

時間調整のためか3分の停車。上りホームにある駅舎へ急ぐ。

なかなかに愛らしい三角駅舎の背後には岩部山。奇岩怪石に彫られた三十三体の観音様が鎮座する506メートル。

これが喜び。米沢~山形間では降りたことのない駅は茂吉記念館前のみとなった。

上下線が敷かれた線路内の幅は驚くほど狭く、ここを走る新幹線の対応力とJRの叡智に敬意を持つ。

羽州街道は晴れ渡っている。

10:38 山形(やまがた)駅(山形新幹線/奥羽本線/仙山線/左沢線 山形県)

ディーゼル音が響き渡る山形駅。ここでは12分の滞在。

森高千里さんの「雨」が流れていたかつての夕暮れ駅前を思い出していた。霞城公園のベンチでは横になった20代。オレと山形の関わりにも歴史がある。

先に出る左沢線に乗って、ひと駅先の北山形で降りることにする。

発車した列車は霞城公園横を通りすぎた。

10:54 北山形(きたやまがた)駅(奥羽本線/仙山線/左沢線 山形県)

10分前に左沢線でこの駅に着いて、左沢線専用駅舎を出て、踏み切りを渡ってひと回り。

かつて降りた際には工事中だった奥羽本線、仙山線駅舎は完成を見て、パトカーが停まる先の広場で、小便小僧は悠然と放つ。

完成した駅舎をくぐることもまた、この旅の目的だった。

左沢線ホームと奥羽本線、仙山線ホームが別にあり、それぞれの線路がⅤ字に交わる特別とも言える鉄道風景。

同じような風景で思いつくのは外房線と東金線の大網駅、高徳本線と鳴門線の池谷駅、近江鉄道本線と多賀線の高宮駅、富山地方鉄道本線と立山線の寺田駅。

仙山線に乗る。次の羽前千歳駅を出ると仙山線は大胆なまでに大きく右に舵を切って、仙山国境の奥羽山脈への上り道に向かう。

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