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「鉄旅日記」2021年夏 最終日(上田-東京)その3 ‐十日町、越後川口、渋川、敷島(飯山線/上越線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/06/12 旅話, 旅話 2021年

鉄旅日記2021年7月11日・・・十日町駅、越後川口駅、渋川駅、敷島駅(飯山線/上越線)

13:34 十日町(とおかまち)駅(飯山線/北越急行ほくほく線 新潟県)
乗客の入れ換えが多く行われる。

28分の停車。雨が上がった街に出る。そして街には今日もローカル放送が流れている。

昨日寄った酒屋さんへ。昨日はおかみさんが応対してくれたが、今日は若いご主人。オレが昨日も立ち寄ったことを知るよしもない。

信濃川は2駅ほど手前で沿線から離れ、車内で吊革にぶら下がるなどして遊んでいた幼い兄妹は陰気な青年に叱られ、野放しにしていた若い父親もまた彼によって辱しめられた。

野放しにしていた父親はオレもどうかと思うが、車内はがらがらに空いている。青年にもう少しのおおらかさがあるといい。彼の正義は正しいが、おそらく誰も喜ばない。

恋人からは初めての歌舞伎鑑賞にいく報告。

雨は上がったと信じてよいのだろうか。

14:11 越後川口(えちごかわぐち)駅(上越線/飯山線 新潟県)

上越線との合流前に魚沼川を越える。接続はよく、乗り換え時間は8分。

12年前はそのあまりの接続のよさに駅の印象を記せなかった。駅前もまた真っ暗で、駅舎もまた闇に溶け込んでいた。

駅舎はターミナル駅としての格を存分に示し、当時は突き当たりに見えた駅前通りは先まで延びていて、焼鳥屋の看板も見える。

こんな駅だったかと記憶を更新して、上越線ホームに上がる。

さっきまで乗っていた車両が折り返しの十日町行となって、草蒸した先に停車している。

飯山線、、、この長い線区を見直すためにこの旅は計画された。

16:52 渋川(しぶかわ)駅(上越線/吾妻線 群馬県)
乗り換えで降りた水上駅前商店街のシャッターは下りていた。大雨の影響だろうか。

関東へと上っていくにつれて雨雲は勢力を弱め、飯山で見て以来の晴天下にいる。

渋川もまた12年振り。当時駅舎は工事中で全容を見ていない。完成なった姿を見たかった。

おそらく12年前と同じように駅前通りを歩き、同じように商店街の陣容を評価して駅へ戻った。

妙義山に赤城山。ここからは天下の名山が望める。群馬総社で、八木原で、これまでも眺めてきた。

上州は今日も晴れ。オレにはめでたい土地。

駅のポスターで見た伊香保の石段を、恋人と歩く絵が浮かんだ。

吾妻線はやはり大雨の影響で列車に遅れが生じている。これよりひと駅戻り、この駅旅を終える。

17:13 敷島(しきしま)駅(上越線 群馬県)

妙義山がくっきりと見える。

荒々しく見える姿が好きだが、赤城山は常に脳裏にあるものの、妙義山はそうじゃない。やはり知名度とは、こんなオレの中でも優先されるらしい。

ここには少し前までは歴史的な駅舎が立っていたはずだ。その姿はおそらく車窓から目にしている。今までに何度この道を通ってきたことだろう。

駅舎は建て変わり、西日を受けている。

夏がくる。今度こそ夏がくる。

渋川へと戻る道筋で利根川を越えた。旅情が再燃した。

【Facebookへの投稿より】

緊急事態宣言前の東京を脱けて、小さな旅に出ました。

2021年夏、蝉の第一声を上州で聞き、越後を経て、濁流と化した信濃川に沿って、信州へと下っていったのでございます。

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