「鉄旅日記」2021年夏 最終日(上田-東京)その3 ‐十日町、越後川口、渋川、敷島(飯山線/上越線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】
鉄旅日記2021年7月11日・・・十日町駅、越後川口駅、渋川駅、敷島駅(飯山線/上越線)
13:34 十日町(とおかまち)駅(飯山線/北越急行ほくほく線 新潟県)
乗客の入れ換えが多く行われる。


28分の停車。雨が上がった街に出る。そして街には今日もローカル放送が流れている。

昨日寄った酒屋さんへ。昨日はおかみさんが応対してくれたが、今日は若いご主人。オレが昨日も立ち寄ったことを知るよしもない。
信濃川は2駅ほど手前で沿線から離れ、車内で吊革にぶら下がるなどして遊んでいた幼い兄妹は陰気な青年に叱られ、野放しにしていた若い父親もまた彼によって辱しめられた。
野放しにしていた父親はオレもどうかと思うが、車内はがらがらに空いている。青年にもう少しのおおらかさがあるといい。彼の正義は正しいが、おそらく誰も喜ばない。
恋人からは初めての歌舞伎鑑賞にいく報告。
雨は上がったと信じてよいのだろうか。
14:11 越後川口(えちごかわぐち)駅(上越線/飯山線 新潟県)
上越線との合流前に魚沼川を越える。接続はよく、乗り換え時間は8分。
12年前はそのあまりの接続のよさに駅の印象を記せなかった。駅前もまた真っ暗で、駅舎もまた闇に溶け込んでいた。
駅舎はターミナル駅としての格を存分に示し、当時は突き当たりに見えた駅前通りは先まで延びていて、焼鳥屋の看板も見える。


こんな駅だったかと記憶を更新して、上越線ホームに上がる。
さっきまで乗っていた車両が折り返しの十日町行となって、草蒸した先に停車している。

飯山線、、、この長い線区を見直すためにこの旅は計画された。
16:52 渋川(しぶかわ)駅(上越線/吾妻線 群馬県)
乗り換えで降りた水上駅前商店街のシャッターは下りていた。大雨の影響だろうか。
関東へと上っていくにつれて雨雲は勢力を弱め、飯山で見て以来の晴天下にいる。
渋川もまた12年振り。当時駅舎は工事中で全容を見ていない。完成なった姿を見たかった。

おそらく12年前と同じように駅前通りを歩き、同じように商店街の陣容を評価して駅へ戻った。


妙義山に赤城山。ここからは天下の名山が望める。群馬総社で、八木原で、これまでも眺めてきた。


上州は今日も晴れ。オレにはめでたい土地。
駅のポスターで見た伊香保の石段を、恋人と歩く絵が浮かんだ。
吾妻線はやはり大雨の影響で列車に遅れが生じている。これよりひと駅戻り、この駅旅を終える。
17:13 敷島(しきしま)駅(上越線 群馬県)
妙義山がくっきりと見える。

荒々しく見える姿が好きだが、赤城山は常に脳裏にあるものの、妙義山はそうじゃない。やはり知名度とは、こんなオレの中でも優先されるらしい。
ここには少し前までは歴史的な駅舎が立っていたはずだ。その姿はおそらく車窓から目にしている。今までに何度この道を通ってきたことだろう。
駅舎は建て変わり、西日を受けている。



夏がくる。今度こそ夏がくる。
渋川へと戻る道筋で利根川を越えた。旅情が再燃した。
【Facebookへの投稿より】
緊急事態宣言前の東京を脱けて、小さな旅に出ました。
2021年夏、蝉の第一声を上州で聞き、越後を経て、濁流と化した信濃川に沿って、信州へと下っていったのでございます。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 2日目(弘前-小樽)その2-赤井川、姫川、東森、渡島砂原、森、野田生、山越、八雲、長万部、ニセコ、小樽(函館本線/渡島砂原支線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月11日・・・赤井川駅、姫川駅、東森駅、渡島砂原駅、森駅、野田生駅、山越駅、八雲
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その4‐出雲市、直江、五十猛、馬路(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2024年7月24日・・・出雲市駅、直江駅、五十猛駅、馬路駅(山陰本線) 15:19
-
-
「鉄旅日記」2016年夏 4日目(富良野-大館)その1-富良野、滝川、岩見沢、白石、新札幌、北広島、恵庭、千歳、新千歳空港(根室本線/函館本線/千歳線/石勝線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】
鉄旅日記2016年8月13日・・・富良野駅、滝川駅、岩見沢駅、白石駅、新札幌駅、北広島駅、恵庭駅、千
-
-
「鉄旅日記」2006年如月 その1-取手、土浦、勝田、阿字ヶ浦、那珂湊、日立、大津港(常磐線/茨城交通) 【房総半島から1週間。常磐線に乗って、下っていったのでございます。】
鉄旅日記2006年2月11日・・・取手駅、土浦駅、勝田駅、阿字ヶ浦駅、那珂湊駅、日立駅、大津港駅(常
-
-
「鉄旅日記」2014年春 初日(東京-紀伊勝浦)その2-山田上口、宮川、川添、伊勢柏崎、尾鷲、新鹿、熊野市、紀伊勝浦(参宮線、紀勢本線) 【青春18きっぷで、紀伊半島へ】
鉄旅日記2014年3月8日その2・・・山田上口駅、宮川駅、川添駅、伊勢柏崎駅、尾鷲駅、新鹿駅、熊野市
-
-
「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】3日目 いよいよ金沢へ‐その1(R1→湖岸道路)伏見、山科西野、大津駅、瀬田駅、守山、彦根
車旅日記1996年5月5日 1996・5・5 11:36 1号国道‐伏見 黄金週間の混雑は古都の上
-
-
「鉄旅日記」2017年夏 初日(東京-大垣)その2-郡上八幡、北濃、美濃白鳥、郡上八幡、関、美濃太田、岐阜(長良川鉄道/高山本線)【私鉄王国で過ごす夏】
鉄旅日記2017年8月11日・・・郡上八幡駅、北濃駅、美濃白鳥駅、関駅、美濃太田駅、岐阜駅(長良川鉄
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その3 ‐坂本比叡山口、びわ湖浜大津、大津(京阪石山坂本線/東海道本線)/大津港 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年9月19日・・・坂本比叡山口駅、びわ湖浜大津駅、大津駅(京阪石山坂本線/東海道本
-
-
「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その2-湖北、下総松崎、成田、香取、延方、北浦、佐原、大戸(我孫子支線/成田線/鹿島線) 【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】
鉄旅日記2018年9月22日・・・湖北駅、下総松崎駅、成田駅、香取駅、延方駅、佐原駅、大戸駅(我孫子
-
-
「鉄旅日記」2018年師走 2日目(津-松阪-伊勢奥津-鳥羽-神島)その3-神島にて・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】
鉄旅日記2018年12月23日・・・八代神社、神島灯台、監的哨、ニワの浜、神島山海荘あじさい 14
