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「鉄旅日記」2021年夏 初日(東京-上田)その4 ‐長野、御代田、小諸、上田(信越本線/しなの鉄道) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/06/13 旅話, 旅話 2021年

鉄旅日記2021年7月10日・・・長野駅、御代田駅、小諸駅、上田駅(信越本線/しなの鉄道)

17:07 長野(ながの)駅(北陸新幹線/信越本線/篠ノ井線/飯山線/しなの鉄道/北しなの線 長野県)
酒のせいだけじゃないよ。たぶんね。

常よりよく眠った。最近は雨の気配に眠くなる。そうした中でも蓮駅あたりで車窓から信濃川を写している。

たどり着いた長野駅で、多くの信濃人と雨を見つめていた。

梅雨を脱する夕立雷雨。

この旅を境に季節は変わるのだろう。

18:49 御代田(みよた)駅(しなの鉄道 長野県)

いつのまにか眠ってしまい、気づくと平原駅。宿泊地は上田で、そこを通り過ぎたのはいいのだが、本当はひとつ手前の小諸で降りるつもりでいた。

小諸は大切な街で、夜の姿を知りたかったから。

平原で慌てて降りるでもなく、「これも旅さ」とやり過ごすと、なかなかいかした駅前風景を持つ駅に着いた。

夜の灯がほんのりと人々を誘い、駅構内にある「世界一小さなテレビ局」ではきれいな猫が関心を集めている。

子供たちを集めて放送中。局長さんは面白そうな男だし、偏屈そうにも見える。駅前の居酒屋の店主さんもまた同類。一献傾けてみたい御仁たち。

思いがけなく降りた夕焼けの町は、大切な記憶を呼び覚ましてくれた。そう言えば、この町のどこかでかつて思いを焦がした女性が幸せな家庭を築いている。

浅間山も近くに見える。

20:25 小諸(こもろ)駅(小海線/しなの鉄道 長野県)
大雨が長野からの列車の進行を阻んでいた。1時間は来ないという。

御代田で乗った列車は小諸で止まり、先に書いたとおり夜の小諸を知りたかった思いは奇しくも達することになったわけだが、こんな事態の果てとは。

夕食は宿泊先の上田でと思っていたが、こうなった以上は仕方がない。駅を写した時刻は19:19。小さな繁華街に足を向ける。

そして入った店には一人の客もない。コロナ禍でもある。入店時には気づかなかったが、傍らでご主人のお子さんたちがお利口にしている。

この暑い中で驚かれたが、湯豆腐を最初に注文して、それから焼鳥、うな丼。

酒はビールと熱燗。1時間ばかり飲んでいた。朝からの酒もあり、だいぶ酔っている。

小諸で食事をすることになったのは縁だと感じている。大雨と居眠りに導かれて、またこの街で記憶をつないだ。

先週から始まったことだが元カノが家庭の事情で泣いている。「何でよりによってオレなの?」「わからない。でも女友達には相談したくないし、あなたしか浮かばなかった」。いくつか着信履歴が残っていた。

そんな話をこれから聞く。列車が動くまで気が済むまで聞いてあげよう。

きっと上田に着いても続くのだろう。列車はじきに動くらしい。

21:37 上田(うえだ)駅(北陸新幹線/しなの鉄道/上田電鉄別所線 長野県)にて

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