*

「鉄旅日記」2020年盛夏 3日目(肥前鹿島-門司港)その3‐諫早、松原、千綿(大村線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/04 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、松原駅、千綿駅(大村線)

11:37  諫早(いさはや)駅(長崎本線/長与支線/大村線/島原鉄道 長崎県)
島原鉄道は十分に堪能した。

所用を済ませてホームに降りると大村線シーサイドライナーはすでに停車中。計画より1本早いのに乗れる。

これより車窓に現れる大村湾を楽しむ。

進行方向左手に現れる湖のような湾。この線区にどうしてももう一度寄りたい駅がある。その千綿駅に降りるのが、この旅の大いなる目的でもある。

博多行の特急「かもめ」が停車している。豪華列車のようで、ランプの灯で楽しむ初老のカップルの姿がある。

コンビニに置かれた新聞で知ったが、渡哲也さんが亡くなった。78歳。「男」を体現する名優がまたひとり。

オレの人生もあと35年だ。それでいい。

大村湾は大村駅の手前で一度覗く。

歴史的建造物と言える大村駅は変わっていなかった。

12:03  松原(まつばら)駅(大村線 長崎県)

行き違い列車の遅れで、思いがけずしばらくの停車。

運転士さんに挨拶と断りを入れて下車。駅周辺を写す。思い出深き真夏のひとこま。

白い駅舎はまぶしげでもあり、涼しげでもある。

発車してしばらく経つと大村湾が見え始めた。

次が千綿駅。

12:36  千綿(ちわた)駅(大村線 長崎県)

駅に着いて驚いた。列車を見に大勢が繰り出していて、迎えられるように降りた。

かつて嘱託の事務員さんがいらっしゃった駅舎内も様子が違う。千綿食堂という粋なレストランになっていた。

これだよ。これでいい。この駅舎と景観の素晴らしさに気づく者もいるだろうと思っていたが、16年の歳月はどうやら千綿駅を観光駅に変えたらしい。

そして変わらぬ駅前風景。

もっと静かにここでの時間を過ごせると思っていたが、食堂からはふわふわした音楽が漏れ聞こえ、並びには盛況の店内から注文料理出来上がりの声がかかるのを待つ女子連れの浮き浮きした姿がある。

博多からいらっしゃった年金暮らしの耳の不自由な紳士とスマホで会話。彼のような方の目に、オレが安心できそうな男だと映るのなら、それこそがなりたい人間像。

16年前にオレがここで眺めた大村湾は今日のように真っ青ではなく、グレーだったはずだ。その後に激しい雨に打たれたんだ。グレーさ。

トイレを借りにたまたま寄って、事務員さんに断りを入れてホームに立たせてもらったあの日。あの日の記憶がまたここにオレを立たせた。

あの日は夏休み最終日。それから福岡空港へ車を走らせた。

それにしてもこの駅が持つ景観の素晴らしさよ。飽きずに気が向くたびに写す。

鮮やかとも、素敵とも、真っ青でも表現する言葉は多々あるが、一度ここに来てみなよ。それが一番いい。

立ち寄った人々が感嘆しながら立ち去っていく。最愛の存在を連れてきたいよ。恋人も喜ぶだろう。

諫早行が到着してまたざわめき。去ってしまえばため息。

じきにここに着いて1時間が経つが、諫早で購入しておいた酒もある。

こんな時間が欲しくてオレは九州まできた。

関連記事

「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その1‐鷹ノ巣、二ツ井、鷹巣、阿仁合(奥羽本線/秋田内陸縦貫鉄道) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】最終日(鷹ノ巣-東京)

鉄旅日記2023年1月13日・・・鷹ノ巣駅、二ツ井駅、鷹巣駅、阿仁合駅(奥羽本線/秋田内陸縦貫鉄道)

記事を読む

「車旅日記」1996年1月【旅を友として生きていくと決めた27歳。年頭の誓いでございます。】-町田、伊勢原駅、山北駅、沼津駅、富士駅、道の駅富士川、吉原駅、田子の浦

車旅日記1996年1月1日 1996・1・1 20:43 東京町田 始動だ。 久し振りに動かした筋

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、芝川駅(東海道本線/身延線)/

記事を読む

「車旅日記」2005年春 初日(松本-富山)走行距離317㎞ その1-新宿駅、松本駅、明科駅、聖高原駅、冠着駅、姨捨駅、篠ノ井駅、川中島駅、飯山駅 【松本から富山へ。今にして思えば、なぜこの旅を思い立ったのか思い出せないのでございます。】

車旅日記2005年4月29日・・・新宿駅、松本駅、明科駅、聖高原駅、冠着駅、姨捨駅、篠ノ井駅、川中島

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 最終日(石巻-東京)その1-石巻、西塩釜、下馬、塩釜、岩切、利府、伊達、郡山、白河(仙石線、東北本線、利府支線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月21日その1・・・石巻駅、西塩釜駅、下馬駅、塩釜駅、岩切駅、利府駅、伊達駅、郡

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 4日目(富良野-大館)その2-南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、北舟岡、伊達紋別、長万部、森、新函館北斗、大館(千歳線/室蘭本線/函館本線/北海道新幹線/奥羽本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月13日・・・南千歳駅、苫小牧駅、登別駅、東室蘭駅、北舟岡駅、伊達紋別駅、長万部

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その3-笹川、外川、犬吠、犬吠埼、銚子、椎柴、松岸(成田線/銚子電鉄)【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

鉄旅日記2018年9月22日・・・笹川駅、外川駅、犬吠駅、銚子駅、椎柴駅、松岸駅(成田線/銚子電鉄)

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】最終日(松本-東京)その3 ‐南小谷、白馬大池、信濃森上、白馬(大糸線)

鉄旅日記2021年4月25日・・・南小谷駅、白馬大池駅、信濃森上駅、白馬駅(大糸線) 11:

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その1‐東京、国府津、小田原、三島(東海道本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・東京駅、国府津駅、小田原駅、三島駅(東海道本線) 2020

記事を読む

「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】4日目(高知-宇和島)-高知、朝倉、伊野、斗賀野、須崎、窪川、中村、宿毛、宇和島(土讃本線、土佐くろしお鉄道中村線/宿毛線、予土線)

鉄旅日記2009年5月4日・・・高知駅、朝倉駅、伊野駅、斗賀野駅、須崎駅、窪川駅、中村駅、宿毛駅、宇

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その4 ‐大宮、尾久、三河島(高崎線/常磐線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・大宮駅、尾久駅、三河島駅(高崎線

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その3 ‐高崎、籠原、北本、北上尾(高崎線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・高崎駅、籠原駅、北本駅、北上尾駅

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その1 ‐会津宮下、会津川口、只見、小出(只見線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・会津宮下駅、会津川口駅、只見駅、

「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その3 ‐会津水沼、会津宮下(只見線)/宮下温泉ふるさと荘【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月10日・・・会津水沼駅、会津宮下駅(只見線)

→もっと見る

    PAGE TOP ↑