*

「鉄旅日記」2020年盛夏 初日(東京-防府)その3‐三滝、横川、宮島口フェリー乗場、宮島フェリー乗場、広電宮島口、宮島口(可部線/山陽本線/JR西日本宮島フェリー) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/06/10 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年8月13日・・・三滝駅、横川駅、宮島口フェリー乗場、宮島フェリー乗場、広電宮島口駅、宮島口駅(可部線/山陽本線/JR西日本宮島フェリー)

11:36  三滝(みたき)駅(可部線 広島県)
行き違い2分の停車。

行きに印象を深くした川辺の駅。

駅舎はなく、構内踏切を渡って外に出るには2分は短い。逡巡する内に下りあき亀山行が入ってきた。

発車して先に見えるトンネルをくぐると、鉄橋を渡り、開けた視界の先に新幹線高架が接近する。

11:50  横川(よこがわ)駅(山陽本線/可部線 広島県)
山陽本線への乗り換えのため11分の滞在。駅のホームからスナックが列なる雑居ビルが見えた。

少しは賑やかな町なのかと思いながら改札口に近づくと、仰天するほどの繁華な街が裾を広げていた。

路面電車の広島電鉄終着駅があり、ガタゴト電車はここから広島港へ向かう路線と、江波方面に向かう路線に分かれる。

これまでに知らずにいた広島の繁華。圧倒される思いで駅周辺を写し、ビールを購入して岩国行に乗る。

新井口、五日市と広島電鉄に沿う車窓。おそらく昼間のこの風景を見るのは10年以上振りになるだろう。

やがて到着した廿日市駅。変貌した後ろ姿を確認した。

12:15 宮島口フェリー(みやじまぐちフェリー)乗場(JR西日本宮島フェリー 広島県)にて

12:35 宮島フェリー(みやじまフェリー)乗場(JR西日本宮島フェリー 広島県)にて

13:17 広電宮島口(ひろでんみやじまぐち)駅(広島電鉄宮島線 広島県)にて

13:25  宮島口(みやじまぐち)駅(山陽本線 広島県)
岩国行に乗って、宮島口駅には12:12に着いている。

フェリー乗場へと歩いていく。10年以上前に立ち寄った乗場は簡素とも言えるものだったが、巨大なまでに建て替わっていた。青春18きっぷは宮島航路でも有効。

直近では船は12:20に出る。恋人を連れたノーマスクの若者が自信に満ちた表情で乗り込み、屈託なくしゃべり、笑顔を浮かべている。

先頭に陣取りこれより向かう宮島を写す。この区間の最大の見せ場とも言える、海上に立つ世界遺産厳島神社の大鳥居には覆いがかかっていて、拝むことは叶わなかった。

瀬戸内海景の見事さよ。右に左に移動して写す。

たどってきた道を振り返れば遥かなる本州。

宮島には12:30に着いた。

灼熱の参道を歩き、大急ぎで参拝を済ませ、大急ぎで桟橋に戻る。まったく、オレらしい旅だ。

島では神の使いとして扱われる鹿の姿があちこちに。鹿の鳴き声を初めて聞いたよ。お腹を空かせていたのか切なくさせるような声だった。

平家一門や厳島合戦を想ったのはここに戻ってからだった。海の青は鮮やかで、厳島神社の舞台は潮が引き、能舞台は時代に錆びて、不意に人間国宝が現れたかのような空気をそこに生んでいた。

ロープウェー乗場がある。そこへ上がれば陶晴賢を見事におびき寄せて滅ぼした、1555年秋の毛利元就渾身の合戦場に出るのだろう。

恋人とあらためて来よう。最愛の存在も連れてきたい。

帰りは宮島を13:05に出て、行きと同じく10分で宮島口に戻る。13:15着。宮島での滞在時間は35分。

暑さに疲れた船内で、ひとりデッキにもたれ、宮島口の船着き場を真っ直ぐに見据えながら、優しいことを想っていた。

そして13:27発の大野浦行をここで待っている。人気はなく静まりかえっている。

購入して口に含んだ水はやけに甘く感じた。

関連記事

「鉄旅日記」2017年秋 その1-東長崎、本鵠沼、鵠沼海岸、藤沢、石上、柳小路、鵠沼、湘南海岸公園、鎌倉(西武池袋線/小田急電鉄江ノ島線/江ノ島電鉄) 【湘南へ向かう休日。江ノ電に乗りに行ったのでございます。】

鉄旅日記2017年11月12日・・・東長崎駅、本鵠沼駅、鵠沼海岸駅、藤沢駅、石上駅、柳小路駅、鵠沼駅

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その3-橿原神宮前、六田、吉野、近鉄御所、御所、尺土、二上山(吉野線/御所線/南大阪線)

鉄旅日記2017年3月18日・・・橿原神宮前駅、六田駅、吉野駅、近鉄御所駅、御所駅、尺土駅、二上山駅

記事を読む

「車旅日記」2000年春 2日目(新潟豊栄‐象潟)道の駅豊栄、道の駅神林、瀬波温泉龍泉、道の駅温海、立岩海底温泉、酒田南郊、象潟駅、象潟松籟館 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月4日 2000・5・4 8:09 7号国道-豊栄(道の駅) 路上で夜を明かす

記事を読む

「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その3‐岩峅寺、立山、電鉄富山、富山(富山地方鉄道立山線/富山地方鉄道不二越・上滝線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月21日・・・岩峅寺駅、立山駅、電鉄富山駅、富山駅(富山地方鉄道立山線/富山地方

記事を読む

「鉄旅日記」2018年初秋 初日(東京-桑名)その2-吉原、岳南江尾、本吉原、吉原本町、吉原、富士川、新蒲原、西焼津、新豊橋、三河田原(岳南電車岳南線/東海道本線/豊橋鉄道渥美線)【「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・吉原駅、岳南江尾駅、本吉原駅、吉原本町駅、富士川駅、新蒲原駅、西焼

記事を読む

「車旅日記」1996年夏【再び北を目指した夏。不慮の事故に遭い、打ち切らざるを得なくなったのでございます。】最終日 事故から帰京を振り返って。

車旅日記1996年8月15日 1996・8・15 東京 望郷の思いとは別に昨日家に帰り着いた。 後

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その6‐三国港、田原町、福井駅(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・三国港駅、田原町駅、福井駅電停(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄

記事を読む

「鉄旅日記」2009年初夏 【上信越ひとり旅】最終日(長岡-東京)-長岡、東三条、吉田、新潟、新津、会津若松、郡山、磐城石川、磐城塙、玉川村、常陸大宮、金町(信越本線/弥彦線/越後線/磐越西線/水郡線/常磐線)

鉄旅日記2009年7月20日・・・長岡駅、東三条駅、吉田駅、新潟駅、新津駅、会津若松駅、郡山駅、磐城

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 4日目(富良野-大館)その1-富良野、滝川、岩見沢、白石、新札幌、北広島、恵庭、千歳、新千歳空港(根室本線/函館本線/千歳線/石勝線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月13日・・・富良野駅、滝川駅、岩見沢駅、白石駅、新札幌駅、北広島駅、恵庭駅、千

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 初日(東京-下北)その1-郡山、安達、苦竹、東仙台、花泉、石越(東北本線、仙石線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月19日その1・・・郡山駅、安達駅、苦竹駅、東仙台駅、花泉駅、石越駅(東北本線、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その4 ‐アプトいちしろ、川根小山、千頭、金谷、焼津(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・アプトいちしろ駅、川根小山駅、千頭

→もっと見る

    PAGE TOP ↑