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「鉄旅日記」2020年弥生【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】最終日(速星-東京)その2‐猪谷、高山、久々野、古井、美濃川合(高山本線/太多線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/22 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年3月22日・・・猪谷駅、高山駅、久々野駅、古井駅、美濃川合駅(高山本線/太多線)
9:11 猪谷(いのたに)駅(高山本線 富山駅)
猪谷に着いて、接続よく5分後に高山行が出る。

楡原で頬を濡らした雨が少し粒を増した。

ここは鉄道史に残る駅でもあるからか、鉄道ファンの多くが方々にカメラを向ける。

10:24 高山(たかやま)駅(高山本線 岐阜県)
角川を出てしばらくすると視界が開けたかのように急に明るくなった。

谷間を進むことに変わりはないが、窮屈な場所から解き放たれたかのように左右の山々は線路から離れ、広い谷間を進むようになった。

猪谷から約1時間。
乗り換え時間10分。
10:24発、美濃太田行に乗る。

高山は巨大な宗教都市だと聞いたことがあるが、一昨日楽しんだ出口とは反対側にその施設の黄金色の屋根を見た。

10:44 久々野(くぐの)駅(高山本線 岐阜県)
6分の停車。
こうして9年前にも一度降りている。


駅前商店街は残り、観光案内所は閉まっていた。
特に表示を見かけなかったが、久々野は登山や観光の入口にあたるのかもしれない。

渚駅へと列車は坂を下りていく。
飛騨川に沿う道程に人家は消え、やがて思い出したかのように集落が現れる。

13:02 古井(こび)駅(高山本線 岐阜県)
下り列車の遅れで、上りも運行が狂い、下呂、焼石、飛騨金山での列車行き違いによる停車は短くなるか、消失。

下麻生でダイヤは元に戻った。
眠り、SNSをやり、車窓に目を向ける。

飛騨川は白川口までは常に寄り添っていた。
白川口を出てすぐに銀色の橋を見たのを覚えている。

手元に目を落としていて、ふと目を上げるともうその姿はなかった。
自然との別れとはそうしたものか。

古井と書いてこびと読む。
ここで降りて、太多線美濃川合駅まで歩く。



木曽川を間近に見たくてこの計画ができた。

13:54 美濃川合(みのかわい)駅(太多線 岐阜県)
古井駅からは徒歩約20分。

県道371号を南下する。
途中のドラッグストアでビールと昼食を購入。

さらに進むと右手に美濃太田車両区が現れる。
壮観。

跨線橋を渡らずに左手に下りていく道をたどると小さな駅がある。
美濃川合駅。
駅舎はない。



太多線は1時間に2本程度は確保され、日付が変わっても運行している。

木曽川橋梁と今渡ダム。
過去に一度だけ太多線で目にして、その光景をこうして覚えている。

そして一昨日。
そして今日。
その偉容をこうして間近で見ることができた。

川辺の駅で立ち尽くしながら、この旅の重要な要素だったのだと実感していた。

そして再び車窓から。





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