「鉄旅日記」2020年弥生 最終日(速星-東京)その1‐速星、越中八尾、楡原(高山本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】
鉄旅日記2020年3月22日・・・速星駅、越中八尾駅、楡原駅(高山本線)
2020・3・22 7:12 速星(はやほし)駅(高山本線 富山県)
薄曇りの富山市婦中。
宿泊した地点から駅前の工場煙突は見えていた。
笹倉神社にお詣りして、町角を写す。

新聞の販売所や多目的ビル。
そんな町角。



待合室にはテレビがつけられ、駅員さんは7:10から仕事を始めた。
速星駅は列車の行き違い場所として多く使われる。



7:16発、越中八尾行に乗る。
富山の山並はまだ雪を頂いている。
奥州では見られなかった冬景色。
千里に至る途中、井田川を渡る。
雄大で美しい景観をそこに見た。
7:46 越中八尾(えっちゅうやつお)駅(高山本線 富山県)
八尾に降りるのは2度目になる。
毎年9月1日から3日にかけて行われる「おわら風の盆」は、この駅に初めて降りる少し前に川上健一さんの小説「祭囃子が聞こえる」でその存在を知っていた。
あの日は夏。
ちょうど祭が始まる朝だった。
駅前まではその活気は伝わらず、ぶらぶらして酒屋でビールを買った。
八尾は坂の町と、駅の待合室に貼られていた町案内にある。
あの夏の日よりほんの少しだけ足を延ばしてみた。





最初の坂を上がる。
水路を勢いよく水が流れ、祠があり、道端の草は花を咲かせている。
八尾の町は井田川を越えた先にある。
駅からは約2kmとのこと。




そこを歩いてみたい。
風の盆を写したポスターや看板をやたら写して町を離れた。
8:42 楡原(にれはら)駅(高山本線 富山県)
昨日の車窓から驚嘆した風景は笹津を過ぎると現れる。
神通川第3ダム。



この先、猪谷で1時間待つ選択肢はなかった。
ここにはかつて古い駅舎があり、その後ろ姿に魅せられていた。
9年振りにここを通り、降りると駅舎は建て替わっていた。



そんなものだ。
だから変わらぬものを見ると心が動く。
駅前を出て、歩く。



巨大な東郷平八郎元帥碑があるお宅の庭にある。
そのお宅の脇には君が代を刻んだ碑があり、進んだ先には慰霊碑がある。
その碑が置かれているのは公園だが、町民も滅多に訪れることはないのだろう。
地表は厚いこけに覆われ、施設は朽ちていた。
神通川を渡る。
橋のこっちとムコウに何らかの隔たりを感じる。
川とは古来そういうものだ。





駅横にも小さな公園があり、池には鯉の姿がある。
そこで列車を待とうとも思ったが、高台のホームで待っている。

強い風に吹かれながら、自然が奏でる音を聞いている。
風には音がある。
葉を揺らすでもなく、鳥が飛び立つでもなく、風には音がある。
8:57発、猪谷行に乗る。
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