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「鉄旅日記」2022年師走 初日(東京-会津宮下)その3 ‐会津水沼、会津宮下(只見線)/宮下温泉ふるさと荘【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年12月10日・・・会津水沼駅、会津宮下駅(只見線)/宮下温泉ふるさと荘

15:41 会津水沼(あいづみずぬま)駅(只見線 福島県)

会津中川駅に着いたのは14:53。只見川に沿う道を歩いてきた。途中1.9kmもの区間が道路拡張に伴う工事で片側通行の中をもくもくと歩いてきた。

上田ダムを通り越し、妖精の湖の表示の先に鉄橋があり、たもとに駅がある。

橋では立ち止まった。緑色に見える水面だが、空や紅葉を鮮やかに映している。なるほど。緑色は濁っているわけじゃない。周囲の緑を映しているわけだ。

この駅にもかつて車を寄せている。駅舎の記憶はなかった。入ると座布団が置かれ清潔に整っている。

壁に貼られた色褪せた印刷物によれば、水害の際に駅舎も流され、再建されたとのこと。あるいは一時的に駅舎が消失した頃に寄ったのかもしれない。

縁とは面白い。わずかな時しかここにはいないのだが、この奥会津に2度も。でもそうせずにはいられず、こうしてひと駅を歩いてきた。これから今夜の宿がある宮下温泉へふた駅戻る。

汽笛が聞こえた。座席は埋まり、橋梁に差し掛かると車内はざわついた。

16:03 会津宮下(あいづみやした)駅(只見線 福島県)にて

19:27 宮下温泉ふるさと荘

古めかしい駅舎がある。町を貫く街道は宿場町の風情。その先にヤマザキのお店が開いていた。

坂を下り只見川に架かる赤い鉄橋を渡ればここに着く。

これまでに泊まったどの宿よりも簡素な手続きで、夜はすき焼き。インスタント味噌汁には目を疑いたくなったが、人の腹を満たす準備は整っていた。人手不足なのだろう。ご苦労を思う。

何より宿泊客はオレひとり。ただひとり縁も人気もない食堂で食事するのはなかなかにシュールなものだった。

源泉かけ流しの湯はなかなかに熱いが、得がたい湯質が肌にしみこむ。今夜は少なくとも一度。明日朝は二度。そんな温泉生活を一晩過ごす。

ご縁に救われて最愛の存在と3年ぶりに再会した霜月。その者が生まれたのも、その者にまつわる喜怒哀楽も霜月に起こる。

4年前のオレを救い、ものも言わずに去った未だ見ぬかつての心の恋人。彼女は最愛の存在の一日前を誕生日とする極めてご縁の深い女性だった。

恋人からは今日の動静が伝えられ、ものぐさなオレも極力そのような毎日を送るように努めている。

彼女と過ごした2022年の多くの日々。幸せを実感しづらい日常だが、幸せだと思っているよ。健康でいることがそもそもの幸せ。

今日は酒が過ぎているが、構わない。幸せな夜を過ごしている。

【Facebookへの投稿より】

豪雨災害により一部区間が止まっておりました只見線が、この神無月に11年ぶりに全線運転再開を果たしました。

本年最後の旅先は、その只見線にまつわる奥会津でございます。

常磐路を経由して郡山、会津若松。只見線ホームには列ができておりました。

川辺は絶景でございます。

紅葉の名残と冬の始まりを感じさせる薄い雪化粧。

ささやかな湯宿を持つ宮下温泉に投宿いたしました。

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