*

「鉄旅日記」2020年如月 最終日(釜石-東京)その2‐小山田、土沢、花巻、石鳥谷(釜石線/東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年2月24日・・・小山田駅、土沢駅、花巻駅、石鳥谷駅(釜石線/東北本線)

7:40 小山田(おやまだ)駅(釜石線 岩手県)

9:02 土沢(つちざわ)駅(釜石線 岩手県)
7:40小山田着。
線路をはさんで白鳥の飛来地、三郎潟が見える。
だけどそこにいく道がない。

しばらく歩くと犬に吠えられる。
4頭もの犬を飼ってるお宅だった。

駅から三郎潟を写そうと戻ると、ご婦人が所在なげに立っている。
挨拶をすると、列車が運休になったと伝えられた。

いえいえ、そんなことはありません。
先ほどこの駅を出ましたと伝えたら勘違いを残念がっていた。

仕方なく花巻まで行くのにタクシーを呼んだという。
おかしな話だと思いながら土沢までのひと駅を歩く。

雪の積もる丘を写しながらの徒歩行。


下り坂に差し掛かると土沢の町が見えた。
車窓から眺めていたとおり大きな町だ。

商店街は充実して、洒落た飲み屋もある。
線路を渡ればコンビニもある。

岩手も美人が多い。
この町なら楽しく暮らせるだろう。

城跡もあるようだ。
土沢は南部氏の盛岡藩と伊達氏の仙台藩の境にあたり、南部氏の家臣江刺氏が城主として入ったが、数十年で廃城。
一国一城令など、やかましい法度があった時代のこと。

列車の運休は実は本当で、9:04に乗るつもりでいた快速列車が運休となり、その前の列車が45分ほど遅れているとのアナウンスがあった。
コンビニに行ったのはそれからのことだ。




踏切の警笛音に気づき駅舎を出ると、列車が到着するところだった。
無人駅での苦労を知る。

しかし列車は発車しない。
下り列車との交換待ちで10数分の停車。

運休の理由は知らないが、これもまた人生。
予定はどれほど狂うのだろうか。
そんな行程をどうにか楽しみながら飲みながら、東京に帰る。

土沢駅は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の出発駅だという。
終点花巻までの小さな旅。

あの難解の小編をまた読んでみようと思う。

10:05 花巻(はなまき)駅(東北本線/釜石線 岩手県)
車窓から三郎潟を写す。




小山田を出ると、にわかに積雪が減り、花巻にはほぼ見られない。
釜石線の行く手に雪をかぶった山々が見えていて、さすがは奥羽山脈と思ったものだが、ここ花巻からは見えない。

約30分遅れての到着。
次の上りは北上行。

北上で待ってもしょうがない。
19分発の下りに乗って、降りたことのない駅に降りる。

念願だった駅そば「そば処花巻」に寄る。
ラーメンを注文。

一ノ関駅での味を期待したが、少し味が薄い。
この駅そばも今月で閉まるとある。

残念だ。
とても残念だ。
入口近くのスペースにも空きがある。
かつてはパン屋さんが入っていたはずだ。

10:35 石鳥谷(いしどりや)駅(東北本線 岩手県)
花巻から2駅下る。

途中奥羽山脈を写す。
遥かなる山並だが、北アルプスのような高さはない。

駅長さんは切符売りに忙しく、改札業務には手がついていかない。

しばらく歩くと町がありそうな、そんな駅前風景。

石鳥谷は「南部杜氏」発祥の地で、300年以上にもわたる酒造りの町とのこと。

関連記事

「鉄旅日記」2020年初秋 最終日(高松-東京)その1 ‐高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フェリー/直島宮浦→宇野フェリー) 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月22日・・・高松港3番乗場、直島宮浦海の駅、宇野港、宇野駅(高松→直島宮浦フ

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その3‐仙台、北山、葛岡、山形(仙山線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月4日・・・仙台駅、北山駅、葛岡駅、山形駅(仙山線) 12:25 仙台(せんだ

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月 4日目(徳島-善通寺)その1-徳島、中田、旧小松島駅、南小松島、阿南、牟岐、海部、甲浦(牟岐線/安佐海岸鉄道) 【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】

鉄旅日記2008年5月5日・・・徳島駅、中田駅、旧小松島駅、南小松島駅、阿南駅、牟岐駅、海部駅、甲浦

記事を読む

「鉄旅日記」2006年初夏 初日-平塚、国府津、沼津、掛川、三河大塚、尾張一宮、岐阜(東海道本線/御殿場線) 【これが最後の車旅でございます。鈴鹿山脈を回るように、終着駅を探して走ったのでございます。】

鉄旅日記2006年7月15日・・・平塚駅、国府津駅、沼津駅、掛川駅、三河大塚駅、尾張一宮駅、岐阜駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2018年師走 最終日(神島-鳥羽港-伊良湖岬-三河田原-豊橋-東京)その3-三河田原、新豊橋、豊橋、東静岡、沼津(豊橋鉄道渥美線/東海道本線) 【伊勢のいくつもの終着駅に降りまして、神島で2018年最後の満月を眺めたのでございます。】

鉄旅日記2018年12月24日・・・三河田原駅、新豊橋駅、豊橋駅、東静岡駅、沼津駅(豊橋鉄道渥美線/

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 最終日(喜多方-東京)その1-会津若松、笈川、堂島、喜多方、会津若松(磐越西線) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月3日・・・会津若松駅、笈川駅、堂島駅、喜多方駅(磐越西線) 2017・12

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 初日(東京-五所川原)その3‐小牛田、一ノ関、盛岡、八戸、野辺地(東北本線/IGRいわて銀河鉄道/青い森鉄道) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月2日・・・小牛田駅、一ノ関駅、盛岡駅、八戸駅、野辺地駅(東北本線/IGRいわ

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その3-笠寺、熱田、熱田神宮、神宮前、大江、名古屋東港、金山(東海道本線/名鉄常滑線/名鉄築港線/名鉄名古屋本線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】

鉄旅日記2019年3月23日・・・ 笠寺駅、熱田駅、神宮前駅、大江駅、名古屋東港駅、金山駅(東海道本

記事を読む

「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】3日目(琴平-高知)-琴平、讃岐財田、阿波池田、大歩危、土佐山田、後免、後免町、安芸、奈半利、高知、桟橋通五丁目(土讃本線、土佐くろしお鉄道阿佐線、土佐電気鉄道桟橋線)

鉄旅日記2009年5月3日・・・琴平駅、讃岐財田駅、阿波池田駅、大歩危駅、土佐山田駅、後免駅、後免町

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 2日目(弘前-小樽)その1-弘前、蟹田、津軽二股、奥津軽いまべつ、木古内、札苅、桔梗、新函館北斗、大中山(奥羽本線/津軽線/北海道新幹線/道南いさりび鉄道/函館本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月11日・・・弘前駅、蟹田駅、津軽二股駅、奥津軽いまべつ駅、木古内駅、札苅駅、桔

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その2 ‐東大館、大館、弘前(花輪線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・東大館駅、大館駅、弘前駅(花輪線/奥

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(I

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、仙台、小牛田、一ノ関(常磐線/東北本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、仙台駅、小

→もっと見る

    PAGE TOP ↑