*

「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その3‐小牛田、一ノ関、北上、柳原、江釣子(東北本線/北上線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/06 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年1月11日・・・小牛田駅、一ノ関駅、北上駅、柳原駅、江釣子駅(東北本線/北上線)

13:36 小牛田(こごた)駅(東北本線/石巻線/陸羽東線 宮城県)
仙台発小牛田行の乗客は松島でも減ることはなく、大半が小牛田まで同行することになった。
13:30小牛田着。

宮城県にも長時間の通勤通学事情があるわけか。
仙台以外の町が力を失いつつあるのだろうか。

乗り継ぎ時間は13分。

鳴子温泉方面陸羽東線が先に発車、女川行石巻線が次発。
一ノ関行が最後に出る。
みんなそれぞれに分かれて、ひととき賑やかだった北の大ターミナル駅はこの列車が出れば、改札外のようにひっそりとする。

そして最後に一ノ関行が発車。
それに乗っている。

すぐに鉄路は3方向に分かれて、オレも次に小牛田に来るのはいつだか分からない。

人とも駅とも、そんな付き合いをしている。

14:42 一ノ関(いちのせき)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/大船渡線 岩手県)
仙北平野を往く一ノ関までの区間。
素朴な駅に止まっては冬枯れた景色を眺める。

可憐な少女たちが降りていった新田に着いて振り返ると伊豆沼がある。

かつて降りた石越では田園鉄道の廃線跡を追う。
そしてこの地に縁を得た知人の女性をふと想う。

Facebookで知ったが、地元に帰って活動を始めた彼女は、そこで最良のご縁を得て結婚されたそうだ。

一ノ関での乗り継ぎ時間は14分。

岩手県に入り、一ノ関に着いてもまるで雪の気配はない。
去年のこの時期の積雪もたいしたことはなかったが、この暖冬は地元に何をもたらすのだろう。

平泉を過ぎて何の気なしに振り向くと、北上川の優美な曲線が見えた。

15:28 北上(きたかみ)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/北上線 岩手県)にて

16:04 柳原(やなぎはら)駅(北上線 岩手県)にて

16:47 江釣子(えづりこ)駅(北上線 岩手県)
天が北上に降らしたのは雨だった。

六原あたりから沿線に雪が見えだした。
北上駅前は11月の印象より小さく、あの歓楽街を抜けると諏訪神社が鎮座していた。

一族所縁の神社。
お詣りして旅の無事と世界平和を祈る。

雨は徐々に本降りとなり、柳原駅は憶測より少し手前にあった。
甲子園でもお馴染みの専大北上高校の最寄り駅になる。

江釣子には古墳群があるようだ。
ただし列車に間に合うためには急がざるを得ず、さらに柳原駅と同じく江釣子駅へ導く表示はなく、どうにか列車到着2分前にたどり着いた。

江釣子とはアイヌの言葉だろう。
鎌倉時代にはすでにその地名があったらしい。

道理も何もなく岩手らしいと感じた駅名を持つこの駅に降りてみたかった。
ただし列車でたどり着くには、北上線の本数の少なさが選択肢を狭め、北上駅より歩くしかなかった。

岩手県と思われる地域に生まれ、善徳にあふれる人生を終えて星神になった存在があることを鑑定師から聞いた。

星象天神どんどろ。
彼等の話では、この星神の話し言葉は今も南部弁で、去年からオレにいくつもの寳を授けてくれているそうだ。
それをいちいち信じているよ。

そんな星神様のことをこの地で思いたかった。

列車はこれから峠越えにかかる。

関連記事

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その3-橿原神宮前、六田、吉野、近鉄御所、御所、尺土、二上山(吉野線/御所線/南大阪線)

鉄旅日記2017年3月18日・・・橿原神宮前駅、六田駅、吉野駅、近鉄御所駅、御所駅、尺土駅、二上山駅

記事を読む

「鉄旅日記」2020年神無月【ツレと筑波山を訪ねたのでございます。関東に暮らす身にとりまして、高所に上がりますと平野の果てに浮かぶ筑波山はいつか登るべき山でございました。】-北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男体山、筑波山頂駅、宮脇駅、筑波山神社、沼田バス停、つくば駅(つくばエクスプレス/筑波山シャトル/筑波山ロープウェイ/筑波山ケーブルカー)

鉄旅日記2020年10月4日・・・北千住駅、つつじヶ丘駅、女体山、男体山、筑波山頂駅、宮脇駅、筑波

記事を読む

「車旅日記」2000年春 2日目(新潟豊栄‐象潟)道の駅豊栄、道の駅神林、瀬波温泉龍泉、道の駅温海、立岩海底温泉、酒田南郊、象潟駅、象潟松籟館 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月4日 2000・5・4 8:09 7号国道-豊栄(道の駅) 路上で夜を明かす

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春【青春18きっぷで、甲斐駿河途中下車旅】その2-源道寺、入山瀬、下部温泉、塩之沢、甲斐常葉、市川大門、甲府、新府、穴山、東山梨、東所沢(身延線、中央本線、武蔵野線)

鉄旅日記2013年3月3日その2・・・源道寺駅、入山瀬駅、下部温泉駅、塩之沢駅、甲斐常葉駅、市川大門

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その3-名取、岩沼、福島、郡山、新白河、上野(東北本線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】

鉄旅日記2019年1月6日・・・名取駅、岩沼駅、福島駅、郡山駅、新白河駅、上野駅(東北本線) 15

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 初日(東京-水沢)その1-郡山、杉田、五百川、高城町、矢本、野蒜、陸前赤井、石巻、女川(東北本線/仙石線/石巻線) 【東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月5日その1・・・郡山駅、杉田駅、五百川駅、高城町駅、矢本駅、野蒜駅、陸前赤井駅

記事を読む

2018年初秋 最終日(桑名-東京)その1-桑名、養老、大垣、揖斐、垂井、美江寺、本巣、樽見(養老鉄道/東海道本線/樽見鉄道) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月16日・・・桑名駅、養老駅、大垣駅、揖斐駅、垂井駅、美江寺駅、本巣駅、樽見駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 最終日(紀伊勝浦-東京)その1-紀伊勝浦、太地、湯川、那智、三輪崎、新宮、鵜殿(紀勢本線)/丹鶴城公園 【青春18きっぷで、紀伊半島へ】

鉄旅日記2014年3月9日その1・・・紀伊勝浦駅、太地駅、湯川駅、那智駅、三輪崎駅、新宮駅、鵜殿駅(

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その1-保谷、稲毛、都賀、四街道、久住、下総神崎、松岸、銚子(総武本線、成田線) 【青春18きっぷで、銚子へ、房総へ。】

鉄旅日記2012年3月12日その1・・・保谷駅、稲毛駅、都賀駅、四街道駅、久住駅、下総神崎駅、松岸駅

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2 3日目(福山-宇部)尾道西PA、奥屋PA、温品PA、玖珂PA 【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】

車旅日記2000年8月14日 3日目(福山-宇部)尾道西PA、奥屋PA、温品PA、玖珂PA 200

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その2 ‐東大館、大館、弘前(花輪線/奥羽本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・東大館駅、大館駅、弘前駅(花輪線/奥

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その3 ‐盛岡、渋民、八幡平、湯瀬温泉(IGRいわて銀河鉄道/花輪線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日 盛岡駅、渋民駅、八幡平駅、湯瀬温泉駅(I

「鉄旅日記」2022年新春 初日(東京-湯瀬温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、仙台、小牛田、一ノ関(常磐線/東北本線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月8日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、仙台駅、小

→もっと見る

    PAGE TOP ↑