*

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】2日目(五所川原-北上)その2‐大館、大鰐温泉、大鰐、中央弘前、弘前(奥羽本線/弘南鉄道大鰐線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年11月3日・・・大館駅、大鰐温泉駅、大鰐駅、中央弘前駅、弘前駅(奥羽本線/弘南鉄道大鰐線)
11:34 大館(おおだて)駅(奥羽本線/花輪線 秋田県)
次の弘前行への乗り継ぎ時間は7分。
駅を写す時間は十分にある。

3年前と駅前の印象が変わっているように感じた。
賑やかになったように感じたんだ。
気分は浮く。

駅にコンビニが入っていることも思い出してさらに気分は上がる。
酒が買えるじゃないか。

秋田犬の銅像や構内を写してホームに停車中の弘前行に向かう。

長大な貨物列車が止まっている。

貨物列車に飛び乗って街を出る。
そんな描写を古い映画や漫画の中に見てきた。

そもそも旅の途中だが、その光景により一層旅心が疼く。

通り過ぎてきた鶴形、二ツ井。
米代川に沿ったこの線区をこれまでは退屈に感じていたが、味のある駅だった。

旅の目的はいくつも生まれる。
寒い頃に日本海を旅しようか。

12:09 大鰐温泉(おおわにおんせん)駅(奥羽本線 青森県)にて

12:30 大鰐(おおわに)駅(弘南鉄道大鰐線 青森県)
この駅に寄ったのは20年近く前になる。

5月だった。
川には鯉のぼりがかかり、温泉街に続く道も彩られていた。

足湯場が置かれた駅前。
あの日に見たと思っていた繁華な町並はなく、車は脇の道の駅に吸収され、シャッターの下りる商店街では弁当屋だけが奮闘していた。

あの橋の上でしばらくたたずんだ。
白鷺と先に架かる鉄橋を眺め、たたずんだ。

去りがたい思いにかられた理由を考えるが、答えを導き出せない。

弘南鉄道に乗る。
これも旅の目当て。
JR駅の脇にひっそりと弘南鉄道の駅がある。

時空を越えて生き続ける古い駅舎に古い駅構内。
たまらない旅情をまとう昼下がり。


大鰐から終点の中央弘前まで間に12駅を置く大鰐線。

弘南鉄道はゆっくりと走り出した。
ガタゴトと。

石川駅を過ぎてJRを跨ぐ橋から岩木山がよく見えた。

13:09 中央弘前(ちゅうおうひろさき)駅(弘南鉄道大鰐線 青森県)にて



13:47 弘前(ひろさき)駅(奥羽本線/五能線/弘南鉄道江南線 青森県)
大鰐線から眺めた津軽平野と岩木山。
揺れる度に吊革が合奏を聞かせてくれる車内は牧歌的で、学生服姿の壮漢たちは弘前工大前で降りていった。

中央弘前駅は窪地の川端にある。
地方のタクシー会社を思わせるような歴史遺産ともいえる駅舎を出れば、右手にこれまた歴史遺産的な教会がある。

教会正面の時計屋もまたレトロだった。

岩木山を写すいい場所はないかと見渡すが、ここらじゃこれがベストか。

桜で有名な弘前城公園に向けて長い商店街が形成されている。
中央弘前駅はその公園と弘前駅のちょうど中間あたりに位置している。

今回も弘前城に寄る時間はないか。
以前に宿泊もしているが、旅行者として弘前に下りて弘前城に立ち寄らない者もまれだろう。

もっとも、桜の頃に城の周囲を車で走ったことはある。
桜の記憶はないが。

弘前駅への道を下りていく。

木枯らしの中を少女たちが広場で遊んでいる。
通りを歩く人の姿をあまり見かけることはなく、車は流れている。

この駅をこうして写すのは何度目になるのか。
そしてまたこれからも何度も写すだろう。

駅そば「こぎん」で和風ラーメンを注文。
チャーシューが2枚入っていたよ。

弘南鉄道側の駅舎に回る。
この風景は初めてになる。

弘南鉄道弘南線に乗る。
終点の黒石までは間に11駅。
田んぼアートで知られたその名も「田んぼアート駅」が途中にある。

関連記事

「車旅日記」2004年夏【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】2日目(別府-阿蘇-宮崎)走行距離337㎞その2-高森駅、高千穂駅、延岡駅、日向市駅、佐土原駅、アーバンキット宮崎

車旅日記2004年8月12日・・・高森駅、高千穂駅、延岡駅、日向市駅、佐土原駅、アーバンキット宮崎

記事を読む

2019年葉月【讃州高松への旅をSNSへの投稿より振り返ります。】初日-瀬戸大橋、高松駅、高松築港駅、高松港、宇多津ゴールドタワー。

鉄旅日記2019年8月10日・・・金町駅、高松駅、高松築港駅(常磐線/本四備讃線/予讃本線) 201

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】初日(東京-香住)その5‐並河、園部、胡麻、下山、福知山(山陰本線)

鉄旅日記2020年7月23日・・・並河駅、園部駅、胡麻駅、下山駅、福知山駅(山陰本線) 16

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】最終日(喜多方-会津若松-会津高原尾瀬口-下今市-東京)その2-大塚山古墳群、会津若松、芦ノ牧温泉、大川ダム公園、芦ノ牧温泉南(会津鉄道)

鉄旅日記2017年12月3日・・・会津若松駅、芦ノ牧温泉駅、大川ダム公園駅、芦ノ牧温泉南駅(会津鉄道

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その4‐青森、新青森、津軽新城、鶴ヶ坂、浪岡(奥羽本線)

鉄旅日記2019年11月2日・・・青森駅、新青森駅、津軽新城駅、鶴ヶ坂駅、浪岡駅(奥羽本線) 19:

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】3日目(肥前鹿島-門司港)その3‐諫早、松原、千綿(大村線)

鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、松原駅、千綿駅(大村線) 11:37 

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】4日目(富良野-大館)その2-南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、北舟岡、伊達紋別、長万部、森、新函館北斗、大館(千歳線/室蘭本線/函館本線/北海道新幹線/奥羽本線)

鉄旅日記2016年8月13日・・・南千歳駅、苫小牧駅、登別駅、東室蘭駅、北舟岡駅、伊達紋別駅、長万部

記事を読む

「車旅日記」2005年冬【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】初日(熊本空港-高森-湯前-都城)走行距離270㎞-羽田空港、熊本空港、立野駅、高森駅、湯前駅、小林駅、都城グリーンホテル

車旅日記2005年2月11日・・・羽田空港、熊本空港、立野駅、高森駅、湯前駅、小林駅、都城グリーンホ

記事を読む

「鉄旅日記」2003年冬【ご縁と別れがあり、34歳の誕生日を北九州で迎えた日の記憶でございます。】初日(宇部-飯塚-博多)その2-博多の夜

鉄旅日記2003年2月15日 2003・2・15 サンシティ博多フレックス21 507号 とうと

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】2日目(新山口-大分)その1-新山口、宇部、居能、雀田、長門本山、小野田、厚狭、新下関、下関、門司、小倉(山陽本線/宇部線/小野田線/長門本山支線/山陽本線/鹿児島本線)

鉄旅日記2009年9月19日・・・新山口駅、宇部駅、居能駅、雀田駅、長門本山駅、小野田駅、厚狭駅、新

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その1‐越前武生、武生、三方、美浜(北陸本線/小浜線)

鉄旅日記2020年11月23日・・・越前武生駅、武生駅、三方駅、美浜

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その6‐三国港、田原町、福井駅(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道)

鉄旅日記2020年11月22日・・・三国港駅、田原町駅、福井駅電停(

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その5‐福井、新福井、勝山、福井口(えちぜん鉄道勝山永平寺線)

鉄旅日記2020年11月22日・・・福井駅、新福井駅、勝山駅、福井口

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その4‐七尾、金丸、宝達、宇野気、本津幡(七尾線)

鉄旅日記2020年11月22日・・・七尾駅、金丸駅、宝達駅、宇野気駅

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その3‐羽咋、能登部、徳田、七尾、和倉温泉(七尾線)

鉄旅日記2020年11月22日・・・羽咋駅、能登部駅、徳田駅、七尾駅

→もっと見る

    PAGE TOP ↑