「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その4‐青森、新青森、津軽新城、鶴ヶ坂、浪岡(奥羽本線)
鉄旅日記2019年11月2日・・・青森駅、新青森駅、津軽新城駅、鶴ヶ坂駅、浪岡駅(奥羽本線)
19:05 青森(あおもり)駅(奥羽本線/津軽線/青い森鉄道 青森県)
ここが北の終着駅だと感じる。
列車は青森港に突き当たるようにして止まった。
駅の先にベイブリッジが見える。
福島~仙台間は新幹線を使ったものの、上野からずっと列車に乗ってきた。
東北本線を旅してきたのだという充実感がある。
壁面に貼られた駅の歴史をじっくりと見たかったが、叶わずに跨線橋の窓を開けて月を眺めた。
乗り換え時間9分。
それだけの時間があってもゆとりを持てないほど、青森駅構内は広い。
降りて駅舎を写す。
この場所にいるのは何度目になるのだろう。
わざわざ東京からやってきて、10分そこらで去るような場所じゃないが、数多くの駅に降りてきたのだとあらためて思う。
そんな旅をおそらく尽きるまで続けていく。
奥羽本線へ。
五能線乗換駅の川部まで。
間に6駅を置くのみだが、その内の4駅で3~5分の停車時間がある。
19:12 新青森(しんあおもり)駅(東北・北海道新幹線/奥羽本線 青森県)
行き違い3分の停車。
新幹線からの乗り換え客で弘前行の座席は埋まり、中国人観光客の姿を見る。
もとより青森はそういう街だ。
海峡の街が持つ、歴史に根づいた独特な雰囲気を、あの民族にも感じとってもらえるといい。
車内に様々な声が聞こえるが、聞こうとせずに聞くためか、うまく聞きとることができない。
19:18 津軽新城(つがるしんじょう)駅(奥羽本線 青森県)
3分の停車。
ホームに降りた。
きれいな月がここでも拝めた。
かつてもこうした停車時間に降りたことがある。
その際に愛でた古寂な駅舎を背後から眺める。
健在であることがウレシい。
そしてすぐに列車へ。
それにしてもやけに揺れる。
19:26 鶴ヶ坂(つるがさか)駅(奥羽本線 青森県)
行き違い4分の停車。
乗っていた列車が5両編成とは知らなかった。
先頭車両を降りて走り、駅舎を写して戻る。
線路に沿って敷かれた道は闇を受け入れ、あたりはすでに深い夜。
この駅に着いて、ドアの「開ける」ボタンを押したのは出入りともにオレひとりのみ。
怪訝そうな顔で仰いだ女性が並びに座っている。
この車両に乗客は10人。
でも縁があってここで同じ時を過ごしている。
人生とは奇跡の連続だ。
19:40 浪岡(なみおか)駅(奥羽本線 青森県)
5分の停車。
乗客の数からすれば多くが降りた。
特急「つがる」停車駅でもある。
かつて降りた夏の停車時間は今日よりもさらに短く、慌てるように写した写真は不本意なものとなった。
そして今日、再び駅を写す機会が訪れることをうれしく思っていた。
夜ではあるけれど。
あらためて改札外の風景を眺めた。
オブジェが光っている先には広い景色。
列車内の津軽弁に耳を澄ます。
関連記事
-
「鉄旅日記」2014年春【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】初日(東京-西舞鶴)その1-西岐阜、京都、二条、日吉、胡麻、下山、和知、綾部、高津(東海道本線/山陰本線)
鉄旅日記2014年3月21日その1・・・西岐阜駅、京都駅、二条駅、日吉駅、胡麻駅、下山駅、和知駅、綾
-
「鉄旅日記」2007年新春【本格的に鉄旅が始まりまして、まずは冬の北陸を目指したのでございます。】2日目(高岡-金沢)-高岡駅前、越ノ潟、高岡、氷見、高岡、城端、金沢(万葉線/氷見線/城端線/北陸本線)
鉄旅日記2007年1月7日・・・高岡駅前駅、越ノ潟駅、高岡駅、氷見駅、高岡駅、城端駅、金沢駅(万葉線
-
「鉄旅日記」2019年霜月【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】初日(東京-五所川原)その5‐撫牛子、川部、五所川原、津軽五所川原(五能線)
鉄旅日記2019年11月2日・・・撫牛子駅、川部駅、五所川原駅、津軽五所川原駅(五能線) 19:59
-
「車旅日記」2005年冬【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】2日目(都城-鹿児島-川内-人吉)走行距離284㎞ その2-伊集院駅、串木野駅、川内駅、薩摩高城駅、大隅横川駅、吉松駅、人吉駅前ホテル
車旅日記2005年2月12日 14:11 伊集院駅(2月11日の熊本空港より385㎞) 桜島フェ
-
「鉄旅日記」2014年夏【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】初日(東京-津山)-尾張一宮、播磨高岡、太市、余部、播磨新宮、三日月、西栗栖、美作江見、林野、上月、津山口、津山(東海道本線、山陽本線、姫新線)
鉄旅日記2014年8月13日・・・尾張一宮駅、播磨高岡駅、太市駅、余部駅、播磨新宮駅、三日月駅、西栗
-
「車旅日記」1998年夏【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】初日(東京-青森フェリー埠頭)-東京町田、加平PA、千代田PA、東海PA、差塩PA、福島松川PA、泉PA、金成PA、北上金ヶ崎PA、岩手山SA、湯瀬PA、津軽SA、青森フェリー埠頭
車旅日記1998年8月12日 1998・8・12 7:21 東京町田 夏の第1ラウンドのツアーか
-
「鉄旅日記」2006年晩秋【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】2日目・最終日-尾奈、新所原、豊橋、本長篠、鳥居、三河槇原、中部天竜、佐久間、大嵐、伊那小沢、天竜峡、松本(天竜浜名湖鉄道/東海道本線/飯田線/中央本線)
鉄旅日記2006年11月4日/11月5日 2006・11・5 東京葛飾金町 清々しい浜名湖畔から
-
「鉄旅日記」2019年長月【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】2日目(盛岡-宮古)その1-盛岡、仙北町、花巻、遠野、足ヶ瀬(東北本線/釜石線)
鉄旅日記2019年9月22日・・・盛岡駅、仙北町駅、花巻駅、遠野駅、足ヶ瀬駅(東北本線/釜石線)
-
「鉄旅日記」2011夏【みちのくひとり旅】2日目(秋田-函館)-秋田、男鹿、追分、八郎潟、北金岡、大館、浪岡、新青森、青森、中沢、郷沢、蟹田、三厩、五稜郭、函館(男鹿線/奥羽本線/津軽線/津軽海峡線/江差線)
鉄旅日記2011年8月14日・・・秋田駅、男鹿駅、追分駅、八郎潟駅、北金岡駅、大館駅、浪岡駅、新青森
-
2019年師走~2020年弥生【SNSへの投稿より】大晦日、正月、誕生日、菜の花の頃。
【Facebookへの投稿より2019年12月31日】 【今年も暮れゆく東京】 素敵な出会いもあ