*

「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その2-釜石、津軽石、宮古、田野畑、堀内(三陸鉄道リアス線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/07 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年9月22日・・・釜石駅、津軽石駅、宮古駅、田野畑駅、堀内駅(三陸鉄道リアス線)

9:12 釜石(かまいし)駅(釜石線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
もちろん盛岡を引き合いに出すつもりはないが、ホームも駅も賑わい、NEWDAYSのおじさんはにわかに発生した列に焦りをにじませ、レジ業務に追われていた。

だから酒は諦めたよ。
乗り換え時間は11分。
駅前を写して時は過ぎた。




ラグビーワールドカップの開催で、世界が鉄の街にやってくる。
鵜住居駅前に復興スタジアムが建ち、脇には巨大な防波堤が海への視界を妨げる。

あのスタジアムの姿を見ることができて、釜石にもラグビーワールドカップにも無関心ではいられなくなった。

そういえば今日千秋楽を迎える大相撲秋場所はどうなった。

9:02発久慈行は満載の乗客を乗せている。

三陸鉄道リアス線として3月に復旧した旧JR山田線。
オレにもそれなりの思いがあるが、満員の乗客たちにもあるのだろうか。

あの大震災の記憶・・・。
三陸はしばらくそんな土地として生きる。

10:13 津軽石(つがるいし)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
途中の陸中山田は復興途中。
車内アナウンスに穏やかな山田湾とあったが、悪魔が乗り移った津波は町も駅もさらった。

行き違い3分の停車。


津軽石は鮭の町。
あの津波が運んできた流木が鮭の姿に彫刻されてホームに置かれていた。

復興だのと口にすることなく、ごく自然に三陸と向き合える日々は何年後だろう。

ただ不幸にして、震災前のこの地域の姿をオレは知らない。

10:41 宮古(みやこ)駅(山田線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
おそらく駅は無事だったのだろう。
かつて食した駅そばは健在で、スタンドは取り巻く客で立錐の余地もない。

駅前は以前より大きく賑わっているように感じたよ。

ここ宮古には、約9時間後に宿泊のために戻ってくる。

そういえば雨に濡れた。
今は上がっている。

三陸鉄道は混みあい、100%の乗車率を保ちながら久慈に向かっている。
釜石からずっと立ちっぱなしだが、こうして三陸に人がたくさんくるといい。

心からそう思うよ。

11:32 田野畑(たのはた)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
行き違い3分の停車。

つまらなそうなツアー客の集団が席を立つ様子はなく、また席を立って降りていきそうな町もなく、たんたんと寒村に停車しては進んでいく。

あの人々を見ていれば、こうして鉄道が観光資源として活かせることが分かる。
偉大とも言える歴史も持つ。

でももはや続けるのは愚かだと感じた者が、次々と鉄路を剥がしていったのだろう。

まずいな。
これは立ちっぱなしからくる愚痴だな。

それにしてもつまらなそうな表情ばかりが並んでいる。
きっと自らの意思でこの線区に乗ることを選んだ者は少ないのだろう。

駅がある丘から海が覗く。
どこもかしこも復興途中。

あれは8年前。
果てしない気持ちになる。

11:59 堀内(ほりない)駅(三陸鉄道リアス線 岩手県)
手前の大沢橋梁でしばしの停車。
高い位置に架けられた橋の左手に国道の赤い橋が架かり、右手には閑散とした海がある。

高い場所からの景観という理由以外にたいして価値のあるものではないが、車内はざわめき、人々の表情に喜色が戻った。

堀内駅も高所にあり、景観見物のために5分の停車。



意志的な人々に対して、たいした興味も持たずにぞろぞろと降りてきた集団は滑稽でもあり、物悲しくも見える。

人間理解のためには役に立つ現象と言えるだろう。

平泉で実は死なずに、奥州藤原勢の中を脱出した源義経が、大陸に渡る前に祈願に立ち寄った神社があるという。
伝承や伝説をどう理解すべきか悩むが、案外真実が隠されているとオレは思っている。

大陸に渡った彼が、チンギスハーンなどではなく、何者にもならずに生涯を終えたとしたら、それはあり得る。

関連記事

「鉄旅日記」2020年初秋 2日目(高松)その1 ‐瀬戸大橋遠景、丸亀城、少林寺、津嶋神社参道、津島ノ宮駅、詫間海軍航空隊跡、箱浦(浦嶋伝説の地)、父母ヶ浜 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

車旅日記2020年9月20日・・・瀬戸大橋遠景、丸亀城、少林寺、津嶋神社参道、津島ノ宮駅、詫間海軍

記事を読む

「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その1 ‐湯瀬温泉、鹿角花輪、十和田南(花輪線)/和心の宿姫の湯 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

鉄旅日記2022年1月9日・・・湯瀬温泉駅、鹿角花輪駅、十和田南駅(花輪線)/和心の宿姫の湯

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏 2日目(徳山-南宮崎)その2-津久見、日代、浅海井、狩生、佐伯、直見、宗太郎、南延岡、南日向、東都農、佐土原、南宮崎(日豊本線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

鉄旅日記2013年8月11日その2・・・津久見駅、日代駅、浅海井駅、狩生駅、佐伯駅、直見駅、宗太郎駅

記事を読む

「鉄旅日記」2012年晩秋【休日おでかけパスで、相模線途中下車旅】保土ヶ谷、大船、香川、北茅ヶ崎、厚木、社家、相武台下、原当麻、下溝、片倉、八王子、猿橋、西八王子、武蔵小金井、東小金井(横須賀線、東海道本線、相模線、横浜線、中央本線)

鉄旅日記2012年11月17日・・・保土ヶ谷駅、大船駅、香川駅、北茅ヶ崎駅、厚木駅、社家駅、相武台下

記事を読む

「車旅日記」2000年春 初日(東京‐足利‐鬼怒川‐会津若松‐新潟豊栄)その1‐葛飾金町、幸手駅、古河駅、渡良瀬遊水地北エントランス、藤岡駅、佐野厄除け大師、足利駅 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月3日 2000・5・2 東京葛飾金町 前夜祭 旅に出る前夜。 これほどの胸の

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 最終日(宮古-東京)その3‐白石、郡山、黒磯、宇都宮(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月23日・・・白石駅、郡山駅、黒磯駅、宇都宮駅(東北本線) 15:49 白石(

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春 初日その3(東京-宇治)-中書島、伏見桃山、桃山御陵前、桃山、JR藤森、木幡、黄檗、京阪黄檗、京阪宇治(京阪本線/奈良線/京阪宇治線) 【ひらパーGo!Go!チケットで行く、京阪旅】

鉄旅日記2015年3月21日その2・・・中書島駅、伏見桃山駅、桃山御陵前駅、桃山駅、JR藤森駅、木幡

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋 2日目(倉敷-和田山)その1-倉敷、足立、生山、上菅、伯耆溝口、伯耆大山、赤碕、浦安、松崎、浜村、末恒、湖山、鳥取(伯備線/山陰本線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】

鉄旅日記2009年11月22日・・・倉敷駅、足立駅、生山駅、上菅駅、伯耆溝口駅、伯耆大山駅、赤碕駅、

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その1-人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の駅不知火 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その3‐阿川、小串、下関、小倉(山陰本線/鹿児島本線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・阿川駅、小串駅、下関駅、小倉駅(山陰本線/鹿児島本線) 1

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その2 ‐近江長岡、木曽川、枇杷島、勝川(東海道本線/JR東海交通事業城北線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月9日・・・近江長岡駅、木曽川駅、枇杷島駅、勝川

「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その1 ‐彦根、鳥居本、米原、柏原(近江鉄道近江本線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月9日・・・彦根駅、鳥居本駅、米原駅、柏原駅(近

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その6 ‐信楽、安土、彦根(信楽高原鐡道/草津線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・信楽駅、安土駅、彦根駅(信楽高原鐡道

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その5 ‐関、柘植、貴生川(関西本線/草津線/信楽高原鐡道)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・関駅、柘植駅、貴生川駅(関西本線/草

「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その4 ‐住吉、天王寺駅前、天王寺、大阪阿部野橋、大和小泉、奈良(阪堺電軌阪堺線/阪堺電気上町線/関西本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

鉄旅日記2023年1月8日・・・住吉駅、天王寺駅前駅、天王寺駅、大阪

→もっと見る

    PAGE TOP ↑