*

「車旅日記」2000年夏Part.1 最終日(小千谷-桐生-下妻-東京)道の駅おぢや、塩沢らーめんショップ、月夜野情報サービスセンター、旅の駅桐生、道の駅しもつま、柏市あけぼの2丁目、葛飾金町 【信濃、飛騨、そして能登島。帰りは北陸路。この国の美しさをあらためて感じました夏旅でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2000年

車旅日記2000年7月23日

2000・7・23 2:09 17号国道‐おぢや(道の駅)
都合3時間ほど眠ったのだろうか。

横でスケボーをやっている連中がいて、何台かの大型トラックがエンジンをかけたまま眠りに落ちている。

情報センターでは3人の若者がだべり、その横で中年の男が横になり、少し離れたところではまたひとりの男が立ち上がろうとしている。

酒はもう抜けた。
あれくらいのビールなら、オレには水みたいなものだ。

まだ眠いけど、気持ちも昂ってきたし出発だ。

眠ければ、またどこかで眠ればいい。

3:25 17号国道‐塩沢町ラーメンショップ 1034㎞
快調に飛ばし、飯を腹に入れる。
だんだん体が起きていくのがわかる。

これより湯沢を抜けて、三国越え。

朝日はどこで昇るだろうか。

4:52 17号国道‐月夜野情報サービスセンター 1098㎞
気温20度。
朝はまだ涼しい。

三国越えはなかなか気分がよかった。

湯沢あたりで空が紅くなりはじめ、峠を下るともう今のような感じ。
ヒグラシの声、鳥のさえずり。
外の音すべてが愛しい。

少し休もうかと思ったが計画変更。
最終ルートが決まった。

前橋まではこのまま。
それから50号、294号。

あまり活動したことのないこの時間帯に、好きなことをしていられることがうれしい。

朝を走ることで、この旅はさらに美しいものになった。

6:35 50号国道‐旅の駅桐生 1164㎞
肥料臭い前橋を抜けて50号。

どこまで走らされるのかと思ったよ。
途中、どこかで馬鹿をやってきたような朝帰りの連中を多く見かけた。

連中にとっては夜が一番居心地がいいのだろう。
三国越えの際に出会わなくてよかった。

それにしても乾いたルートだ。
太陽の光も靄でもかかっているように鈍い。

一刻も早く家に帰りたくなったよ。

そんな気分はまたどこかで変わるかもしれないけれど。

8:36 294号国道‐しもつま(道の駅) 1236㎞
北関東の小都市が群生する50号国道にはつまらない建物や看板が立ち並び、あまり見るべきものはなかった。

桐生を出る時には隅のかび臭いところに座り込んでいる連中を見かけた。

何でそうなのだろう。
オレの理解力を超えたところで連中は生きている。

ルートは294号へ。
下館から10㎞ばかり走った。
眠ったのだか分からないような時間を横たわっていただけの割には調子がいい。

今のペースでいけば2時間後には江戸川を越える。
今日もまた暑い夏の日が訪れている。

9:54 6号国道‐柏市あけぼの2丁目 1287㎞
・・・。

12:38 東京葛飾金町 1304㎞
10:40到着。
待ちかねたビール。

道中着ていたものたちは洗濯を済まして外で風に揺れている。

いい旅だった。
トヨタレンタカーにも世話になった。

22:59 東京葛飾金町
旅を終えて明日のことを考えている。
旅の中よりも明らかに小さいことを考えている。

東京は暑いな。
風はたまにしか吹かない。

昨日の小千谷は涼しかった。
能生、小千谷。
いい風が吹いていた。

2日目に車を少しこすってしまって、その精神的な影響を心配したけど、どうということはなかった。

そりゃちょっと落ち目な時に心を曇らすことはあったけれど、終わってみれば引きずるものはなかった。
トヨタレンタカーの寛大さには感謝。
ここで暮らしている限り贔屓にする。

道中記録に目を通している。
クライマックスを探すけど、今回はそれらしきものはない。
全般にわたって旅を楽しむ姿を拙く残している。

収穫と言える。
本当に好きなことをひとつくらい持っていたい。

旅とビール。
オレはそれでいい。

土産で買ってきた地ビールは全部飲んじゃったな。
せめて2日に分けて楽しみたかったけど、ついでに木曽の酒も開けた。

暑いし、長い昼寝を楽しんだし、今夜はそうは眠れないだろう。

旅とビール。
きっと年寄りになってもやっているだろう。
どこか適当なところでリタイアして、すべての情報を遮断して日本列島を海沿いに走ろう。

それが済んだらUSA縦断。
シカゴからニューオリンズまで。
英語を勉強しておかなきゃ。

こうしていると昨日までの3日間の時間的区別がつかない。
能登島の夜など昨日のことのようにも思えるし、1週間前のことのようにも思える。

長かった。
肯定的な意味で一日はひたすら長かった。

次のツアー日程も決まった。
もう3週間後のことになる。

今夜はこんなつもりじゃなかったけれど、気持ちよく酔っ払った。
ボチボチやめなきゃな。

関連記事

「鉄旅日記」2021年秋 初日(東京-飯坂温泉)その3 ‐槻木、角田、あぶくま、丸森、梁川(阿武隈急行)「鉄旅日記」2021年秋 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月9日・・・槻木駅、角田駅、あぶくま駅、丸森駅、梁川駅(阿武隈急行)

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 2日目(名古屋-中軽井沢)-名古屋、高蔵寺、多治見、中津川、木曽平沢、塩尻、小淵沢、中込、小諸、中軽井沢(中央本線/小海線/しなの鉄道)【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月6日・・・名古屋駅、高蔵寺駅、多治見駅、中津川駅、木曽平沢駅、塩尻駅、小淵沢

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 5日目(松浦-若松)その2-宇美、西戸崎、香椎、福間、赤間、折尾、若松(鹿児島本線/香椎線/筑豊本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月22日・・・宇美駅、西戸崎駅、香椎駅、福間駅、赤間駅、折尾駅、若松駅(鹿児島本

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その2-天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居古潭、旭川空港 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居

記事を読む

「車旅日記」1996年秋 初日 (東京‐新潟) 橋本、拝島、東松山、籠原駅、高崎、月夜野情報サービスセンター、猿ヶ京湖城閣、越後湯沢駅、堀之内パーキング、道の駅豊栄 【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】

車旅日記1996年11月1日 1996・11・1 12:13 東京町田 昨夜の決意は固かったけど、

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田

車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。

記事を読む

「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その2 ‐高尾、大月、塩山、甲府、日野春(中央本線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

鉄旅日記2021年4月24日・・・高尾駅、大月駅、塩山駅、甲府駅、日野春駅(中央本線) 7:

記事を読む

「鉄旅日記」2018年初秋 初日(東京-桑名)その2-吉原、岳南江尾、本吉原、吉原本町、吉原、富士川、新蒲原、西焼津、新豊橋、三河田原(岳南電車岳南線/東海道本線/豊橋鉄道渥美線)【「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月15日・・・吉原駅、岳南江尾駅、本吉原駅、吉原本町駅、富士川駅、新蒲原駅、西焼

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2 3日目(福山-宇部)尾道西PA、奥屋PA、温品PA、玖珂PA 【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】

車旅日記2000年8月14日 3日目(福山-宇部)尾道西PA、奥屋PA、温品PA、玖珂PA 200

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その2 ‐いわき、竜田、原ノ町、鹿島、新地、仙台(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・いわき駅、竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その1 ‐金町、石岡、友部、水戸(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・金町駅、石岡駅、友部駅、水戸駅(常

「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。最終日(下部温泉-東京) ‐下部温泉、波高島、身延、甲斐大島、内船、西富士宮、富士宮、東田子の浦(身延線/東海道本線)/富士浅間神社【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年5月29日・・・下部温泉駅、波高島駅、身延駅、甲斐

「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。初日(東京-下部温泉) ‐市川大門、下部温泉(身延線)【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年5月28日・・・市川大門駅、下部温泉駅(身延線)

→もっと見る

    PAGE TOP ↑