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「鉄旅日記」2022年盛夏 初日(東京-伊那市)その3 ‐龍岡城、小海、青柳、下諏訪(小海線/中央本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年8月11日・・・龍岡城駅、小海駅、青柳駅、下諏訪駅(小海線/中央本線)

15:39 龍岡城(たつおかじょう)駅(小海線 長野県)

馬流駅から小諸方面に7駅を戻る。近くの田口小学校に駅名となった五稜郭の城跡があるとのこと。

龍岡(田野口)藩の藩庁として幕末期に築城され、1万6千石の小藩だった田野口藩は城主の格を持たなかったため、厳密には城ではなく田野口陣屋。

函館の五稜郭と同じく、五芒星形の要塞だった。

上空からの写真を探した。なるほど見事な姿。

オレと似たような旅の女性が同じ列車で降りて、同じ列車に乗った。

あたりは広大な佐久盆地。浅間山を外輪に、夏雲を従えて地上に真夏を表現する。ある者は日を避け、ある者はたまたま駅近くにあったコンビニに酒を求めにいく。

もちろん後者はオレ。駅待ち用に黒ビール。車内用にウイスキーハイボール。何もかもがうまくいってる。

恋人は暑い東京で涼を探している。

16:17 小海(こうみ)駅(小海線 長野県)

列車行き違い16分の停車。

年の離れた友人と登った金峰山の帰りに列車を待った駅。あれからどれほど経つのか。あるいは練馬に暮らしていたいつかの師走。当時から継続している暮らしは仕事以外には最早ない。

駅舎はスーパーを併設している。喜び勇んで店に入れば、酒が置いていない。

空しく店を出て通りを下りていく。宿屋に定食屋。谷間には千曲川。

信濃の夏の風情。湿気はない。酒などなくても十分じゃないか。あれこれ写して小淵沢行に戻る。

3週前に恋人とたどったこのおおらかな道。間もなく二人で涼やかな夜を過ごした海ノ口温泉に差し掛かる。

17:59 青柳(あおやぎ)駅(中央本線 長野県)

小海線には上下2本ずつ乗ったが、それぞれ十分なほどの乗車率。特に野辺山、清里はリゾート地としての地位を失っていないことを窺わせる列ができていた。

八ヶ岳は日除けに遮られ十分に目にすることは叶わなかったが、その雄姿は3週前にしっかりと刻まれている。

小淵沢に着くと接続の長野行が向かいのホームに待っていた。

ここ青柳で上下の特急通過待ち。10分の停車。こうして降りるのは3度目になる。

西日が駅前を照らすが、大分涼しくなっている。一緒に降りた運動青年は暑いとこぼしてはいたけれど。

愛しきものに送ったお盆玉の礼が届いた。ボロボロになったサッカーシューズの購入にあてるとあった。喜んでくれたのなら、それが喜び。

オレの夏はこれから結びに入るが、すでに素晴らしい色や形をしている。

次は3週前に恋人と降りた上諏訪。夏の夕景を往く中央本線。

車窓は懐かしく、そして美しい。

18:28 下諏訪(しもすわ)駅(中央本線 長野県)

9分の停車。

諏訪大社と温泉街へ続く駅前通りの装いが好ましい。

左右に御柱を従えて日は傾いていく。

暑かった一日が終わろうとする夕暮れ時は、朝の神々しさに劣らない。

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