*

「鉄旅日記」2008年初夏 2日目(和歌山-松阪)その1-和歌山市、和歌山、海南、西御坊、御坊、紀伊田辺、白浜(紀勢本線/紀州鉄道) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/19 旅話, 旅話 2008年

鉄旅日記2008年7月20日・・・和歌山市駅、和歌山駅、海南駅、西御坊駅、御坊駅、紀伊田辺駅、白浜駅(紀勢本線/紀州鉄道)

2008・7・20 7:51 和歌山市(わかやまし)駅(紀勢本線/南海電鉄本線/南海電鉄和歌山港線 和歌山県)
去年2月のやり残しを済ませた気分でいる。

ようやく和歌山という街を理解できた。

お堀端では蝉の声がシャワーのように降ってくる。
夏も始まっている。

南海電鉄の総本山、和歌山市駅。
JRは間借りをしているような存在として映る。

地元のかわいらしい中学生たちと乗り込み和歌山へ。

紀勢本線の旅、開始。

8:02 和歌山(わかやま)駅(紀勢本線/阪和線/和歌山線/和歌山電鉄 和歌山県
オッサンやオバチャンに話しかけられた女子中学生たちが、きちんと人の話を聞きながらコロコロと笑っている。

あれが人が作る世界。
このあたりじゃ日常なのだろう。

自然と顔がほころぶ。

どこらあたりで南海が見えてくるのだろう。

8:46 海南(かいなん)駅(紀勢本線 和歌山県)
蝉の声は昨日より大きい。
風は涼しい。

港が近い。
工場の煙突が見える。

南の爽やかな街に降りた。

一番街を海に向かって。
街はすぐに尽きた。

蝉の声が降る青空を写した。

電車を待つ紀州人は一様にぐったりしている。
東京の異常な暑さと日々闘っているオレの方が、紀州人より暑さに対する抵抗力があるのかもしれない。

やってきた電車は混んでいる。

あのトンネルを抜けると海が見えるのかもしれない。

マリンシティが見えた。
海だ。

10:11 西御坊(にしごぼう)駅(紀州鉄道 和歌山県)
紀州鉄道が往く。
街中を走り、線路は日高川で尽きる。

乗らないわけにはいかない。
オレにできることはこれだけ。

西国の日差しが照りつけている。
人通りのない閑散とした商店街に気怠い歌謡曲が流れている。

掘っ立て小屋のような、この終着駅を気に入っている。
きっと創業当時からのものだろう。
煙草も吸える。

御坊までは4駅。
冷房のない車内の窓は開け放たれ、夏の風が入ってくる。

暑いけど気持ちいいよ。

10:36 御坊(ごぼう)駅(紀勢本線/紀州鉄道 和歌山県)
熊野古道が続く海南から蜜柑畑を見て、巨大な製油工場を過ぎて、また有田蜜柑畑。

有田川に沿って上ったこともあった。
思い出の地と言っていい。

いい風だ。
こんな風は東京じゃ吹かない。

気持ちよくビールを飲んでいる。
田圃の穂が風に揺れている。

日高川に面して発展した御坊。
この駅は街の玄関で、「駅そば」もあれば駅弁も売っている。

紀州鉄道は頑張っているなぁ。
オレをここまで運んできた列車は、あれからまた西御坊に向けて発車して、今また戻ってきた。
あの健気な姿がオレを御坊で下した。

風に稲穂が揺れる様が美しく、見惚れている。

紀伊田辺行がやってきた。

冷房車がうれしい。
駅の待合室にも冷房機が置かれていた。

南国を実感する。

12:51 紀伊田辺(きいたなべ)駅(紀勢本線 和歌山県)
世界標準観光都市を謳う田辺市。

熊野古道に温泉。
近くにはあの美しい白浜もある。

駅を降りて、街は栄えている。
駅前商店街に敗色は見られない。

田辺は武蔵坊弁慶を生み、駅前に薙刀を構えた銅像が立つ。

扇浜まで一往復。
海水浴場は賑わっていたよ。

紀州娘の水着姿でも拝めたらうれしいと思いもしたが、そうした姿はなく、代わりに肌を露わにした娘たちが新宮行に乗り込んではしゃいでいる。

いいよ。
夏らしくていい。
開放的でいるべきだ。
きっと白浜あたりで降りていくのだろう。

奈良では欧米系の外人をよく見かけたが、このあたりじゃアジア系。
経緯はよく分からない。

恋人からメールが届いた。

13:19 白浜(しらはま)駅(紀勢本線 和歌山県)
特急通過待ちで8分停車。
アロハシャツを着た駅員が行き交い、夏の装いの若者たちが降りていった。

あたりは華やぎ、白浜が第一級の観光地であることが分かる。

まだ車内ではしゃいでいるのがいるが、彼等はどこまで行くのか。

夏、海水浴場に行っていた頃の雰囲気を思い出したよ。

オレにもそんな時代があって、もはや返らぬ頃だが、そんな時代を持ててよかったと思ってる。

関連記事

「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その1‐三次、上下、府中(福塩線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月26日・・・三次駅、上下駅、府中駅(福塩線) 2020・7・26&nb

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 最終日(喜多方-東京)その1-会津若松、笈川、堂島、喜多方、会津若松(磐越西線) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月3日・・・会津若松駅、笈川駅、堂島駅、喜多方駅(磐越西線) 2017・12

記事を読む

「車旅日記」2000年春 2日目(新潟豊栄‐象潟)道の駅豊栄、道の駅神林、瀬波温泉龍泉、道の駅温海、立岩海底温泉、酒田南郊、象潟駅、象潟松籟館 【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】

車旅日記2000年5月4日 2000・5・4 8:09 7号国道-豊栄(道の駅) 路上で夜を明かす

記事を読む

2018年初秋 最終日(桑名-東京)その2-大垣、名古屋、金城ふ頭、豊橋、磐田、焼津(東海道本線/名古屋臨海高速鉄道あおなみ線) 【JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】

鉄旅日記2018年9月16日・・・大垣駅、名古屋駅、金城ふ頭駅、豊橋駅、磐田駅、焼津駅(東海道本線/

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 4日目(鹿児島-田原坂-長崎)走行距離384㎞その1-鹿児島東急イン、城山公園、鹿児島中央駅、出水駅、八代駅、熊本駅 【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月14日・・・鹿児島東急イン、城山公園、鹿児島中央駅、出水駅、八代駅、熊本駅

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 2日目(下北-石巻)その2-金田一温泉、斗米、二戸、好摩、いわて沼宮内、厨川、矢幅、日詰、小牛田、涌谷、石巻(IGRいわて銀河鉄道、東北本線、石巻線) 【下北半島から東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月20日その2・・・金田一温泉駅、斗米駅、二戸駅、好摩駅、いわて沼宮内駅、厨川駅

記事を読む

「鉄旅日記」2009年皐月【四国へ、途中下車の旅】最終日(観音寺-東京)-観音寺、宇多津、岡山、瀬戸、高槻、山崎、名古屋、豊橋、掛川、熱海、金町(予讃本線/瀬戸大橋線/山陽本線/東海道本線)

鉄旅日記2009年5月6日・・・観音寺駅、宇多津駅、岡山駅、瀬戸駅、高槻駅、山崎駅、名古屋駅、豊橋駅

記事を読む

「鉄旅日記」2018年弥生 初日(東京-会津若松)その2-土合、越後湯沢、大沢、上越国際スキー場前、越後堀之内、小出(上越線) 【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】

鉄旅日記2018年3月3日・・・土合駅、越後湯沢駅、大沢駅、上越国際スキー場前駅、越後堀之内駅、小出

記事を読む

「鉄旅日記」2019年長月 2日目(盛岡-宮古)その3-陸中野田、久慈、陸中八木、八戸(三陸鉄道リアス線/八戸線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】

鉄旅日記2019年9月22日・・・陸中野田駅、久慈駅、陸中八木駅、八戸駅(三陸鉄道リアス線/八戸線)

記事を読む

「鉄旅日記」2017年夏 2日目(大垣-姫路)その1-大垣、能登川、栗東、草津、石部、三雲、甲南、油日、甲賀、柘植(東海道本線/草津線)【私鉄王国で過ごす夏】

鉄旅日記2017年8月12日・・・大垣駅、能登川駅、栗東駅、草津駅、石部駅、三雲駅、甲南駅、油日駅、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その2 ‐八景島、金沢八景、杉田、新杉田(金沢シーサイドライン/京浜急行本線) 【根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・八景島駅、金沢八景駅、杉田駅、新杉田

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その1 ‐金町、桜木町、関内、新杉田(常磐線/京浜東北・根岸線) 【金沢シーサイドライン、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・金町駅、桜木町駅、関内駅、新杉田駅(

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その3 ‐土浦、荒川沖、藤代、柏(常磐線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・土浦駅、荒川沖駅、藤代駅、柏駅(常磐

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その2 ‐水戸、羽黒、稲田、福原、友部(水戸線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・水戸駅、羽黒駅、稲田駅、福原駅、友部

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その1 ‐常陸大子、磐城棚倉、東館(水郡線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・常陸大子駅、磐城棚倉駅、東館駅(水郡

→もっと見る

    PAGE TOP ↑