*

「鉄旅日記」2012年春 その2-新清水、静岡、草薙、興津、裾野、御殿場、駿河小山、国府津、逗子、横須賀、田浦、新川崎(東海道本線、静岡鉄道、御殿場線、横須賀線) 【青春18きっぷで、鶴見線・伊豆・駿河途中下車旅】

公開日: : 最終更新日:2025/06/17 旅話, 旅話 2012年

鉄旅日記2012年4月8日その2・・・新清水駅、静岡駅、草薙駅、興津駅、裾野駅、御殿場駅、駿河小山駅、国府津駅、逗子駅、横須賀駅、田浦駅、新川崎駅(東海道本線、静岡鉄道、御殿場線、横須賀線)

清水(しみず)駅(東海道本線 静岡県)にて

13:39 新清水(しんしみず)駅(静岡鉄道 静岡県)
清水を誤解していた。

駅はそれこそ何度も通っている。
そのたびに海側のだだっ広いロータリーを見ていて、それがすべてだと思い込んでいたんだ。

つまり街を舐めていた。
でも降りてみて驚いた。
繁華街は海とは反対の江尻口にあり、富士が見える透き通った街を見て慌てたよ。

駅前銀座を歩いてJR線路を横切り157号国道沿いの静鉄新清水駅へ。

かつて清水港線が走り、1980年の全日本プロレス世界最強タッグ決定リーグ戦開催日には6,000人の大観衆を集め、ちびまる子ちゃんは今も毎週この街でお茶の間を楽しませ、清水商業がおそらく永遠にサッカーの名門校であり続ける街。

午後のけだるい時間に降りたけど、夜は賑やかになるのだろう。
清水という街に感服し、そしてこれが旅の醍醐味だと思い知る。

街は降りてみなきゃ分からない。

新静岡(しんしずおか)駅(静岡鉄道 静岡県)にて

14:33 静岡(しずおか)駅(東海道新幹線/東海道本線 静岡県)
新静岡から静岡駅へと歩く。

駿府公園に行けなかったのが残念だ。

今日は静岡まつり開催日で、街角には大道芸人も出ていた。
今も世界から大道芸人が集まる催しは開かれているのだろうか。

政令指定都市静岡。
大都会に違いはないが、街中の人口はそれほどでもなさそうだ。

丸井や東急ハンズの出店が見られ、まだヤンキー姉ちゃんが闊歩する街。

かつて駅に寄ったことはあるけど、オレは静岡を知らなかった。
これで胸のつかえは一応とれた。

それにしても暑いよ。

14:48 草薙(くさなぎ)駅(東海道本線 静岡県)
新幹線の地均し音が行き過ぎる。

県営草薙球場は地図にはなかった。
確か沢村栄治が大リーガー相手に快投を演じた場所であり、子供の頃には年に一回ジャイアンツ戦が開催されていた。

静鉄駅まで2分の距離。
その間にありふれた町があった。

清水あたりでは富士がよく見える。

草薙の地名はヤマトタケル東征の故事にちなんでいることを黒岩重吾さんの「東征伝」で知った。

同じく焼津も同じ戦で火攻めにあった故事からつけられたとあった。

静鉄草薙(しずてつくさなぎ)駅(静岡鉄道 静岡県)にて

15:06 興津(おきつ)駅(東海道本線 静岡県)
東海道興津宿。

鯛めしをはじめ、鯛料理を売っている町。

あの東名高速のムコウは太平洋。
ここらあたりでは富士とどっちに目をやるかいつも悩む。

和菓子屋と不二家の店が出迎える駅前。

現代の街道に出たら当時の宿場町の様子が見えた気がしたよ。

それで結局オレは海の方を見ている。

16:47 裾野(すその)駅(御殿場線 静岡県)
沼津駅で御殿場線に乗り換え。

裾野があるのは富士だけじゃないが、この街には裾野市を名乗る資格がある。

駅前通りを県道まで歩いたけど、適当に商店もあるいい街だった。

小川が、それが激流だったりすると富士からの水かと思う。
そしてカメラじゃうまく捉えられない霞んだ富士を眺めている。

Yちゃんはこの街に嫁いで何年になるのか。
彼女の笑顔には何度か救われた。

17:14 御殿場(ごてんば)駅(御殿場線 静岡県)
20年以上振りになる。

あの時はOBとして高校剣道部の合宿に参加するために、防具を担いで町田から新松田、松田と乗り継いだのだった。

駅前は変わってないな。
寂れてもいない。

駅に着いたらたくさんの乗客がいる。
変わらない地位を富士の懐に保証された街だ。
その街の空気を吸いたかった。

そして富士が遠ざかる。。

同じく遠くに黄色いスーパーホテルの看板が二つ見えた。
あれは三島か。

17:49 駿河小山(するがおやま)駅(御殿場線 静岡県)
夕暮れにまたステキな場所にいる。

老人団がなかなかうるさいが、あの富士の前にはちっぽけなもんだ。
富士を仰いで拝んでいる者もいる。

名を知りたいと思うが、駅に沿って古い街道が走っている。
今じゃあまり使われなくなったまま残っている日本の街道の家並みがそこにある。

ここで日が暮れるのを待つ。

富士の懐の清楚な風景の中にいる。

冷たい富士おろしにさらされながら、富士山にできるだけ接近して、写真の限界を知った。
その巨大な姿までは写真は記録できない。
脳裏に焼き付けるしかないんだ。

小山は金太郎発祥地とある。
近くには遊女の滝などあって、伝説に彩られている。

東京を離れるとどこも桜の里だったよ。
日本の春はかくも美しい。

春夏秋冬、一度は東京を離れるべきだ。
そう感じた春5日の旅だったよ。


18:41 国府津(こうづ)駅(東海道本線/御殿場線 神奈川県)
スノボー帰りの相模娘2人組の会話は興味深かった。
あれならまだオレもついていけるな。
ともあれ彼女たちにどうかいい人生を。

群青色に染まった富士と湘南海岸。

駅前を照らす仙次郎という飲み屋の赤い灯には引っ張られた。
思い止まったけどさ。

同じ建物にラーメン屋も仲良く収まっている。

19:38 逗子(ずし)駅(横須賀線 神奈川県)
大船駅で乗り換え。

夜の逗子は初めてだ。

列車の旅に目覚めた頃に久里浜から乗って途中下車した。
その前の記憶はその日に記している筈だ。

たくさんの人々が行き違う明るい街だった。

そしてまた風が冷たくなってきた。

19:56 横須賀(よこすか)駅(横須賀線 神奈川県)
終着駅のような駅を出るとヴェルニー公園。
肩を寄せ合っているのはどうやら男女だけではない。

オレンジ色の灯に照らされた軍艦と対岸の工場群。

駅前の前野食堂の灯は落ち、他には何もなかった港横須賀。

港の灯を除けば場末のたたずまい。

ブルースが聞こえてきそうな駅前だったよ。


20:11 田浦(たうら)駅(横須賀線 神奈川県)
横須賀、面白いね。

改札に上がると、用は知らないが海上自衛官がかしこまっている。

人気のない駅前ロータリーは寂しくすべての灯は落ち、隅に近寄りがたい闇ができている。
僅かな灯の中をバットを振る少年がいた。

トンネルに挟まれた愛すべき都会の秘境駅だったけど、脇には高いマンションが建っていたっけな。

乗り込んだ列車に小生意気なガキ共が同乗してる。
どの街まであの姿が通じるのか興味深い。

21:10 新川崎(しんかわさき)駅(横須賀線 神奈川県)
巨大な鉄道基地の周囲に高層マンションの灯が見える。

大勢の人間が暮らしているが、街と呼べるのか。

地上から細長く点々と続く灯の他に見えたのは、ふと足元に視線を転じた先にあった「養老の滝」だけだった。

先週下りた鹿島田駅まで600メートルの位置だという。

関連記事

「鉄旅日記」2014年夏 3日目(鳥取-米子)その1-鳥取、由良、下市、御来屋、名和、伯耆大山、東山公園、博労町、境港、木次、亀嵩、宍道(山陰本線/境線/木次線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】

鉄旅日記2014年8月15日その1・・・鳥取駅、由良駅、下市駅、御来屋駅、名和駅、伯耆大山駅、東山公

記事を読む

「鉄旅日記」2021年皐月 最終日-勝浦駅、大原駅、大多喜駅、上総中野駅、養老渓谷駅、五井駅(外房線/いすみ鉄道/小湊鉄道)/養老渓谷2階建てトンネル 【ツレと房総に出かけました。宿泊地は勝浦でございます。房総横断鉄道に乗り、養老渓谷でも思い出深い時を過ごしたのでございます。】

鉄旅日記2021年5月23日・・・勝浦駅、大原駅、大多喜駅、上総中野駅、養老渓谷駅、五井駅(外房線

記事を読む

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その3 ‐小牛田、古川、上野目、池月、鳴子温泉、中山平温泉(陸羽東線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

2022年6月11日・・・小牛田駅、古川駅、上野目駅、池月駅、鳴子温泉駅、中山平温泉駅(陸羽東線)

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その4‐企救丘、志井公園、小倉、黒崎、黒崎駅前、筑豊中間(北九州モノレール/鹿児島本線/筑豊電気鉄道) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・企救丘駅、志井公園駅、小倉駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、筑豊中間駅(北

記事を読む

「車旅日記」2004年春 2日目(紋別-釧路)走行距離367㎞その1-紋別港、サロマ湖三里浜オートキャンプ場、芭露駅跡、サロマ湖ワッカ原生花園、網走市鉄道記念館、網走監獄、網走駅、北浜駅、浜小清水駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月2日・・・紋別港、サロマ湖三里浜オートキャンプ場、芭露駅跡、サロマ湖ワッカ原生

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月 最終日(松本-辰野-天竜峡-岡谷-東京)その2-伊那大島、駒ヶ根、伊那北、岡谷、下諏訪、茅野、山梨市(飯田線/中央本線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

鉄旅日記2018年10月8日・・・伊那大島駅、駒ヶ根駅、伊那北駅、岡谷駅、下諏訪駅、茅野駅、山梨市駅

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その2-天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居古潭、旭川空港 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居

記事を読む

「鉄旅日記」2007年皐月 初日(東京-米子)-静岡、豊橋、本竜野、播磨新宮、佐用、東津山、米子(東海道本線/姫新線/因美線/山陰本線)【夜汽車で東京を離れ、山陰山陽へ。鉄旅最初の長旅でございました。】

鉄旅日記2007年5月3日・・・静岡駅、豊橋駅、本竜野駅、播磨新宮駅、佐用駅、東津山駅、米子駅(東海

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきった若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉)初日-町田、用賀、築地、北松戸、荒川沖駅、美野里パーキング、常陸多賀駅、いわき久ノ浜パーキング

車旅日記1997年7月19日 1997・7・19 19:42 東京町田 さしたる感慨も浮かばない。

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田

車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022年歳末【SNSへの投稿より】今年も暮れゆく東京-金町、柴又の冬枯れ情景をお楽しみいただきたく存じます。

【今年も暮れゆく東京2022】 大雪が伝えられております昨今。

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その5 ‐南千住、北綾瀬、綾瀬(常磐線/東京メトロ千代田線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・南千住駅、北綾瀬駅、綾瀬駅(常磐

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その4 ‐大宮、尾久、三河島(高崎線/常磐線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・大宮駅、尾久駅、三河島駅(高崎線

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その3 ‐高崎、籠原、北本、北上尾(高崎線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・高崎駅、籠原駅、北本駅、北上尾駅

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

→もっと見る

    PAGE TOP ↑