「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その2-郡山、福島、曽根田、仙台、一ノ関(東北本線) 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・郡山駅、福島駅、曽根田駅、仙台駅、一ノ関駅(東北本線)
11:08 郡山(こおりやま)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/水郡線/磐越東線/磐越西線 福島県)
11:06発の福島行が新幹線の遅れにより発車が遅れている。
改札外にある駅そば「あさか」の味はやはりいい。
福島中通りは、話に聞いているとおり東北にしては寒くはないのだろう。
汁に過度な塩気はなく、高血圧を気にするオレをして飲み干しそうになった。
郡山ではいつも過去を見ていた。
あるいはどの街でもそうした態度でいたかもしれない。
もうよそうと思う。
オレと郡山はこれから新たに出会う。

次の福島でその付き合い方を探る。
12:05 曽根田(そねだ)駅(福島交通飯坂線 福島県)にて


12:25 福島(ふくしま)駅(東北・北海道新幹線/山形新幹線/東北本線/奥羽本線/阿武隈急行/福島交通飯坂線 福島県)
次の仙台行の発車まで40分強ある。
飯坂線ひとつ目の駅が味わい深いものであることを、何度も通るうちに知っていた。
迷わず線路伝いに歩く。
繁華街を外れた裏通りを歩くこと10分弱。
曽根田駅に到着。
昭和あるいは明治大正にまで遡りそうな駅前に置かれたラジカセから轟音が響いている。
何かのイベント前なのだろう。
待合室では穏やかな顔をした人々が飯坂に向かう列車を待っていた。
帰りは大通りを歩く。
印象深いものがあるわけではなく、人通りの少ない通りを歩いていく。
飯坂線、阿武隈急行の乗場はパチンコ屋の脇にひっそりとある。
文化に対する敬意が欠けている。


明後日また福島に降りる際には何を思うのか。
14:13 仙台(せんだい)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/仙山線/仙石線/仙台市地下鉄南北線/仙台市地下鉄東西線 宮城県)
13:55到着の列車は同時刻発の小牛田行に接続はしていなかった。
予測できなかったわけじゃない。
その場合は新幹線を利用すればいい。
簡単なことだ。
余計に金はかかりはするが。
仙台駅上空は厚い雲に覆われていた。
大人も子供も楽天野球団の帽子をかぶる姿を多く見かける。
駅はとても混みあっていた。

今乗っている「やまびこ」は臨時列車で少し慌ててしまった。
そして北へ向かうにつれて空には青が見えてきた。
黄金に輝く稲穂が美しい。
山も海も東京でも見られないことはないが、これは見られない。
そこにも旅を感じている。
15:14 一ノ関(いちのせき)駅(東北・北海道新幹線/東北本線/大船渡線 岩手県)
東北人の多くは長袖を羽織っているが、例え涼しい風が吹き付けてもオレはまだ半袖の方がいい。
がらんとした広い駅のホーム。
待ち人は少なく、オレもまた途方に暮れている。
たいして腹が減っているわけじゃないが、1番ホームにある「駅そば」でラーメンを食べたのは暇だったのと、そこで出す430円のラーメンがとても美味いことを知っていたからだ。
今日もとても美味かった。
大槻玄沢はじめ3名が銅像として立つ駅前。
この街に泊まったのは1月だった。
それはつい最近のことに思えるが、あれからいろいろあった。


新幹線の到着を告げるメロディが聞こえてくる。
「みちのく一人旅」を連想させるどこか物悲しいメロディ。
そうか。
義経はこの地で死んだのだと、駅弁に記されたその名を見てあらためて感じるところがあった。
北国みちのくにつきまとう悲哀はもう過去のものにしてもよさそうなものだが、独特の旅情もまた土地柄だ。
思えばかつてオレが旅に出るといえば、行き先は常に東北だった。
男は北に向かうものだと心惹かれ、またそこには安心できる人種が暮らしていると感じていた。
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