*

「鉄旅日記」2018年神無月 初日(東京-米原-福井-越前大野)その1-金町、大垣、米原、近江塩津、王子保、湯尾(常磐線/東海道本線/北陸本線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年10月6日・・・金町駅、大垣駅、米原駅、近江塩津駅、王子保駅、湯尾駅(常磐線/東海道本線/北陸本線)

2018・10・6 4:28 金町駅(常磐線 東京都)
台風24号の影響が残った今週。

京成電車は塩害で止まり、雨が静かに降り続けた昨日。
眠る時まで雨の音は聞こえていた。

スピリチュアルな要素が加わった人生で、神々が出雲に集う神無月に願いをかけている。
だけど叶わなかったところで気にしない。
いつかきっと叶うさ。

SMAPを聴いていた今朝。
言霊を唱え、祈りを捧げ、大切な人の無事を確信して家を出る。

東京の外れに位置する町の朝食堂には常に人の姿があり、コンビニ前には若者の姿がある。

遠くまで友達に会いにいく。
台風25号が向かいつつある北陸まで友達に会いにいく。

12:04 大垣(おおがき)駅(東海道本線/美濃赤坂支線/樽見鉄道/養老鉄道 岐阜県)
4:44北千住、4:55日暮里、5:20東京、7:29三島、8:31静岡、9:44浜松。
大垣着は定刻から3分遅れて11:50。

三島からはスマホで仕事。
名古屋市内は雨上がりだった。

3週間前にもここにいた。
東京から300kmも離れた街とオレはそんな付き合いをしている。

待ち時間でビールと味噌カツサンド。
それも変わらない。

台風25号が寄越した雨がたまに吹きつける構内。
空は不穏な色をしている。

13:01 米原(まいばら)駅(東海道新幹線/東海道本線/北陸本線/近江鉄道本線 滋賀県)
通りすぎることばかりが多い大鉄道駅に3年振りに降りる。

レンタサイクル屋が併設された近江鉄道改札口。
この線で旅した3年前の春。


親兄弟を除けば、大切に想う人々はまだ生まれていないか、出会っていないかのどちらかで、当時とはまったく違う心持ちで今を生きている。

台風の影響はなく、湖北に向かう列車の席は埋まっている。
これも長浜までか。

やたら声の大きいおじさんの話し声が聞こえてくる。

そうだった。
関西とはそんな土地柄だった。

13:51 近江塩津(おうみしおつ)駅(北陸本線/湖西線 滋賀県)
長浜駅からお城が見える。
あの街を歩いたのは何年前だったのか。
思い出すのも厄介なほど過去の記憶になった。

やがて眠りこけ、気づけば余呉。
賤ヶ岳に目をやり、また眠りが訪れる。

北のターミナル駅で人々は下ろされ、駅前には時間を潰せる場所もなく、濡れた通路を上り下りして行き先を変えていく。

台風の影響は風となって列車の運行を遅らせ、高台に位置するやたらと長いホームで強い風に吹かれている。



15:25 王子保(おうしお)駅(北陸本線 福井県)
永原近江塩津間の徐行運転で17分遅れで敦賀に到着。

ハイボールとポテチを購入してすぐに福井行に乗り継ぎ。
やれやれと缶を開けて喉を鳴らせば、すぐに木ノ芽峠を貫く長いトンネルに入る。

上杉謙信の上洛を容易ならざるものにした北陸の険。
通るたびに感じるものがある。

365号国道まで歩く。
柿の実はまだ色づく前で、小学校前で「王子保っ子」の健やかな成長を祈り交差点に出ると、最近営業を取り止めたのであろう立派な割烹に目を留める。
地方で夢の城を作った店主のご苦労に思いを馳せる。

地図には源頼政の墓と伝わる遺跡が載っている。
宇治で死んだ彼を慕う勢力が北陸の地にあったのだろうか。

やがて木曽義仲がこの道を通り平家政権を覆し、松尾芭蕉もまた静かにこの道を往った。

そんな街道の歴史を駅では伝えていた。


15:48 湯尾(ゆのお)駅(北陸本線 福井県)
2駅戻る。
人の声がしない代わりに、北陸自動車道と365号国道に挟まれたこの場所では、タイヤが路面を転がる音が耳につく。

北陸本線の旧道がトンネルとして残る一帯を鉄道遺産として、駅ではポスターを並べている。

台風25号が連れてきた温かい空気は気紛れに雨を降らせ、間近に鮮やかな虹の橋を架けてくれた。
まるで奇跡。
空は晴れ、半円を描いた夢の橋の両端がはっきりと見えた。

こんなに間近で、人生初めての奇跡はやってきた。
思わず胸の前で手を合わせ、オレの人生が好転していくことを確信し、いつの間にかベンチに座っていた女性に「虹がきれいですよ」と伝えた。

列車がやってきて発車の頃、鮮やかな半円はすでに右半分が消えていた。

「お前分かっただろ?」
天神様が教えてくれた気がした。

この春に松戸上空に龍が現れた時にも実は感じたんだ。
だけど忘れていた。

もうこの身に訪れる幸せを疑わない。




関連記事

「鉄旅日記」2006年如月 最終日-安房勝山、君津、木更津、上総亀山、蘇我(内房線/久留里線/京葉線) 【鉄道旅に目覚め、1泊2日で房総半島にまいりました。】

鉄旅日記2006年2月5日・・・安房勝山駅、君津駅、木更津駅、上総亀山駅、蘇我駅(内房線/久留里線/

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その5‐福井、新福井、勝山、福井口(えちぜん鉄道勝山永平寺線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月22日・・・福井駅、新福井駅、勝山駅、福井口駅(えちぜん鉄道勝山永平寺線)

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春【青春18きっぷで、甲斐駿河途中下車旅】その1-新宿、初狩、笹子、酒折、善光寺、甲斐岩間、波高島、内船、芝川、西富士宮(中央本線、身延線)

鉄旅日記2013年3月3日その1・・・新宿駅、初狩駅、笹子駅、酒折駅、善光寺駅、甲斐岩間駅、波高島駅

記事を読む

「鉄旅日記」2008年皐月 初日(東京-出雲)-静岡、豊橋、京都、亀岡、福知山、上夜久野、豊岡、浜坂、鳥取、青谷、倉吉、米子、出雲市(東海道本線/山陰本線) 【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】

鉄旅日記2008年5月2日・・・静岡駅、豊橋駅、京都駅、亀岡駅、福知山駅、上夜久野駅、豊岡駅、浜坂駅

記事を読む

「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その5 ‐仙台、鹿島、原ノ町、浪江、常陸多賀(常磐線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】

鉄旅日記2021年10月10日・・・仙台駅、鹿島駅、原ノ町駅、浪江駅、常陸多賀駅(常磐線)

記事を読む

「鉄旅日記」2000年晩秋【京都の女性に恋をしていた頃がございました。その京都時代のはじまりでございます。】-京都タワーホテル

鉄旅日記2000年11月23日~24日 2000・11・23 0:03 京都タワーホテル924号室

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その1-大泉学園、北千住、東武動物公園、上三依塩原温泉口、中三依温泉、会津高原尾瀬口、七ヶ岳登山口、会津山村道場(西武池袋線/東武伊勢崎線/東武鬼怒川線/野岩鉄道/会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月2日・・・大泉学園駅、北千住駅、東武動物公園駅、上三依塩原温泉口駅、中三依温

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏 3日目(南宮崎-隼人)その2-宮崎、清武、田野、山之口、西都城、餅原、都城、京町温泉、えびの、吉松(日豊本線、吉都線) 【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】

鉄旅日記2013年8月12日その2・・・宮崎駅、清武駅、田野駅、山之口駅、西都城駅、餅原駅、都城駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走 最終日(酒田-東京)その1‐酒田、象潟、砂越(羽越本線) 【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】

鉄旅日記2019年12月8日・・・酒田駅、象潟駅、砂越駅(羽越本線) 2019・12・8 5:34

記事を読む

「鉄旅日記」2014年春 その2-瓜連、静、山方宿、袋田、西金、下小川、後台、常陸津田、常陸青柳、神立、高浜、牛久(水郡線/常磐線) 【ときわ路パスで、常陸ローカル旅】

鉄旅日記2014年4月27日その2・・・瓜連駅、静駅、山方宿駅、袋田駅、西金駅、下小川駅、後台駅、常

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その2(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 大津方面に向かう161号国道は渋滞

「車旅日記」2001年黄金週間 2日目その1(京都-志賀-京都)-祇園まで彼女をさらいに行ったのでございますが・・・【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月4日 彼女は右手を投げ出してオレの体に置

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その4(東京-京都)-四条烏丸~祇園~桂川PAラブストーリー。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・四条烏丸~祇園~桂川PA 26

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その3(東京-京都)-桂川PAから四条烏丸へ。恋焦がれた女性に会いにいく男の話でございます。【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・桂川PA 24:58 名神自動

「車旅日記」2001年黄金週間 初日その2(東京-京都)-初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養老SA、多賀SA【目指したのは彼女が暮らす京都。この時からしばらく、向かう先は劇的なまでに西になったのでございます。】

車旅日記2001年5月3日・・・初狩PA、諏訪湖SA、恵那峡SA、養

→もっと見る

    PAGE TOP ↑