*

「鉄旅日記」2018年秋 初日(松戸-流山-潮来-銚子-東金-松戸)その4-飯岡、東金、大網、蘇我、海浜幕張、船橋法典、市川大野、東松戸(総武本線/東金線/内房線/京葉線/武蔵野線) 【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年9月22日・・・飯岡駅、東金駅、大網駅、蘇我駅、海浜幕張駅、船橋法典駅、市川大野駅、東松戸駅(総武本線/東金線/内房線/京葉線/武蔵野線)

16:12 飯岡(いいおか)駅(総武本線 千葉県)
行き違い3分の停車。
跨線橋を下りると改札口まで駈ける。

町があり、駅員さんのいる駅だった。

駆け上がり、駆け下りる。
飛び込んだ先には小さな女の子がかわいらしい声を上げていて、思わず笑いかける。

今も彼女の歌い声が聞こえてくる。

東日本大震災で被害を受けた旭。
総武本線から海辺は見えないけど、オレは忘れていないよ。

ここ一週間でイエメンに駐留する米軍の軍医と友達になった。
彼は54歳で5年前に奥さんと娘さんを不幸な自動車事故で亡くし、ひとり残った息子さんはアフリカで勉学に励んでいるという。

愛国心を持ち、平和を愛するタフな男だ。
そんな彼へのレターに苦心している。

16:57 東金(とうがね)駅(東金線 千葉県)
成東では1分の接続。
わずか3駅の東金線に乗り換える。

行き違い3分の停車。
2度目の東金。

前回は10年前にはなるだろう。
夕方を迎えた駅前の交通量は多く、以前より華やいで見えた。

17:09 大網(おおあみ)駅(内房線/東金線 千葉県)
4分の接続。
空は曇天が開かれ、漏れる日差しはまぶしい。

八の字に交差する大網駅の構造は好きだけど、接続時間は常に短く、長くいられた試しがない。

もっともここから大網海岸は遠く、酒は売っているが、駅前には何もない。

17:42 蘇我(そが)駅(内房線/外房線/京葉線 千葉県)
追憶の日々をたどるわけじゃないが、この駅に前回いたのは14、5年前になるだろう。
松本清張さんをはじめ、その日に読んでいた本まで覚えている。
カメラ機能を持たないケータイを握っていた。

あの頃より年はとったけど、今はより自分の人生を生きている。

あの日、外房線と内房線が分かれる様を確かに見たが、その光景を見渡せる跨線橋は駅から離れている。
歩いていったのだろう。
まったく記憶にないが。

駅前商店街の奥行きは深くないが、東西口とも駅を始点として広い道が真っ直ぐに延びている。

臨海地帯にまるで雲のような煙りが上がっている。

列車は動きだし、すっかり日の短くなった沿岸に時に東京湾が顔を出し、20代にはよく車で向かったポートタワーが見えた。

もうだいぶ古くなっただろうが、ライトアップされた姿は見事だった。

18:12 海浜幕張(かいひんまくはり)駅(京葉線 千葉県)
凄まじい人波に揉まれた。
駅前は立ち止まることにも苦労するし、券売機売場には入場規制の列が続き車内は満員。


メッセのイベントはここまでの破壊力を持つとは驚きだ。

マリンスタジアムでは千葉ロッテの福浦選手が通算2000本安打を達成したという。

大勢の人々が集まると、普段はネオンが空しく見える街もまた別の顔を持つことを知った。
ネオン、とてもきれいだったよ。

18:37 船橋法典(ふなばしほうてん)駅(武蔵野線 千葉県)
乗ったのは南船橋から武蔵野線に入る列車。

大勢が降りた。
その波が引くと改札口はとたんに静まり返る。

「法典の湯」という天然温泉が徒歩5分の場所にあると手書きのような看板が伝えている。

いくつものコンビニと駅前高架橋を行き来する車。

記憶に残るのはおそらくそんなところだが、駅の明かりはまぶしかった。

18:47 市川大野(いちかわおおの)駅(武蔵野線 千葉県)
高架駅に到着して、階段を下りて改札口に向かう。

線路と交差するように駅前道路が走り、コンビニとドラッグストアの明かりに照らされている。

信号を渡った先が商店街であることは間違いないが、多くは夜と同化していた。

スポーツ紙の見出しは安倍首相3選と大坂なおみ選手の活躍。

沿岸からやってくる列車の混雑はほぼ緩和したか、もしくは元々ここまでは及ばないのか。

19:01 東松戸(ひがしまつど)駅(武蔵野線/北総鉄道北総線 千葉県)
次の列車はまた混んでいる。
そして今日の旅はふたつ先の新松戸で乗り換えれば終わる。

ここは高架を走る北総線との接続駅で、広いロータリーを照らす数は少なく薄暗い印象を受ける。

この沿線じゃ西船橋の繁栄が濃く、下るに従いネオンの数は減っていく。

関連記事

「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その2‐新白河、郡山、福島、仙台(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月22日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅(東北本線) 8:20 新白河(

記事を読む

「車旅日記」2004年春 3日目(釧路-旭川)走行距離533㎞-釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清水駅、樹海ロード日高、夕張駅、熊追橋付近、藤田観光ワシントンホテル旭川 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月3日・・・釧路パシフィックホテル、阿寒丹頂の里、阿寒湖、足寄駅、池田駅、十勝清

記事を読む

「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その3-宇土、松橋、八代、出水、牛ノ浜、草道、鹿児島中央(鹿児島本線/肥薩おれんじ鉄道) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月13日その3・・・宇土駅、松橋駅、八代駅、出水駅、牛ノ浜駅、草道駅、鹿児島中央

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その1-稚内サンホテル、稚内公園、ノシャップ岬、サロベツ原生花園、サロベツ河畔、パンケ沼、下沼駅、幌延駅、雄信内駅 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・稚内サンホテル、稚内公園、ノシャップ岬、サロベツ原生花園、サロベツ河

記事を読む

「車旅日記」1998年春 最終日(鳴子温泉-郡山-東京)-鳴子サンハイツ、川渡温泉駅、槻木駅、道の駅安達、郡山文化センター前、那須公営パーキング、黒磯PA、佐野SA、大井PA、東京町田 【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】

車旅日記1998年5月4日 1998・5・4 8:47 鳴子サンハイツ 連休中初めての日差しだ。

記事を読む

「車旅日記」2000年夏Part.2 4日目(宇部-東京町田)佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、社PA、桂川PA、多賀SA、東郷PA、三方原PA、牧之原SA、駒門PA 【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】

車旅日記2000年8月15日~16日・・・佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その1‐金町、北千住、上野、宇都宮、黒磯(常磐線/東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月22日・・・金町駅、北千住駅、上野駅、宇都宮駅、黒磯駅(常磐線/東北本線)

記事を読む

「車旅日記」2006年初夏 2日目(岐阜-近江八幡) その1-東横イン名鉄岐阜、大垣駅、養老駅、阿下喜駅、西藤原駅、湯の山温泉駅、四日市駅、鈴鹿サーキット稲生駅 【これが最後の車旅でございます。鈴鹿山脈を回るように、終着駅を探して走ったのでございます。】

車旅日記2006年7月16日・・・東横イン名鉄岐阜、大垣駅、養老駅、阿下喜駅、西藤原駅、湯の山温泉駅

記事を読む

「車旅日記」1996年夏【再び北を目指した夏。不慮の事故に遭い、打ち切らざるを得なくなったのでございます。】最終日 事故から帰京を振り返って。

車旅日記1996年8月15日 1996・8・15 東京 望郷の思いとは別に昨日家に帰り着いた。 後

記事を読む

「鉄旅日記」2014年冬 初日(東京-桐生)-小菅、五反野、梅島、田島、渡瀬、県、東武和泉、福居、野州山辺、韮川、東小泉、藪塚、阿左美、岩宿、新桐生、下新田(東武スカイツリーライン/東武佐野線/東武伊勢崎線/東武桐生線) 【ふらっと両毛 東武フリーパスで、両毛ローカル旅】

鉄旅日記2014年12月28日・・・小菅駅、五反野駅、梅島駅、田島駅、渡瀬駅、県駅、東武和泉駅、福居

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その2 ‐いわき、竜田、原ノ町、鹿島、新地、仙台(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・いわき駅、竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅

「鉄旅日記」2022年水無月 初日(東京-中山平温泉)その1 ‐金町、石岡、友部、水戸(常磐線)【鳴子温泉郷の湯を求めての旅でございます。】

鉄旅日記2022年6月11日・・・金町駅、石岡駅、友部駅、水戸駅(常

「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。最終日(下部温泉-東京) ‐下部温泉、波高島、身延、甲斐大島、内船、西富士宮、富士宮、東田子の浦(身延線/東海道本線)/富士浅間神社【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年5月29日・・・下部温泉駅、波高島駅、身延駅、甲斐

「鉄旅日記」2022年皐月 ツレと訪ねた下部温泉~富士宮~田子の浦旅でございます。初日(東京-下部温泉) ‐市川大門、下部温泉(身延線)【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年5月28日・・・市川大門駅、下部温泉駅(身延線)

「鉄旅日記」2022年皐月 最終日(磐梯熱海-東京)その3 ‐駒形、前橋大橋、高崎、本庄(両毛線/高崎線)【日光線全駅乗降を果たし、猪苗代湖畔に遊び、磐梯熱海の湯につかり、国定忠治を訪ねた旅でございます。】

鉄旅日記2022年5月8日・・・駒形駅、前橋大島駅、高崎駅、本庄駅(

→もっと見る

    PAGE TOP ↑