*

「鉄旅日記」2006年新春-馬橋、流山、幸谷、新松戸、佐貫、竜ケ崎(常磐線/総武流山電鉄/関東鉄道竜ヶ崎線)【雪の降った翌日。近くのローカル線に乗りに出かけました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/22 旅話, 旅話 2006年

鉄旅日記2006年1月22日・・・馬橋駅、流山駅、幸谷駅、新松戸駅、佐貫駅、竜ケ崎駅(常磐線/総武流山電鉄/関東鉄道竜ヶ崎線)

雪原だったよ。

この町に降った雪はだいぶ消えていたけど、京成の踏切の手前で滑って左手と左膝をついてしまった。
凍った道を大股で歩く愚を悟った。

今年はいい年になるに違いないが、壊すとか、傷むとかという事柄までは避けられないようだ。

松本清張を正月以来開く。
小さな旅に出た。

馬橋へ。
金町からは3駅目になる。

江戸川堤もまた美しい雪原。
東京にしちゃ珍しい風景といえるだろう。
あるいはもう2度と見ることはないかもしれない。

それから川を越える際は注意深く景色を眺めた。
利根川、小貝川。
天下の暴れ川も両岸に雪を積んで、神妙に冬景色を形作っていた。

新聞予報じゃ今日の最高気温は10度。
車内は空いている。

流山へ。
馬橋駅の古びたホームに名優を想い、終点までは5駅、10分そこら。

2018年9月22日撮影

流山駅はとても小さな駅だった。
周辺に都会化の波は及ばず、新選組流亡の地らしいたたずまいを保っている。

2018年9月22日撮影

近藤勇陣屋跡は狭い道を前にして、民家に埋もれるようにあった。
「過去」という言葉が浮かぶ。
大河ドラマで扱われたのは2年前。
またしばらくは忘れられるのだろう。

2018年9月22日撮影

駅を見下ろす位置に住宅街ができている。
雪にかき消された匂いを探る犬が主人に怒鳴られている。

上り列車にはそこそこの乗客がいる。
幸谷駅で降りる。

2018年9月22日撮影

駅上はマンションになっていて、新松戸駅が目の前にある。
消費者金融の看板とチェーン展開する居酒屋が目立つ駅前だが、常磐線と武蔵野線が交わり、こうして総武流山電鉄ともつながっている。

2018年9月22日撮影

佐貫まで400円。
関東鉄道竜ヶ崎線は30分に1本の運行。
地図を見ると牛久沼はすぐの距離だが、そっちには寒々しい道だけが延びている。

佐貫駅は1階に食べ物屋が入り、2、3階は塾が占拠している。
ディーゼル列車が寂しい線路を進む。
終点の竜ケ崎はわずか2駅先。

2018年4月30日撮影

竜ケ崎駅はとても寂しい風景の中にあった。
テレビじゃ駅伝中継。

2018年4月30日撮影

駅前のリサイクル・ショップからはエリック・クラプトンの「アンプラグド」。
市役所やテレビ塔は離れた場所にある。
商店街にはシャッター色以外の色はなかった。
待合所にはゲーム機が置かれ、「駅そば」はメニューを揃えているが、ドアを開ける客はいない。
オレも缶コーヒーにしたよ。
近くには立派なお寺がある。

次の佐貫行を待つ人々は凍えている。
オレもそのひとり。

流山に竜ケ崎。
今日訪ねた2つの終着駅では、寒さが身に染みた。

大相撲初場所千秋楽では、大関栃東が本割の大一番を制して見事3度目の優勝を飾った。

関連記事

「鉄旅日記」2015年夏 最終日(広島-東京)-広島、向洋、東岡山、高島、守山(山陽本線、東海道本線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】

鉄旅日記2015年8月15日その2・・・広島駅、向洋駅、東岡山駅、高島駅、守山駅(山陽本線、東海道本

記事を読む

「鉄旅日記」2007年新春 最終日(金沢-東京)-金沢城址、金沢、倶利伽羅、黒部、直江津、長野、東京(北陸本線/信越本線/長野新幹線) 【本格的に鉄旅が始まりまして、まずは冬の北陸を目指したのでございます。】

鉄旅日記2007年1月8日・・・金沢駅、倶利伽羅駅、黒部駅、直江津駅、長野駅、東京駅(北陸本線/信越

記事を読む

「車旅日記」2004年春 最終日(稚内-旭川空港)走行距離353㎞その2-天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居古潭、旭川空港 【旭川に下りて、思う存分に北の大地を走った旅の記録でございます】

車旅日記2004年5月5日・・・天塩中川駅、音威子府駅、美深駅、名寄駅、風連駅、和寒駅、比布駅、神居

記事を読む

「車旅日記」1998年春 最終日(鳴子温泉-郡山-東京)-鳴子サンハイツ、川渡温泉駅、槻木駅、道の駅安達、郡山文化センター前、那須公営パーキング、黒磯PA、佐野SA、大井PA、東京町田 【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】

車旅日記1998年5月4日 1998・5・4 8:47 鳴子サンハイツ 連休中初めての日差しだ。

記事を読む

「鉄旅日記」2016年春 最終日(水沢-東京)その2-気仙沼、一ノ関、小牛田、大河原、福島、安積永盛、久喜(大船渡線、東北本線) 【東日本大震災被災地へ】

鉄旅日記2016年3月6日その2・・・気仙沼駅、一ノ関駅、小牛田駅、大河原駅、福島駅、安積永盛駅、久

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏 2日目(防府-肥前鹿島)その2‐厚狭、美祢、長門湯本、長門市(美祢線) 【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】

鉄旅日記2020年8月14日・・・厚狭駅、美祢駅、長門湯本駅、長門市駅(美祢線) 7:34&

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 2日目(新山口-大分)その1-新山口、宇部、居能、雀田、長門本山、小野田、厚狭、新下関、下関、門司、小倉(山陽本線/宇部線/小野田線/長門本山支線/山陽本線/鹿児島本線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】

鉄旅日記2009年9月19日・・・新山口駅、宇部駅、居能駅、雀田駅、長門本山駅、小野田駅、厚狭駅、新

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3 初日(東京-多治見)その1-金町、三島、修善寺、蒲原、島田(常磐線/東海道本線/伊豆箱根鉄道駿豆線) 【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】

鉄旅日記2019年3月23日・・・金町駅、三島駅、修善寺駅、蒲原駅、島田駅(常磐線/東海道本線/伊豆

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その1‐東京、国府津、小田原、三島(東海道本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・東京駅、国府津駅、小田原駅、三島駅(東海道本線) 2020

記事を読む

「車旅日記」1997年夏 3日目(田沢湖近辺-男鹿半島-鳴子)-和田駅、入道崎、八望台、男鹿駅、道川駅、矢島駅、鳴子サンハイツ【男鹿半島を目指した夏。友と過ごし、旧友と再会したみちのく旅でございます。】

車旅日記1997年8月15日 1997・8・15 9:04 和田駅 855㎞ 友と19時間をともに

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 最終日(静岡-東京)その1 ‐新静岡、静岡、由比、富士、芝川(東海道本線/身延線)/駿府城址 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月21日・・・新静岡駅、静岡駅、由比駅、富士駅、

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その3 ‐尾盛、千頭、金谷、静岡(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/くれたけインプレミアム静岡駅前 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・尾盛駅、千頭駅、金谷駅、静岡駅(大井川鐡道

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 初日(東京-焼津)その4 ‐アプトいちしろ、川根小山、千頭、金谷、焼津(大井川鐡道井川線/大井川鐡道本線/東海道本線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

鉄旅日記2022年3月19日・・・アプトいちしろ駅、川根小山駅、千頭

→もっと見る

    PAGE TOP ↑