*

「鉄旅日記」2017年夏 2日目(大垣-姫路)その2-新今宮、天下茶屋、堺東、三国ヶ丘、上野芝、百舌鳥、百舌鳥八幡、金剛、千早口、高野山、極楽橋、新今宮、大阪、姫路(南海本線/南海高野線/阪和線/高野山ケーブル/大阪環状線/山陽本線)【私鉄王国で過ごす夏】

公開日: : 最終更新日:2025/05/24 旅話, 旅話 2017年

鉄旅日記2017年8月12日・・・新今宮駅、天下茶屋駅、堺東駅、三国ヶ丘駅、上野芝駅、百舌鳥駅、百舌鳥八幡駅、金剛駅、千早口駅、高野山駅、極楽橋駅、大阪駅、姫路駅(南海本線/南海高野線/阪和線/高野山ケーブル/大阪環状線/山陽本線)

12:48 新今宮(しんいまみや)駅(関西本線/大阪環状線/南海本線 大阪府)
大阪に下りたら暑かった。

通天閣がどこにあるのか分からない。

前回降りたのは、もう遠い日。

発着メロディーはクラシックの「新世界」。

ここには新世界という繁華街がある。

13:04 天下茶屋(てんかちゃや)駅(南海本線/南海高野線 大阪府)
「チカンはアカンで。
ぜったいアカンで。」

大阪は笑えて、そしてホロッとくる。

「人生の節目に塩昆布。」

オレの人生はそうじゃなかったが、思わず唸りたくなる。

そんな標語を見かける南海道中。

アーケードの商店街を歩いた。
昼も薄暗い一角にはなぜか惹かれる。

眼鏡を拾ってあげたオバチャンと二言三言。
愛嬌のある大阪のオバチャンはかわいらしい。

オレの血には大阪は入っていないが、いつもオレの中の何かが反応する。

車内アナウンスがうまく聞き取れない。

新今宮から天下茶屋へはひと駅。
ここで高野線に乗り換える。

天下茶屋駅周辺風景

堺東(さかいひがし)駅(南海高野線)にて

堺東駅周辺風景

仁徳天皇陵古墳

13:51 三国ヶ丘(みくにがおか)駅(阪和線/南海高野線 大阪府)
堺の繁栄は堺東にあった。

これまで南海本線堺駅、阪和線堺市駅と降りてきたが、両駅周辺とも繁華な街並とは言えず、政令指定都市堺の中心とは一体どこを指すのか。
謎は深まるばかりだった。

大阪は商店街の街だが、くまなくアーケードで覆い、昼飲み屋が賑わっている。

三国ヶ丘までひと駅を歩く。

仁徳天皇陵古墳が見たかった。
でも、宮内庁に管轄された敷地に立ち入ることはできない。

展望台があるわけでもないから、巨大な森林公園的なものを側面から眺めるに過ぎない。
たいした感動は起こらない。

三国ヶ丘は堺東の喧騒と都会的風貌を持たず、すでに郊外。

車窓から百舌鳥古墳群を眺めるため、今はJR駅にいる。

14:14 上野芝(うえのしば)駅(阪和線 大阪府)
大阪では昼間も女性専用車両を導入している。

三国ヶ丘から2駅。

古墳群の見えかたに変化があるわけでもなく、駅前は郊外化している。
ここからまたひと駅戻る。

百舌鳥(もず)駅(阪和線 大阪府)にて

百舌鳥駅前仁徳天皇陵古墳

百舌鳥~百舌鳥八幡間(徒歩)

14:47 百舌鳥八幡(もずはちまん)駅(南海高野線 大阪府)
JR阪和線百舌鳥駅で降りて広大な仁徳天皇陵古墳の一端に再度触れ、向き直って歩き出す。

仁徳天皇陵古墳との出会いはここまで。

オレにはこれでいい。

オレが旅をするのは、ひとつでも多くの駅で降りて、町を見て、暮らしを見て、様々な歴史を知りたいから。
百舌鳥から百舌鳥八幡へは徒歩で10分ほど。

古代から歴史的な一帯だが、古の大王に敬意を表しているのか大阪的コテコテ感は見られない。

15:23 金剛(こんごう)駅(南海高野線 大阪府)
楠公、楠木正成を偲ぶつもりで降りた。

彼の出自の詳細はおそらく伝わっていないのだろう。

金剛山で育まれ、後醍醐天皇の蜂起と共に忽然と歴史に現れ、その数年後に神戸で死ぬ。

吉川英治さんは「私本太平記」で、彼の聖人的で美しい生涯を家族愛を交えて描いた。

事実か伝説かは詮索すまい。
物語の楠木正成を愛している。

高架駅から金剛山は見えた。
でも地上に下りると姿を隠す。

ここは大阪狭山市というのか。
もっと鄙びていて、麓の町かと思っていたけど、オレと同じような勤め人が暮らす町だった。

そりゃそうだ。
3月に訪れた河内長野はこの先にある。

PL教団の平和塔も金剛山と同じような見え方をしていた。

15:52 千早口(ちはやぐち)駅(南海高野線 大阪府)
降りたとたんに分かったよ。
オレはこの場所こいたかったのだと。

何もないんだ。
楠木正成が、数万にも上る関東の軍勢を迎え撃った千早赤阪の攻防に思いを馳せようとしても、何も見えない。

駅前にビールを置いているコンビニ的な店があって、百舌鳥古墳群に入ってから4本目だから控えようかとも思ったが、人助けにもなるからな。
耳の遠い老女主人をお友達が支えていた。

テレビじゃ甲子園。
こうして表に出れば焦がれていた蜩の声。

何もなくたっていいじゃんか。

何より、ここでこうしてなきゃ、こんな心境にはならない。

見渡せば、少しばかり緑の多い普通の住宅街。

そこに外からやってきた何者とも知れない男が、勝手に旅情を感じるのは迷惑かもしれないが、そんな自らの琴線に合致するものを自然に求めているのが人生。

17:57 高野山(こうやさん)駅(高野山ケーブル 和歌山県)
ここまでひとりでクルマを運転してきた過去がある。

ケーブルカーじゃそこまでは行けなくて、あとはバスの出番。
そんな時間はとっていない。

金剛峯寺の前で写真を撮るイメージはできていたから残念だ。

極楽橋へと向かう下りケーブルの車中、聞こえてくる言語は様々で国際色豊かだ。

南海電鉄はよくこんなとこまで線路を敷いたものだ。
誇るべき文化だ。

あまりにも高所で下界は木々に隠れ、九度山の町が僅かに見えるに過ぎない。

18:12 極楽橋(ごくらくばし)駅(南海高野線/高野山ケーブル 和歌山県)
ケーブルカーで下りてきて、駅が近づくと蜩の声に包まれる。
これが夏。

ここは人が暮らす里では最早ない。

集落は遥か下で、関ヶ原合戦の後に真田昌幸、幸村親子が流されたのが九度山なのが頷ける。

つまりそこが集落の最高所で、監視制度が敷ける限界地点だったわけだ。

高野山に上がればそこは聖地。

俗界の掟は及ばない。


19:55 新今宮(しんいまみや)駅(関西本線/大阪環状線/南海本線 大阪府)
高野山から急行列車で2時間着。
案外近い。
オレの家から江ノ島に行くより近い。
運賃も1260円と安い。

高野山駅からはバスに乗らなきゃ金剛峯寺には着かないが、それでも安い。
関西は魅力に満ちている。

通天閣に阿倍野ハルカス。
ホームから見えたよ。

駅前の広大な更地に何があったのか記憶にない。

かつて天王寺に泊まって新今宮周辺を隈なく歩いたが、そんな新今宮がオレにとってほんの少し遠くなった。

20:15 大阪(おおさか)駅(東海道本線/大阪環状線/福知山線 大阪府)
大阪環状線で大阪へ。
ここで東海道本線、通称神戸線に乗り換えて姫路に向かう。

傘を被った大阪駅。

ホームからの眺めは日本一巨大な街だった。

姫路(ひめじ)駅(山陽本線/播但線/姫新線 兵庫県)にて

amp;gt;

p;amp;amp;pid=885112888″ border=”0″></a>

関連記事

「鉄旅日記」2020年弥生 2日目(高山-速星)その2‐中滑川、滑川、猪谷、宇奈月温泉、宇奈月、寺田(富山地方鉄道本線) 【富山地方鉄道に乗りにまいりました。太多線、高山本線に乗るのも楽しみにしていたのでございます。】

鉄旅日記2020年3月21日・・・中滑川駅、滑川駅、宇奈月温泉駅、宇奈月駅、寺田駅(富山地方鉄道本線

記事を読む

「鉄旅日記」2007年如月 初日(東京-天王寺)-東京、名古屋、大垣、米原、草津、柘植、京都、木津、京橋、天王寺(東海道新幹線/東海道本線/草津線/奈良線/学研都市線/大阪環状線) 【初日天王寺、2日目奈良。宿泊地だけを決めて、心のままに移動した記録でございます。】

鉄旅日記2007年2月10日・・・東京駅、名古屋駅、大垣駅、米原駅、草津駅、柘植駅、京都駅、木津駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その2‐浜坂、東浜、福部、鳥取(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月24日・・・浜坂駅、東浜駅、福部駅、鳥取駅(山陰本線) 8:55&nb

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋 最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その1-市川塩浜、五井、上総牛久、馬立、上総鶴舞、里見(京葉線/外房線/小湊鉄道)【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】

鉄旅日記2018年9月23日・・・市川塩浜駅、五井駅、上総牛久駅、馬立駅、上総鶴舞駅、里見駅(京葉線

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 4日目(鹿児島-田原坂-長崎)走行距離384㎞その2-田原坂古戦場跡、大牟田駅、肥前山口駅、長崎ニューポート 【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月14日・・・田原坂古戦場跡、大牟田駅、肥前山口駅、長崎ニューポート 2004

記事を読む

「鉄旅日記」2009年晩秋 最終日(和田山-東京)その1-和田山、福知山、丹波竹田、石生、篠山口、三田、神鉄三田、宝塚、阪急宝塚、川西池田、川西能勢口、伊丹、阪急伊丹(山陰本線/福知山線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】

鉄旅日記2009年11月23日・・・和田山駅、福知山駅、丹波竹田駅、石生駅、篠山口駅、三田駅、神鉄三

記事を読む

「鉄旅日記」2012年夏【青春18きっぷで、みちのくひとり旅】最終日(羽後本荘-東京)-羽後本荘、古口、袖崎、天童、漆山、かみのやま温泉、山形、左沢、寒河江、長町、太子堂、南仙台、名取、館腰、船岡(羽越本線、陸羽西線、奥羽本線、左沢線、東北本線)

鉄旅日記2012年8月15日・・・羽後本荘駅、古口駅、袖崎駅、天童駅、漆山駅、かみのやま温泉駅、山形

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その1‐五所川原、津軽五所川原、津軽中里、鯵ヶ沢、東能代(津軽鉄道/五能線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・五所川原駅、津軽五所川原駅、津軽中里駅、鯵ヶ沢駅、東能代駅(津軽鉄

記事を読む

「車旅日記」1998年夏 初日(東京-青森フェリー埠頭)-東京町田、加平PA、千代田PA、東海PA、差塩PA、福島松川PA、泉PA、金成PA、北上金ヶ崎PA、岩手山SA、湯瀬PA、津軽SA、青森フェリー埠頭 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】

車旅日記1998年8月12日 1998・8・12 7:21 東京町田 夏の第1ラウンドのツアーから

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】2日目(新大宮-大阪難波)その1-近鉄奈良、新田辺、三山木、JR三山木、狛田、下狛、新祝園、祝園、学園前、学研奈良登美ヶ丘(奈良線/京都線/けいはんな線)

鉄旅日記2017年3月18日・・・近鉄奈良駅、新田辺駅、三山木駅、JR三山木駅、狛田駅、下狛駅、新祝

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その2 ‐八景島、金沢八景、杉田、新杉田(金沢シーサイドライン/京浜急行本線) 【根岸線、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・八景島駅、金沢八景駅、杉田駅、新杉田

「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 初日(東京-熱海)その1 ‐金町、桜木町、関内、新杉田(常磐線/京浜東北・根岸線) 【金沢シーサイドライン、湘南モノレール、横須賀線、大雄山線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】

鉄旅日記2022年3月5日・・・金町駅、桜木町駅、関内駅、新杉田駅(

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その3 ‐土浦、荒川沖、藤代、柏(常磐線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・土浦駅、荒川沖駅、藤代駅、柏駅(常磐

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その2 ‐水戸、羽黒、稲田、福原、友部(水戸線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・水戸駅、羽黒駅、稲田駅、福原駅、友部

「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その1 ‐常陸大子、磐城棚倉、東館(水郡線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月6日・・・常陸大子駅、磐城棚倉駅、東館駅(水郡

→もっと見る

    PAGE TOP ↑