「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その2 ‐十二橋、潮来(鹿島線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】
鉄旅日記2022年2月5日・・・十二橋駅、潮来駅(鹿島線)
8:18 十二橋(じゅうにきょう)駅(鹿島線 千葉県)にて




9:28 潮来(いたこ)駅(鹿島線 茨城県)
8:18十二橋駅着。かつて水田の真上に到着したかと思わせた駅。あの日の新鮮な驚きは忘れていない。鉄道旅へと移行してく重要な一場面だった。
水郷風景を見渡す。あれは与田浦。


ここから次の潮来駅まで歩く。しばらくは鉄道橋に沿う。

目を転じれば筑波山。あの山に向かって歩いていこう。

強風ではないが寒風。水路は凍り、帽子を取り出すか迷う寒さ。関東の冬に対して強気でいたオレにしては珍しい。
ただ、ひたすらまっすぐの一本道を歩く気分はいい。広大な関東平野を実感できる地で、筑波山に向かって歩いていく。
誰ともすれ違うことのない道。風に誘われるように振り向けば古代水道橋のような鹿島線高架が荒野のような風景を引き締める。



常陸利根川に出れば、おそらく筑波山に一番近づける。そしてスマホを構えた。そう、あれが筑波山。

霞ケ浦と外浪逆浦(そとなさかうら)を結ぶ常陸利根川。茨城県道・千葉県道101号潮来佐原線の潮来大橋を渡る。


橋を渡りきると茨城県。これまでにも何度か愛でてきた水郷潮来の町並。川辺に沿ってホテルや旅館が立ち並んでいる。



でも橋際の大きなホテルは廃墟となり、さらに軒並み閉鎖しているかのように見受けられた。コロナの影響だろうか。あるいは時代は水郷の風情を見捨てたのか。
水路が縦横に張りめぐらされていたかつて。人家と人家を行き来するためにひと一人がやっと通れるような小さな橋が架けられ、そんな橋が12あったことが十二橋の由来。
十二橋巡りの舟がでる潮来港に人はなく、風は冷たく空はひたすらに青い。

鵜と思われる黒い大群が水面を走るように移動していく。やがて飛び立ち編隊を組む。その集団についていかずボーッと浮かんでいた数羽も編隊には加わったようで、気づくと姿がない。
16年前に立ち寄った際に絵葉書を購入した駅の観光案内所は開いていなかった。あるいはもう2度と開かないのかもしれない。水辺の廃墟群は何か重要な事実を示しているように見えた。
時刻表を見ると9:28の鹿島神宮行がある。十二橋駅から歩いて10:28のに乗るつもりでいたが、やはりオレの足は速いようだ。まだ間に合う。

寒い待ち合いベンチで1時間を過ごす気にはなれず、ホームに上がる。

再現されたものと思われる十二橋のひとつが駅前広場の先に頭を見せている。思いが残ったが、列車がやってきた。

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