「鉄旅日記」2021年秋 初日(東京-飯坂温泉)その2 ‐竜田、原ノ町、鹿島、新地、岩沼(常磐線/東北本線) 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】
鉄旅日記2021年10月9日・・・竜田駅、原ノ町駅、鹿島駅、新地駅、岩沼駅(常磐線/東北本線)
9:59 竜田(たつた)駅(常磐線 福島県)
久ノ浜、末続。いわきの海が見える。
東京の蒸し暑さはここにはなく、10月の雨降りの風景。みちのくの四季は今も正確なのかもしれない。
真新しく建て変わった駅に列車は止まった。行き違い3分の停車。しかし上り列車は遅れ、4分余計に停車した。

駅に着く手前で真新しい住宅群を見た。復興を象徴する街区なのかもしれない。これより今も放射能の影響で閉ざされた区域を残す一帯に差し掛かる。
海辺に目をやれば、ブルドーザーが空と大地の間に立ち、防潮堤の延長作業が進行している。
10:50 原ノ町(はらのまち)駅(常磐線 福島県)
ここしばらく東京では味合うことのない肌寒さ。これがみちのくの寒さ。北の町に着いた。
仙台行に乗り継ぐ。猶予は7分。

尺八が奏でる「相馬野馬追唄」が聞こえてドアが閉まる。

物悲しい気持ちがあとに残った。
11:01 鹿島(かしま)駅(常磐線 福島県)
原ノ町からひと駅。列車行き違い4分の停車。仙台発の上り特急列車が通過していく。

去年の4月、同じようにここで数分を過ごした。黄金色の稲穂が神々しい。


新型コロナウイルス騒ぎもようやく収束の兆しが見えて、岸田内閣の発足。
静かな雨を見ながら幸福を願う。
11:26 新地(しんち)駅(常磐線 福島県)
列車行き違い3分の停車。駅前は真新しく、何事かが始まろうとしている。背を向ければ海辺が近く、海水浴場がある。


ただし乗る者も降りる者もいない。駅長さんは駅の外で話し込み、横目で挨拶をくれる。
上り列車がやってきて停車時間も明ける。
列車に戻ると先頭2両は予想外の乗客の多さだった。
新地を出ると宮城県に入る。
12:19 岩沼(いわぬま)駅(東北本線/常磐線 宮城県)
阿武隈川を渡ると岩沼。かつて車を走らせて6号国道水戸街道でもこの川を渡っている。
そうした既視感を伴う渡河風景に目を向ける。その瞬間にしか思い出すことのない事柄が浮かび上がる。
岩沼駅は5番線まである大きな駅。降りた時には上下線とも貨物列車が止まっていた。

列車は仙台まで行くが、常磐線の終点はここ。4度の乗り継ぎの果てに到着した。

「東北を旅する者は必ず岩沼を通る」。そうした旅人の代表格とも言える銅像姿の芭蕉翁もマスク姿。

日光街道と水戸街道が交わり、後発の鉄道も東北本線と常磐線が交わる街に市制が敷かれたのは昭和46年のこと。
駅前に奥行きはなく、上り常磐線のホームでビールを飲んでいた。
白石行を待っている。
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