「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その1‐越前武生、武生、三方、美浜(北陸本線/小浜線)
鉄旅日記2020年11月23日・・・越前武生駅、武生駅、三方駅、美浜駅(北陸本線/小浜線)
11・22 18:37 越前武生(えちぜんたけふ)駅(福井鉄道 福井県)にて
18:44 武生(たけふ)駅(北陸本線 福井県)にて
2020・11・23 4:30 ホテルクラウンヒルズ武生508号室
福井鉄道武生新駅は越前武生駅と名称は変わったが、駅舎は変わっていなかった。
変わっていてもよかったが、変わっていないことに安心を覚えるようだ。根本的な美学に通じる話だ。
横長の商業施設に沿って歩いていくとJR武生駅に出る。駅を越えたロータリーの先にはこのホテル。街明かりは少なかった。
飲食店はなぜか休みが多く、仕方がないさとチェーン居酒屋のドアを開けると予約でいっぱいとのこと。
雨は冷たくはなかったが、街に冷たくされたような気になって、おまけに駅のコンビ二店員の声がよく聞きとれない。なんだか雨とともに調子が狂う。
蔵の辻やアーケード街の写真を恋人に送るとモノクロ映画のようで素敵とのこと。
確かに今夜は少し色彩に欠けている。
5:32 武生(たけふ)駅(北陸本線 福井県)
予想外に外は雨。昨日、街で漏れ聞こえた会話から晴れを想定していたが、やむを得ない。
冷たい雨じゃないが、ホームに設置された待合室に入るとほんのりと暖かくて、ひと心地つく。
駅前にコンビニはなく、朝食の機会はいつ訪れるだろうかと漠然と考えている。
ちょうど30年前にこの街でテリー・ゴディ、スティーブ・ウイリアムス組が持つ世界タッグ王座にジャンボ鶴田、ザ・グレート・カブキ組が挑戦して奪取したことにより武生を知り、今回の宿泊につながっている。越前国のかつての国府でもあった。
始発は5:41発、敦賀行。北陸新幹線は令和5年春に敦賀までの延伸予定とのこと。
武生駅には「駅そば」がある。当然まだ開いていない。
6:56 三方(みかた)駅(小浜線 福井県)
6:13敦賀着。乗り換え時間3分。この切符の有効区間は小浜まで。せっかくだから小浜線で気になっている駅に降りる。
明けていく朝。道は濡れている。
美浜で日本海が見える。そして三方五湖の町に降りる。
三方五湖は29年前にドライブに誘われて眺めた景勝地。結婚の承認をもらいに当時付き合っていた彼女の実家を訪ねた時のこと。場所は敦賀。その翌日にご両親とご一緒したんだ。
美人の彼女とは似ていなかったが、あのご両親はいい方々だったし、お世話にもなって。
湖畔が見える。あそこまで歩いていこうと思っていたよ。
でも降りが激しい。風も強い。仕方なく断念した。
雨の中をカラスがとととと歩いている。シンパシーを感じて歩み寄るが、軽く飛び下がる。オレから悪意は感じなかったのだろう。
カフェがある素敵な駅だった。予定を変更して7:02発の上りに乗る。
7:49 美浜(みはま)駅(小浜線 福井県)
ここで1時間を費やすことになる。27号国道は追憶のルート。道は悪く、車があげる水しぶきをかわしながらコンビニへ。
酒と朝食を仕入れて駅に戻り、暖かな待合室ではNHKを映している。
駅名にもあるように美浜原発の町で、仕組みを紹介するパネルが立っている。
だんだんテレビの音が邪魔になって外に出る。日本海が見えている。特徴的な山が見えている。駅の中にあの山の名を探したが、見当たらない。
ググるとあの山は天王山とのこと。再び眺めようとホームに出れば、聞きなれない鳥の声がする。
雨は午前中で上がるとの予報。
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