「鉄旅日記」2020年睦月 最終日(鷹ノ巣-東京)その4‐中条、新発田、新津、長岡(羽越本線/信越本線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月13日・・・中条駅、新発田駅、新津駅、長岡駅(羽越本線/信越本線)
17:34 中条(なかじょう)駅(羽越本線 新潟県)
特急連絡待ちなどで13分の停車。
間島に続き、上着は着ずに薄着で外に出る。
モダンな駅舎はなかなかにエレガントで、ところどころにテーブルや椅子が置かれているのがいい。
駅前はとりどりにイルミネーションが光り、車がひっきりなしにやってくる。


土産物売場があり、新潟限定ビールを購入。
確かに風味爽快だ。

新庄あたりで購入したサラミを開けて一杯やっている。
つまみがいいと酒もより生きる。
車内の空き具合は相変わらずで、引け目を感じることなしに酒を飲めるのはいいが、お得なフリー切符を使用する身としては、申し訳ない気持ちにもなる。
18:06 新発田(しばた)駅(羽越本線/白新線 新潟県)
新発田の街明かりを遠くから見ていたよ。
特急連絡待ちなどで20分の停車。
新発田駅前の夜景はこじんまりとしているが、悪くない。
かつてお城まで歩いた夏の日を思い出す。
当時からすれば、駅舎は外壁を塗り替えるなど若干リニューアルしたかもしれない。
記憶との誤差にそう思う。


思えばあの日以来になるのか。
あれから何度か通ってきたが、人との関係と同じで、街ともまた縁の深浅がある。
1984年までは東赤谷駅までをつなぐ赤谷線の始発駅でもあった。
赤谷付近で算出する鉄鉱石の輸送を目的として敷かれた路線で、例えば幾山も越えた先の会津とをつなぐといった遠大な計画があったわけじゃないが、こうして消えていった鉄道が乗り入れていた駅に降りると、歴史遺産に触れたような気持になる。
ビールを窓辺に置いて物思いにふける。

18:51 新津(にいつ)駅(信越本線/羽越本線/磐越西線 新潟県)
信越本線への乗り換え時間は4分。
閑散とした大ターミナル駅との印象しかこれまで持てなかったが、人々が動く時間帯だけあって、人の流れが多いと感じている。
でもやってきた長岡行は閑散としている。

ここ新津で夜を迎えるのは初めてだ。
長岡に着けば、この旅も終わる。
19:59 長岡(ながおか)駅(上越新幹線/信越本線/上越線 新潟県)
駅前と駅を写し、食料を仕入れてホームに上がる。


この旅の記録はここで終える。
新幹線ホームとは、オレにとって旅の終わりを告げるアイコンのようなもの。
定刻通りに新幹線はやってきた。

発車して10分もすれば浦佐到着を告げるアナウンス。
もはや長岡までも日常になった以上、オレはこれからより早く、より遠くへ行く計画を立てるだろう。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2019年長月 初日(東京-盛岡)その3-盛岡、上米内、区界(東北本線/山田線)/大正館 【三陸鉄道、八戸線に乗りにいきました。区界、吉里吉里など、駅旅の者として見過ごせない駅にも寄りましてございます。】
鉄旅日記2019年9月21日・・・盛岡駅、上米内駅、区界駅(東北本線/山田線)/大正館 17:39
-
-
「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その1‐新津、馬下、津川、喜多方(磐越西線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】
鉄旅日記2020年4月5日・・・新津駅、馬下駅、津川駅、喜多方駅(磐越西線) 2020・4・5 5
-
-
「鉄旅日記」2009年晩秋 最終日(和田山-東京)その1-和田山、福知山、丹波竹田、石生、篠山口、三田、神鉄三田、宝塚、阪急宝塚、川西池田、川西能勢口、伊丹、阪急伊丹(山陰本線/福知山線) 【陰陽を行き来した3日間。この国の秋は美しゅうございました。】
鉄旅日記2009年11月23日・・・和田山駅、福知山駅、丹波竹田駅、石生駅、篠山口駅、三田駅、神鉄三
-
-
「鉄旅日記」2012年初冬【週末パスで、甲信越途中下車旅】最終日(長野-東京)その1-長野、信州中野、湯田中、安茂里、戸倉、上田、別所温泉、西上田、田中(長野電鉄、信越本線、しなの鉄道、上田交通)
鉄旅日記2012年12月9日その1・・・長野駅、信州中野駅、湯田中駅、安茂里駅、戸倉駅、上田駅、別所
-
-
「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その3‐驫木、風合瀬、大戸瀬、千畳敷、北金ヶ沢(五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】
鉄旅日記2020年1月12日・・・驫木駅、風合瀬駅、大戸瀬駅、千畳敷駅、北金ヶ沢駅(五能線) 13
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その1‐香住、柴山、餘部(山陰本線)/余部鉄橋 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月24日・・・香住駅、柴山駅、餘部駅(山陰本線)/余部鉄橋 2020・7
-
-
「鉄旅日記」2020年初秋 初日(東京-高松)その2 ‐石山、京阪石山、石場、膳所、京阪膳所(京阪石山坂本線)/今井兼平之墓/義仲寺 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
鉄旅日記2020年9月19日・・・石山、京阪石山、石場、膳所、京阪膳所(京阪石山坂本線)/今井兼平
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 最終日(若松-東京)若松、折尾、黒崎、黒崎駅前、戸畑、小串、長門市、益田、津和野、山口、新山口(筑豊本線/鹿児島本線/山陰本線/山口線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月23日・・・若松駅、折尾駅、黒崎駅、黒崎駅前駅、戸畑駅、小串駅、長門市駅、益田
-
-
「鉄旅日記」2008年初夏 2日目(和歌山-松阪)その1-和歌山市、和歌山、海南、西御坊、御坊、紀伊田辺、白浜(紀勢本線/紀州鉄道) 【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】
鉄旅日記2008年7月20日・・・和歌山市駅、和歌山駅、海南駅、西御坊駅、御坊駅、紀伊田辺駅、白浜駅
-
-
「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その2 ‐神城、千国、南小谷、小滝(大糸線)【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】
鉄旅日記2021年4月25日・・・神城駅、千国駅、南小谷駅、小滝駅(大糸線) 7:53 神城
