*

「鉄旅日記」2019年弥生Part.2 その2-湯本、内郷、水戸、偕楽園、下菅谷、中菅谷(常磐線/水郡線) 【青春18きっぷ常磐旅。この当時、常磐線は富岡止まりでございます。そしてこの季節、臨時駅の偕楽園駅に列車が止まります。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2019年

鉄旅日記2019年3月10日・・・湯本駅、内郷駅、水戸駅、偕楽園駅、下菅谷駅、中菅谷駅(常磐線/水郡線)

11:31 湯本(ゆもと)駅(常磐線 福島県)
富岡から戻り、いわきを過ぎて湯本。

御幸山公園に上がって町を一望。

残りの時間は駅の足湯につかっていた。
小さな女の子が父親と戯れる様を飽かず眺めていたよ。

この駅には濃厚な記憶がある。


幸せな生活を送りながらもひとりで旅をしていた頃。

何が言いたいわけでもない。

因果はあるにしろ、あの時代があって現在がある。

たぶん現在のオレの顔を見て心配事を思いつくヤツはいないだろう。

それがこれまでのオレの人生。

11:53 内郷(うちごう)駅(常磐線 福島県)
いわき方面にひと駅戻る。

駅員さんがいる駅だった。
いいことだ。
人がふれ合う場所にはそうした存在が必要なんだ。

何もウイスキーハイボールを飲みなから電車に乗るための一日というわけじゃないが、昼にして6本目だ。

果てしなく気分はよく、空は晴れている。

駅前をひと回り。
それで足りた。

水戸に戻る。

13:23 水戸駅前~那珂川~水戸城~旧弘道館





14:02 水戸(みと)駅(常磐線/水郡線/水戸線/鹿島臨海鉄道 茨城県)にて

14:55 偕楽園(かいらくえん)駅(常磐線 茨城県)
この時期にしか停車しない幻の駅で列車を待っている。

水戸で降りて、水戸城から弘道館、千波湖と歩いてやってきた。

幕末水戸藩は人材を輩出しながらも、そのエネルギーは諸生党と呼ばれる門閥派と、天狗党と呼ばれる改革派による内部闘争に費やされ、明治維新に名を残した者はいない。

那珂湊が焼け、戦火は鹿島にまで及び、天狗党は流亡の果てに越前敦賀で武装解除。
武田耕雲斎、藤田小四郎、田丸稲之衛門、山国兵部等幹部をはじめ多くが処刑。

実権を握った諸生党の市川三左衛門一派は、その後の明治維新による情勢変化により水戸を脱走。
会津で奥羽越列藩同盟と合流して新政府軍と戦うが、会津藩降伏後に転戦の果てに水戸に戻り、弘道館に銃弾が飛び交う。

天狗党がたどったように、やがて市川等も流亡。
銚子、匝瑳で戦い、ついに八日市場で一派は壊滅。

市川三左衛門は江戸に潜伏後に捕縛され、水戸で極刑に処された。

天狗党を書いたものを読むと市川の陰険さが際立つ。
ただ、硬骨の男だったらしい。
拷問に音を上げず、逆さ磔という極刑に望む際には不屈の言葉を発したと伝わる。

水戸城の天然の外堀の役目を果たしていた千波湖。
畔を歩きながら、つらつらと当時の経緯を思い起こしていた。

美しい湖畔。
ここもかつて軍隊が通ったのだろう。







偕楽園は「梅まつり」で賑わい、驚くべきほどの人々がこの臨時駅で待っている。

水戸は3月に盛りを迎える。

15:27 下菅谷(しもすがや)駅(水郡線 茨城県)にて

15:43 中菅谷(なかすがや)駅(水郡線 茨城県)
下菅谷で降りて、ひと駅の徒歩行。
所要時間約15分。

いわきから水戸に向かうにつれて雲を増やしつつあった空は、完全にグレーに染まった。
そんなグレーの道を歩いてきた。

常陸太田に向かう列車に乗っている。

水戸の雑踏は一番端のホームまでは及ばず、車内はおそらく日常を外れていない。

【Facebookへの投稿より】
常磐線沿線に暮らしております。

常磐線は上野から仙台まで通じておりますが、ご存知のとおり8年前に起きた東日本大震災における原発騒ぎのため、現在は寸断されております。

限界地点の富岡駅は日差しに満ちて暖かく、「富岡は負けない!」と大書された幟を見て、深く頷いたのでございます。

湯本駅では足湯につかりもいたしました。

常磐線の中核都市の水戸は、偕楽園の梅まつりの最中でございます。

千波湖畔をぶらぶら歩きながら、幕末に多くの俊傑を出しながらも、内部党争により、ひとりとして明治維新に名を連ねなかった水戸藩について考えたものでございます。

関連記事

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その5 ‐南千住、北綾瀬、綾瀬(常磐線/東京メトロ千代田線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・南千住駅、北綾瀬駅、綾瀬駅(常磐線/東京メトロ千代田線)

記事を読む

「鉄旅日記」2019年霜月 2日目(五所川原-北上)その3‐黒石、弘前、津軽新城、青森(弘南鉄道弘南線/奥羽本線) 【津軽鉄道、弘南鉄道に乗りにいきました。羽州街道を歩いた晩秋の旅でございます。】

鉄旅日記2019年11月3日・・・黒石駅、弘前駅、津軽新城駅、青森駅(弘南鉄道弘南線/奥羽本線)

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋-越生、坂戸、小川町、寄居、羽生、久喜、新越谷、南越谷(東武越生線/東武東上線/秩父鉄道/東武伊勢崎線/武蔵野線)【関東ぶらぶら旅その3-武蔵国で遊ぶ日。7つの交差点へ。】

鉄旅日記2009年11月3日・・・越生駅、坂戸駅、小川町駅、寄居駅、羽生駅、久喜駅、新越谷駅、南越谷

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その2-上天草、三角駅、肥後長浜駅、宇土駅、上熊本駅、肥後大津駅、熊本空港駅、東京葛飾金町 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・上天草、三角駅、肥後長浜駅、宇土駅、上熊本駅、肥後大津駅、熊本空港

記事を読む

「鉄旅日記」2018年エイプリルフール その1-金町、上野、鹿沼、日光、東武日光、宇都宮、野崎(常磐線/東北本線/日光線) 【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】

鉄旅日記2018年4月1日・・・金町駅、上野駅、鹿沼駅、日光駅、東武日光駅、宇都宮駅、野崎駅(常磐線

記事を読む

「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その4 ‐鹿島神宮その2、大洗、水戸(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

鉄旅日記2022年2月5日・・・鹿島神宮駅、大洗駅、水戸駅(鹿島臨海鉄道)/塚原卜伝生誕地

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川線) 13:18 奥大

記事を読む

「鉄旅日記」2009年秋 最終日(新庄-東京)その1-新庄、最上、鳴子温泉、岩出山、北浦、小牛田、鹿又、石巻(陸羽東線/石巻線) 【女川を目指した旅。ここには震災前の女川の姿が残されております。】

鉄旅日記2009年10月11日・・・新庄駅、最上駅、鳴子温泉駅、岩出山駅、北浦駅、小牛田駅、鹿又駅、

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 最終日(新津-東京)その2‐会津若松、郡山富田、喜久田、郡山(磐越西線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月5日・・・会津若松駅、郡山富田駅、喜久田駅、郡山駅(磐越西線) 9:07 会

記事を読む

「車旅日記」2006年皐月 初日(東京葛飾-黒磯)-天王台駅、水海道駅、下妻駅、真岡駅、益子駅、烏山駅、黒磯駅、道の駅明治の森黒磯 【東京から出かける最後の車旅。関東、東北を2,265㎞走った記録でございます。】

車旅日記2006年5月2日・・・天王台駅、水海道駅、下妻駅、真岡駅、益子駅、烏山駅、黒磯駅、道の駅明

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2023年 台風頃【SNSへの投稿より】水没した江戸川河川敷の衝撃を残した記録でございます。

台風2号の接近にともなう記録的豪雨により、たいへんな思いをされた方々

「鉄旅日記」2023年入梅の頃 ツレと訪ねた塩原温泉郷での記憶でございます。/西那須野駅【Facbookへの投稿より振り返ります。】

【塩原温泉郷でいくぶん熱めの湯につかってまいりました】 JR西

「鉄旅日記」2023年浅春 最終日(松本-東京)その3 ‐茅野、甲府、高尾、中野(中央本線)【友を訪ねての信濃旅でございます。篠ノ井線全駅下車を果たした旅でもございました。】

鉄旅日記2023年3月5日・・・茅野駅、甲府駅、高尾駅、中野駅(中央

「鉄旅日記」2023年浅春 最終日(松本-東京)その2 ‐稲荷山、姨捨、田沢、坂北、西条(篠ノ井線)【友を訪ねての信濃旅でございます。篠ノ井線全駅下車を果たした旅でもございました。】

鉄旅日記2023年3月5日・・・稲荷山駅、姨捨駅、田沢駅、坂北駅、西

「鉄旅日記」2023年浅春 最終日(松本-東京)その1 ‐松本、明科、姨捨(篠ノ井線)【友を訪ねての信濃旅でございます。篠ノ井線全駅下車を果たした旅でもございました。】

鉄旅日記2023年3月5日・・・松本駅、明科駅、姨捨駅(篠ノ井線)

→もっと見る

    PAGE TOP ↑