「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その1 ‐金町、神田、吉祥寺、国立(常磐線/中央本線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】
鉄旅日記2021年4月24日・・・金町駅、神田駅、吉祥寺駅、国立駅(常磐線/中央本線)
2021・4・24 4:30 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)
羽州国境で嵐に濡れて萎えた闘志。翌日、週末に迫った旅をキャンセルした。
先の見えないコロナとの闘いに疲れ、あの日の天の仕打ちに慈悲は見られなかった。
しかしやがてオレは立ち上がる。たいして時間はかからなかった。恋人も励ましてくれた。
2日後の水曜日に再度予約を入れて、こうして今は一番列車の中。
昨日から一昨日にかけては勇気を振り絞って、ご無沙汰している得意先に便りを送り、得がたい縁が再度結ばれた。GW明けには名古屋とオンラインでつながる。
起床は3時前。朝食より筋トレと祈りを優先して町を離れた。友に会いにいく。素晴らしい予感がある。
5:13 神田(かんだ)駅(中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/東京メトロ銀座線 東京都)
4:45北千住で常磐線快速に乗り換え。4:55日暮里で京浜東北線に乗り換え。明け放たれた東京。
江戸っ子の街、神田はガード下が印象的で、駅周辺を歩く者はことごとくが酔っていた。少し前のことと記憶しているが、通りに面したそのガード下にはかつてポルノ映画の上映館があった。


飲み疲れた新型コロナウイルス感染者予備軍ともいうべき人々も、家路をたどるべくホームへ上がる。
そんな風に街や人々を眺めさせる罪を世相に見る。そう言えば最近は仕事で神田に降りていない。



5:20発の中央線高尾行に乗り換える。
5:56 吉祥寺(きちじょうじ)駅(中央本線/総武本線/井の頭線 東京都)
脳を休めるように目を閉じると、しばしの心地いい眠りへ。
去年の1月コロナ前。親友と飲んだ街で降りる。



お通夜の帰りだった。現役時代は苦手だった先輩との付き合いにも明かりが灯った夜だった。あの日以来彼等には会っていない。そして世界はまだ再会の約束を許容していない。
平成初日を迎えた街でもある。オールドクロウという店で飲んでいた。その中にはこれから会いにいく友人の姿があったはずだ。
練馬にいた頃はここまで走ってきたこともある。そんなことどもが浮かんできたのは5:58発高尾行に乗ってから。
ここでも新型コロナウイルス感染者予備軍の狂声がガードの先から聞こえ、ヤクザが駅前でタバコを堂々と吸い、ホスト風のスーツに身を包んだ優男が歩く朝。


オレには遠い街になった。
6:27 国立(くにたち)駅(中央本線 東京都)
3年前、心の支えになってくれた女性がいた。会ったことはない。SNSの恋だった。
その女性が誇りに思いながら暮らしていた町。かつてのシンボルだった駅舎が復活するとの報道を喜びあったことがある。その駅舎を撮りに降りた。
あの女性はこの姿に満足しておられるのだろうか。そもそもまだこの町にいらっしゃるのだろうか。


互いの投稿に共感しあう内に、とても大切な内面を共有してきたのは彼女の方だった。
現在オレの生活に彼女はいない。それでもどうにかやってる。恋人もできた。
でもあのツラい日々に、すぐそこにいてくれるかのように励ましてくれた彼女を忘れることはないだろう。感謝もしている。
そして3年前の同じ4月に彼女に焦がれて降りたこの駅に、こんなふうにして降りることはこの先もうないのだろう。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2005年初冬 その2-外川、犬吠、本銚子、観音、仲ノ町、銚子、千葉(銚子電鉄/総武本線) 【鉄旅に目覚め、銚子へと向かったのでございます。】
鉄旅日記2005年12月10日・・・外川駅、犬吠駅、本銚子駅、観音駅、仲ノ町駅、銚子駅、千葉駅(銚子
-
-
鉄旅日記」2012年初冬 最終日(長野-東京)その2-小諸、岩村田、佐久平、中込、臼田、小海、野辺山、清里、大月(小海線、中央本線) 【週末パスで、甲信越途中下車旅】
鉄旅日記2012年12月9日その2・・・小諸駅、岩村田駅、佐久平駅、中込駅、臼田駅、小海駅、野辺山駅
-
-
「鉄旅日記」2015年夏 2日目(新南陽-鹿児島中央)その2-直方、新飯塚、彦山、豊前桝田、夜明、御井、川尻、住吉、三角(筑豊本線/後藤寺線/日田彦山線/久大本線/鹿児島本線/三角線) 【日本最南端の終着駅、枕崎までの往復旅】
鉄旅日記2015年8月13日その2・・・直方駅、新飯塚駅、彦山駅、豊前桝田駅、夜明駅、御井駅、川尻駅
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その3 ‐氷見、雨晴、越中国分、伏木、中伏木(氷見線/万葉線)/義経岩/伏木神社 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月21日・・・氷見駅、雨晴駅、越中国分駅、伏木駅、中伏木駅(氷見線/万葉線)
-
-
「鉄旅日記」2006年如月 その1-取手、土浦、勝田、阿字ヶ浦、那珂湊、日立、大津港(常磐線/茨城交通) 【房総半島から1週間。常磐線に乗って、下っていったのでございます。】
鉄旅日記2006年2月11日・・・取手駅、土浦駅、勝田駅、阿字ヶ浦駅、那珂湊駅、日立駅、大津港駅(常
-
-
「鉄旅日記」2008年皐月 3日目(柳井-徳島)-柳井、大畠、西条、岡山、高松、高松築港、オレンジタウン、引田、池谷、鳴門、徳島(山陽本線/本四備讃線/高徳本線/鳴門線) 【旅は京都から始まり、山陰から下関へ。そして四国へと渡ったのでございます。】
鉄旅日記2008年5月4日・・・柳井駅、大畠駅、西条駅、岡山駅、高松駅、高松築港駅、オレンジタウン駅
-
-
「車旅日記」2006年初夏 2日目(岐阜-近江八幡)その2-津駅、伊勢奥津駅、名張駅、伊賀上野駅、信楽駅、紫香楽宮跡駅、ホテルはちまん【これが最後の車旅でございます。鈴鹿山脈を回るように、終着駅を探して走ったのでございます。】
車旅日記2006年7月16日・・・津駅、伊勢奥津駅、名張駅、伊賀上野駅、信楽駅、紫香楽宮跡駅、ホテル
-
-
「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】最終日(花巻-東京)-花巻、平泉、一ノ関、仙台、白石、福島、郡山、矢吹、黒磯、宝積寺、古河、蓮田、西川口(東北本線)
鉄旅日記2011年8月17日・・・花巻駅、平泉駅、一ノ関駅、仙台駅、白石駅、福島駅、郡山駅、矢吹駅、
-
-
「鉄旅日記」2014年春 最終日(紀伊勝浦-東京)その2-神志山、賀田、九鬼、相賀、紀伊長島、多気、名古屋、豊田町、六合、由比(紀勢本線/東海道本線) 【青春18きっぷで、紀伊半島へ】
鉄旅日記2014年3月9日その2・・・神志山駅、賀田駅、九鬼駅、相賀駅、紀伊長島駅、多気駅、名古屋駅
-
-
「鉄旅日記」2009年秋 5日目(松浦-若松)その1-松浦、有田、伊万里、唐津、筑前前原、姪浜、天神、西鉄福岡、博多(松浦鉄道/筑肥線/福岡市地下鉄空港線) 【遅い夏休みをとり、長崎までの切符を買いました。】
鉄旅日記2009年9月22日・・・松浦駅、有田駅、伊万里駅、唐津駅、筑前前原駅、姪浜駅、天神駅、西鉄
