*

「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その5‐都野津、江津、西浜田、東萩(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/05 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年7月24日・・・都野津駅、江津駅、西浜田駅、東萩駅(山陰本線)

18:27  都野津(つのづ)駅(山陰本線 島根県)
乗っていたのは浜田行。今夜の宿は萩にとっている。ここで次の益田行を待つことにした。

その列車に乗っても萩までは行けないけれど。

高速で特急列車が通過していく。上りホームでは子供連れの家族が焦るでもなく楽しげに待っている。

汗ばんだ体を蚊が襲い、空はすっかり晴れて、いい加減な案内放送が入る。

極東興和江津工場が視界を占める下りホーム。明日も不気味な天気予報が出ていて、JR西日本は混乱を予告している。

簡素な駅前風景だった。そして夕日を浴びている。ヒグラシの声だけが救いだ。

天気には散々弄ばれたが、しかしやはり夕日は美しい。

19:21  江津(ごうつ)駅(山陰本線 島根県)

ヒグラシの声が聞こえる駅。

空は美しく、列車の遅れなどという事情さえなければ、心穏やかに夕映えを愛でたであろうに、なんてことだと憤りをうまく処理できずにいる。

都野津で下り列車を待っていると不意に上りがやってきた。江津に行けばビールも売っているだろう。そうしたわけでひと駅戻ることにしたんだ。

江津駅はかつて訪ねた頃と変わらず、駅前に立ち寄れる場所はなく、コンビニもなかった。ビールもお預け。

遅れ時間は延長され、蚊に悩まされる。夕映えだけが見事だ。

コロナから続く2020年の仕打ちを恨む。そして明日には忘れる。

在りし日の三江線の写真が跨線橋に飾られている。

2年前の春に廃線となった三江線。江津にとってもオレにとっても忘れがたい記憶だ。

三江線を旅したのは5年前。あの日も山陰本線のダイヤは乱れ、三江線への乗り継ぎ時間は狭まり、江津駅を写す時間を持てなかった。そういう意味では今日のこの時間は救いではあるが、それにしても一体いつまで待てばいいのか。

三江線は江の川に沿っていた。その江の川は今月の豪雨により溢れ、沿岸に被害をもたらした。

夕映えだけはホントに見事だったよ。この駅を約2時間前には出ている予定でいたが、この遅れは果てしない。

夕焼け空はいつしか夜空に変わった。


20:49  西浜田(にしはまだ)駅(山陰本線 島根県)

20:39に浜田を出ている。すぐの乗り継ぎだった。改札口に駅員の姿はなく、すでに一日が終わったかのような静けさだった。

ともあれこれでどうやら萩までは行ける。

ここで列車の行き違い停車。古い駅舎が残っている。

空には三日月。ポール・マッカートニーはあの月をCムーンと謳った。

なぜ空はこんなにも穏やかなのか。理不尽にも思うが、おそらく月の姿に癒されたのだろう。

気持ちは軽くなっている。

22:45 東萩(ひがしはぎ)駅(山陰本線 山口県)にて

関連記事

2020年如月【水上温泉につかりにいったある週末の記憶をSNSへの投稿より振り返ります。】-土合、水上、後閑、沼田(上越線)

鉄旅日記2020年2月8日~9日・・・土合駅、水上駅、後閑駅、沼田駅(上越線) 水上に投宿する前に

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 2日目(湯沢-鷹ノ巣)その2‐鯉川、東能代、岩館、深浦(奥羽本線/五能線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月12日・・・鯉川駅、東能代駅、岩館駅、深浦駅(奥羽本線/五能線) 10:19

記事を読む

「鉄旅日記」2017年冬 初日(東京-会津若松)その2-会津荒海、会津田島、会津下郷、塔のへつり、湯野上温泉、西若松(会津鉄道) 【会津へ。会津へ行きたかったのでございます。】

鉄旅日記2017年12月2日・・・会津荒海駅、会津田島駅、会津下郷駅、塔のへつり駅、湯野上温泉駅、西

記事を読む

「車旅日記」1996年夏【再び北を目指した夏。不慮の事故に遭い、打ち切らざるを得なくなったのでございます。】最終日 事故から帰京を振り返って。

車旅日記1996年8月15日 1996・8・15 東京 望郷の思いとは別に昨日家に帰り着いた。 後

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 2日目(別府-宮崎)走行距離337㎞その2-高森駅、高千穂駅、延岡駅、日向市駅、佐土原駅、アーバンキット宮崎 【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月12日・・・高森駅、高千穂駅、延岡駅、日向市駅、佐土原駅、アーバンキット宮崎

記事を読む

「鉄旅日記」2012年春 その2-猿田、旭、八日市場、八街、成東、本納、茂原、千倉、佐貫町、姉ヶ崎、市川(総武本線、東金線、内房線、外房線) 【青春18きっぷで、銚子へ、房総へ。】

鉄旅日記2012年3月12日その2・・・猿田駅、旭駅、八日市場駅、八街駅、成東駅、本納駅、茂原駅、千

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 初日(東京-香住)その1‐東京、国府津、小田原、三島(東海道本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月23日・・・東京駅、国府津駅、小田原駅、三島駅(東海道本線) 2020

記事を読む

「鉄旅日記」2018年神無月 初日(東京-米原-福井-越前大野)その1-金町、大垣、米原、近江塩津、王子保、湯尾(常磐線/東海道本線/北陸本線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

鉄旅日記2018年10月6日・・・金町駅、大垣駅、米原駅、近江塩津駅、王子保駅、湯尾駅(常磐線/東海

記事を読む

「鉄旅日記」2016年夏 2日目(弘前-小樽)その1-弘前、蟹田、津軽二股、奥津軽いまべつ、木古内、札苅、桔梗、新函館北斗、大中山(奥羽本線/津軽線/北海道新幹線/道南いさりび鉄道/函館本線) 【じきに廃線を迎える留萌~増毛に用がありました】

鉄旅日記2016年8月11日・・・弘前駅、蟹田駅、津軽二股駅、奥津軽いまべつ駅、木古内駅、札苅駅、桔

記事を読む

「車旅日記」2005年冬 最終日(人吉-熊本空港)走行距離240㎞ その1-人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の駅不知火 【どこへ行こうか。まっさきに浮かんだのが、昨夏に旅した南九州でございました。】

車旅日記2005年2月13日・・・人吉駅、一勝地駅、球泉洞駅、佐敷駅、上田浦駅、千丁駅、有佐駅、道の

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022年初秋【SNSへの投稿より】両国散歩-両国駅、吉良邸跡、回向院、鼠小僧供養墓、国技館、旧国技館(日大講堂)跡、隅田川、両国物語

【2022年9月8日 両国散歩】 お得意先を訪ね、お昼時に町に

「鉄旅日記」2022年晩夏 「ツレとの房総日帰り旅」鋸山に登り、木更津で夏の名残を惜しんだのでございます。 ‐浜金谷、君津、木更津(内房線)/鋸山ロープウェー【Facbookへの投稿より振り返ります。】

鉄旅日記2022年8月27日・・・浜金谷駅、君津駅、木更津駅(内房線

2022年晩夏【SNSへの投稿より】写真をお楽しみいただけますと幸いでございます。ー金町夕景~金蓮院、葛西神社、江戸川堤

【2022年8月21日】 拙宅の裏には弘法大師ゆかりの金蓮院と

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その4 ‐舞阪、高塚、静岡(東海道本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月15日・・・舞阪駅、高塚駅、静岡駅(東海道本線

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その3 ‐稲沢、名古屋、豊橋、二川(東海道本線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

2022年8月15日・・・稲沢駅、名古屋駅、豊橋駅、二川駅(東海道本

→もっと見る

    PAGE TOP ↑