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「鉄旅日記」2020年如月【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】2日目(大船渡-釜石)その3‐宮古、蟇目、茂市(山田線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2020年

鉄旅日記2020年2月23日・・・宮古駅、蟇目駅、茂市駅(山田線)
13:25 宮古蛇の目寿司
宮古には20分遅れで到着。

去年9月には街を見る時間を持てなかった。
今日は2時間あると思っていたら出鼻をくじかれた。
でもこの店での時間を削るわけにはいかない。

あの夜に出てきた刺身盛りには感動した。
蛇の目寿司でお昼を食べよう。
この旅の大いなる目的のひとつだった。

ほんの少しの街歩きを終えて、そしてここにいる。
客は次々に訪れ、注文の品が運ばれてくる気配もないが構わない。
あたためてもらった酒は先に出てる。

外を強い風が吹いている。
ここでしばらく飲んで、また駅に向かう。

14:29 宮古(みやこ)駅(山田線/三陸鉄道リアス線 岩手県)
宮古にはまた再訪する。
あの蛇の目寿司があり続ける限り、何度でも再訪を計画するだろう。

土方歳三が殴り込みをかけた宮古湾を見たかった。
三陸の景勝、浄土が浜を見たかった。
その希望は散策に代わり、酒屋のご主人との会話になった。




釜石での雪がまるで嘘のように空は晴れ渡り、春の日差しに満ちている。

風は強く、相変わらず列車の運行に支障をきたしているらしい。
無線を通じた怪しげな通話が車内を行き交っている。

14:56 蟇目(ひきめ)駅(山田線 岩手県)
強風の影響により急遽数分の停車。
この先にも影響を及ぼしそうだ。

構わない。
それに計画していなかった駅にこうして降りることができた。

確かに強い風だった。
列車の運行に支障をもたらすほどのものではないと思っていたが、そうでもないらしい。

列車は徐行しながら茂市に近づいている。

車窓から木の葉が舞う光景を見た。

オレがしているのは旅行じゃない。
旅なんだ。

何が起こっても構わない。

15:37 茂市(もいち)駅(山田線 岩手県)
岩泉線が通っていた頃の何もかもが消えた山間のターミナル駅。

岩泉線は2010年7月に起きた土砂崩れにより運休が続いていたところに2011年の東日本大震災などの影響もあり、翌年に復旧を断念。
廃線。

ターミナル駅としての格を奪ったのは、人の営みなのだ。
無理もない。
相当のご苦労があり、断腸の思いがあったのだろう。

あの日、終着駅の岩泉から線路に沿ってここまで車を運転してきた。
かつてを知る者には、ただ寂しい。

悠久の岩泉線の写真が飾られていた駅舎から、そうした写真たちは外され、鉄道員の姿もなく、強風によるダイヤ乱れによるアナウンスもなく、苛立ちを隠せない。


おそらく東北に常より早い春一番が吹いている。
この風が今日一日のすべてを狂わせて、茂市で釘付け。

近くを流れる閉伊川の畔へ。



この風の中、計画通りにいくにはリスクが大きい。
盛岡に出て花巻をたどり、今夜予約している釜石に遅くに着く。
そんなアホらしいとも言える計画でいた。

そんな計画が出来上がったのは山田線の運行本数の少なさによるもの。

宮古に戻るしかない。
まだまだだと、山田線はオレに言いたいらしい。

なるほど。
陸前高田には近々戻る。

その際にまた。

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