「車旅日記」2000年夏Part.2 4日目(宇部-東京町田)佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、社PA、桂川PA、多賀SA、東郷PA、三方原PA、牧之原SA、駒門PA 【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】
車旅日記2000年8月15日~16日・・・佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、社PA、桂川PA、多賀SA、東郷PA、三方原PA、牧之原SA、駒門PA
2000・8・15 9:02 宇部市友人宅 1,180㎞
長い旅もこれで終わり。
その最後の朝。
去りがたい。
とても名残惜しいよ。
10:32 山陽自動車道-佐波川サービスエリア 1,222㎞
友と別れ、4度山陽道へと。
これから最後の旅が始まる。
土産も買い込み、やり残したことはない。
11:52 山陽自動車道-宮島サービスエリア 1,323㎞
2000年の夏休み。
瀬戸内には良好な日差しが降り注いでいる。
江田島、厳島。
近くから眺めることは叶わなかったが、それでも十分だ。
昨日、友に連れられて眺めた小野田の海の記憶もある。
ハイウェイの旅もそれなりにいいものだと思える。
12:26 広島高速道-久地パーキングエリア 1,344㎞
中国道へ進路変更。
京阪地方の道路状況によっては日本海ルートへの変更も辞さない。
東京までの距離はまだ1,000㎞を保っている。
ラジオから聞こえたニュースじゃ大分の惨事。
音楽は古内東子。
この場所は広島県民に気持ちよく使用されている。
13:46 中国自動車道-帝釈峡パーキングエリア 1,448㎞
夏の混雑とは縁のないハイウェイを走っている。
山陽道も順調だろうが、こっちほど流れちゃいないだろう。
広大な中国山地を縫うように走るここからの風景に都市の匂いはない。
人家もまばら。
山陰勢との出会いも楽しみにしていたけど、彼等には日本海を離れたくない事情でもあるのだろう。
まったく見かけない。
今日もまたよく晴れている。
14:43 中国自動車道-美作追分パーキングエリア 1,524㎞
三次、庄原、新見。
いくつか街を抜け、宇部を出てから350㎞。
長い旅はまだ1/3の地点。
16:36 中国自動車道-社パーキングエリア 1,643㎞
ガス欠の心配をしながらの走行が少なからずのダメージを与えている。
気づけば2日間一緒だった岡山、広島、山口ナンバーの車は姿を消し、ほぼ関西勢の中に入った。
聞こえてくる方言もほぼ関西訛。
中国山地を抜け、兵庫県に入るとがぜん交通量が増し、この先また宝塚あたりで大規模な渋滞が発生しているようだ。
舞鶴道から北陸へ抜ける選択肢は少なくとも消滅している。
宇部から約500㎞。
さすがに疲れたよ。
19:19 名神自動車道-桂川パーキングエリア 1,723㎞
宝塚までの渋滞の原因は関西勢の行楽ラッシュのようで、どうやら帰省によるものじゃないらしい。
吹田ジャンクション、天王山トンネル。
どこも問題なかったよ。
何だか懐かしい気持ちで大阪を通過した。
今回宇部に訪ねた友はかつて大阪にいて、何度か遊びに寄った。
あの頃を思い出したよ。
20:28 名神自動車道-多賀サービスエリア 1,796㎞
得意先から一本連絡が入る。
そろそろ頭の中を切り替えていく必要がある。
これからまた渋滞。
今度のは中部版。
それにしても関東勢の数はスゴい。
どうやら名神までも関東のテリトリーのようだ。
天王山トンネルから京都までの明るいハイウェイは走っていて気分がいい。
琵琶湖沿いにかかると並行する8号国道のように暗くなる。
でも右手には月。
左には琵琶湖岸の夜景。
あれは和む。
月に照らされたあたりは神々しく、見上げた月では今夜も兎が餅をついている。
どこかの祭囃子が聞こえてくる。
22:15 東名自動車道-東郷パーキングエリア 1,897㎞
どうも名古屋とは合わない。
今夜もひとりのスイカみたいな頭の持主と、どこまでもせこい男の運転する車に気分を害した。
できれば早いところ静岡県内に入りたかったけど、あれから100㎞。
少し疲れている。
ハイウェイは上下線とも順調に流れている。
琵琶湖岸ではパトカーも出動して、大騒動でも起こっているかのような騒ぎだった。
23:30 東名自動車道-三方原パーキングエリア 1,981㎞
交通量は相変わらず多い。
検札所を過ぎて多少解消したようにも思えたが、追越車線は隙間なく流れ、事故が心配される。
東京の入口にも落とし穴が待っているかもしれない。
ここにきて、この夏休み中に遭遇することのなかった雨が降りてきている。
24:18 東名自動車道-牧之原サービスエリア 2,021㎞
雨が激しい。
眠気はないが、だいぶ疲れているようだ。
予想通り東名川崎あたりで渋滞が発生しているようだ。
25:33 東名自動車道-駒門パーキングエリア 2,127㎞
ハイウェイはここでおしまい。
ここは懐かしい。
今夜は町田の実家へ。
帰省もできる夏。
いい旅だった。
27:02 東京町田 2,206㎞
旅は明日も続く。
その中で一番長い日が終わろうとしている。
宇部を出てから1,000㎞。
その距離をひとりで走破したことを誇りのひとつに数えたい。
東名を上がってきて横浜町田で下りる。
あんまり懐かしくて出口を抜ける手はずを忘れていた。
牧之原からはずいぶん飛ばしたけど、無事でいられる自信と冷静さはあった。
そのあたりを解放したらすごく楽になれた。
これまでは遠慮していた。
そこにストレスも感じていた。
好きにしていいんだ。
迷惑がかからないのであれば。
連休中に起きた大分で起きた惨事は最悪だ。
少年による凶行。
この国が抱えた病も来るところまできた。
危険に満ちたハイウェイでは、1,000㎞もの距離をとんでもなく凶悪な連中と走っているような錯覚も起きた。
明日、誇りと自信を忘れずにいよう。
両親が用意してくれていたビールを飲んでいる。
金町の他にオレに帰れる場所があってよかったと思っている。
でもオレはもう葛飾の人間。
足立ナンバーがいい。
関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年晩秋 2日目(砺波-武生)その1 ‐砺波、戸出、新高岡、金沢(城端線/北陸新幹線) 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】
鉄旅日記2020年11月22日・・・砺波駅、戸出駅、新高岡駅、金沢駅(城端線/北陸新幹線)
-
-
「鉄旅日記」2021年秋 最終日(飯坂温泉-東京)その2 ‐峠(奥羽本線)/力餅商店/峠の力餅売り/峠駅今昔物語 【4度目の緊急事態宣言明け。これ以降そのようなものが発令されることはございませんでした。阿武隈急行、峠駅、立石寺。お宿は飯坂温泉。秋の東北を満喫すべく常磐線に乗りました。】
鉄旅日記2021年10月10日・・・峠駅(奥羽本線)/力餅商店/峠の力餅売り/峠駅今昔物語
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 最終日(三次-東京)その5‐京福嵐山、阪急嵐山、嵐電嵯峨、トロッコ嵯峨、嵯峨嵐山、京都(京福電鉄嵐山本線/東海道新幹線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月26日・・・京福嵐山駅、阪急嵐山駅、嵐電嵯峨駅、トロッコ嵯峨駅、嵯峨嵐山駅、
-
-
「車旅日記」1997年夏 初日(東京-三国峠-新潟)-町田、東福生駅、山田うどん、前橋市田口町、月夜野道路情報ターミナル、奥平温泉遊神館、越後湯沢駅、堀之内パーキング、道の駅豊栄 【男鹿半島を目指した夏。友と過ごし、旧友と再会したみちのく旅でございます。】
車旅日記1997年8月13日 1997・8・13 10:30 東京町田 出発が遅れている。 急ぐべ
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その5‐都野津、江津、西浜田、東萩(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月24日・・・都野津駅、江津駅、西浜田駅、東萩駅(山陰本線) 18:27
-
-
「鉄旅日記」2006年如月 その1-取手、土浦、勝田、阿字ヶ浦、那珂湊、日立、大津港(常磐線/茨城交通) 【房総半島から1週間。常磐線に乗って、下っていったのでございます。】
鉄旅日記2006年2月11日・・・取手駅、土浦駅、勝田駅、阿字ヶ浦駅、那珂湊駅、日立駅、大津港駅(常
-
-
「鉄旅日記」2011年夏【みちのくひとり旅】最終日(花巻-東京)-花巻、平泉、一ノ関、仙台、白石、福島、郡山、矢吹、黒磯、宝積寺、古河、蓮田、西川口(東北本線)
鉄旅日記2011年8月17日・・・花巻駅、平泉駅、一ノ関駅、仙台駅、白石駅、福島駅、郡山駅、矢吹駅、
-
-
「車旅日記」2004年夏 3日目(宮崎-鹿児島)走行距離382㎞その2-隼人駅、枕崎駅、開聞駅、指宿駅、鹿児島東急イン 【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】
車旅日記2004年8月13日・・・隼人駅、枕崎駅、開聞駅、指宿駅、鹿児島東急イン 2004・8・1
-
-
「鉄旅日記」2006年晩秋 初日-掛川、尾奈(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 【浜名湖へ。そして飯田線に乗って、友に会いにいったのでございます。】
鉄旅日記2006年11月3日・・・掛川駅、尾奈駅(東海道本線/天竜浜名湖鉄道)/リステル浜名湖 2
-
-
「車旅日記」1996年秋【夏をあきらめきれず、秋。再び夏のルートへと向かったのでございます。】最終日(鳴子温泉‐米沢‐東京) 鳴子サンハイツ、鳴子温泉駅、芦沢駅、赤湯駅、米沢郊外、磐梯、猪苗代湖、新白河駅、氏家、春日部、三軒茶屋、東京町田
車旅日記1996年11月3日 1996・11・3 9:09 鳴子サンハイツ 拝啓 その後、元気です