*

「車旅日記」2000年夏Part.2【友を訪ねて備後福山へ。長門宇部へ。2000㎞に及ぶ長大な旅路でございました。】4日目(宇部-東京町田)佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、社PA、桂川PA、多賀SA、東郷PA、三方原PA、牧之原SA、駒門PA

公開日: : 最終更新日:2024/04/13 旅話, 旅話 2000年

車旅日記2000年8月15日~16日・・・佐波川SA、宮島SA、久地PA、帝釈峡PA、美作追分PA、社PA、桂川PA、多賀SA、東郷PA、三方原PA、牧之原SA、駒門PA
2000・8・15 9:02 宇部市友人宅 1,180㎞
長い旅もこれで終わり。

その最後の朝。
去りがたい。

とても名残惜しいよ。

10:32 山陽自動車道-佐波川サービスエリア 1,222㎞
友と別れ、4度山陽道へと。
これから最後の旅が始まる。

土産も買い込み、やり残したことはない。

11:52 山陽自動車道-宮島サービスエリア 1,323㎞
2000年の夏休み。
瀬戸内には良好な日差しが降り注いでいる。

江田島、厳島。
近くから眺めることは叶わなかったが、それでも十分だ。
昨日、友に連れられて眺めた小野田の海の記憶もある。

ハイウェイの旅もそれなりにいいものだと思える。

12:26 広島高速道-久地パーキングエリア 1,344㎞
中国道へ進路変更。
京阪地方の道路状況によっては日本海ルートへの変更も辞さない。
東京までの距離はまだ1,000㎞を保っている。

ラジオから聞こえたニュースじゃ大分の惨事。
音楽は古内東子。

この場所は広島県民に気持ちよく使用されている。

13:46 中国自動車道-帝釈峡パーキングエリア 1,448㎞
夏の混雑とは縁のないハイウェイを走っている。
山陽道も順調だろうが、こっちほど流れちゃいないだろう。

広大な中国山地を縫うように走るここからの風景に都市の匂いはない。
人家もまばら。

山陰勢との出会いも楽しみにしていたけど、彼等には日本海を離れたくない事情でもあるのだろう。
まったく見かけない。

今日もまたよく晴れている。

14:43 中国自動車道-美作追分パーキングエリア 1,524㎞
三次、庄原、新見。
いくつか街を抜け、宇部を出てから350㎞。

長い旅はまだ1/3の地点。

16:36 中国自動車道-社パーキングエリア 1,643㎞
ガス欠の心配をしながらの走行が少なからずのダメージを与えている。

気づけば2日間一緒だった岡山、広島、山口ナンバーの車は姿を消し、ほぼ関西勢の中に入った。
聞こえてくる方言もほぼ関西訛。

中国山地を抜け、兵庫県に入るとがぜん交通量が増し、この先また宝塚あたりで大規模な渋滞が発生しているようだ。
舞鶴道から北陸へ抜ける選択肢は少なくとも消滅している。

宇部から約500㎞。
さすがに疲れたよ。

19:19 名神自動車道-桂川パーキングエリア 1,723㎞
宝塚までの渋滞の原因は関西勢の行楽ラッシュのようで、どうやら帰省によるものじゃないらしい。

吹田ジャンクション、天王山トンネル。
どこも問題なかったよ。

何だか懐かしい気持ちで大阪を通過した。

今回宇部に訪ねた友はかつて大阪にいて、何度か遊びに寄った。
あの頃を思い出したよ。

20:28 名神自動車道-多賀サービスエリア 1,796㎞
得意先から一本連絡が入る。
そろそろ頭の中を切り替えていく必要がある。

これからまた渋滞。
今度のは中部版。

それにしても関東勢の数はスゴい。
どうやら名神までも関東のテリトリーのようだ。

天王山トンネルから京都までの明るいハイウェイは走っていて気分がいい。

琵琶湖沿いにかかると並行する8号国道のように暗くなる。
でも右手には月。
左には琵琶湖岸の夜景。
あれは和む。

月に照らされたあたりは神々しく、見上げた月では今夜も兎が餅をついている。
どこかの祭囃子が聞こえてくる。

22:15 東名自動車道-東郷パーキングエリア 1,897㎞
どうも名古屋とは合わない。
今夜もひとりのスイカみたいな頭の持主と、どこまでもせこい男の運転する車に気分を害した。

できれば早いところ静岡県内に入りたかったけど、あれから100㎞。
少し疲れている。

ハイウェイは上下線とも順調に流れている。
琵琶湖岸ではパトカーも出動して、大騒動でも起こっているかのような騒ぎだった。

23:30 東名自動車道-三方原パーキングエリア 1,981㎞
交通量は相変わらず多い。
検札所を過ぎて多少解消したようにも思えたが、追越車線は隙間なく流れ、事故が心配される。

東京の入口にも落とし穴が待っているかもしれない。

ここにきて、この夏休み中に遭遇することのなかった雨が降りてきている。

24:18 東名自動車道-牧之原サービスエリア 2,021㎞
雨が激しい。
眠気はないが、だいぶ疲れているようだ。

予想通り東名川崎あたりで渋滞が発生しているようだ。

25:33 東名自動車道-駒門パーキングエリア 2,127㎞
ハイウェイはここでおしまい。

ここは懐かしい。

今夜は町田の実家へ。
帰省もできる夏。

いい旅だった。

27:02 東京町田 2,206㎞
旅は明日も続く。
その中で一番長い日が終わろうとしている。

宇部を出てから1,000㎞。
その距離をひとりで走破したことを誇りのひとつに数えたい。

東名を上がってきて横浜町田で下りる。
あんまり懐かしくて出口を抜ける手はずを忘れていた。

牧之原からはずいぶん飛ばしたけど、無事でいられる自信と冷静さはあった。
そのあたりを解放したらすごく楽になれた。

これまでは遠慮していた。
そこにストレスも感じていた。

好きにしていいんだ。
迷惑がかからないのであれば。

連休中に起きた大分で起きた惨事は最悪だ。
少年による凶行。
この国が抱えた病も来るところまできた。

危険に満ちたハイウェイでは、1,000㎞もの距離をとんでもなく凶悪な連中と走っているような錯覚も起きた。
明日、誇りと自信を忘れずにいよう。

両親が用意してくれていたビールを飲んでいる。
金町の他にオレに帰れる場所があってよかったと思っている。

でもオレはもう葛飾の人間。
足立ナンバーがいい。

関連記事

「鉄旅日記」2020年卯月【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】最終日(新津-東京)その2‐会津若松、郡山富田、喜久田、郡山(磐越西線)

鉄旅日記2020年4月5日・・・会津若松駅、郡山富田駅、喜久田駅、郡山駅(磐越西線) 9:07 会津

記事を読む

「鉄旅日記」2015年春【名鉄電車2DAYフリーきっぷで行く、中京旅】初日その2(東京-岩倉)-三河高浜、碧南、高浜港、亀崎、半田、知多半田、内海、富貴、河和(名鉄三河線/武豊線/名鉄河和線/名鉄知多新線)

鉄旅日記2015年3月7日その2・・・三河高浜駅、碧南駅、高浜港駅、亀崎駅、半田駅、知多半田駅、内海

記事を読む

「鉄旅日記」2019年年始【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】最終日(一ノ関-東京)その2-本吉、柳津、前谷地、石巻、宮城野原、仙台空港(気仙沼線/石巻線/仙石線/仙台空港鉄道仙台空港線)

鉄旅日記2019年1月6日・・・本吉駅、柳津駅、前谷地駅、石巻駅、宮城野原駅、仙台空港駅(気仙沼線/

記事を読む

「車旅日記」1998年春【下北半島を目指した春。男の旅は北を目指すものと思っていた20代後半。高倉健さんの影響でございましょうか。】初日(東京-岩手山SA)-町田、蓮田SA、都賀西方PA、黒磯PA、阿武隈PA、吾妻PA、菅生PA、前沢PA、岩手山SA

車旅日記1998年5月1日 1998・5・1 11:53 東京町田 出発を前にして空が晴れてきた

記事を読む

「鉄旅日記」2008年初夏【まほろばの路から紀州へ。紀伊半島で過ごした短い夏の記憶でございます。】2日目(和歌山-松阪)その2-串本、新宮、尾鷲、紀伊長島、三瀬谷、多気、松阪(紀勢本線)

鉄旅日記2008年7月20日・・・串本駅、新宮駅、尾鷲駅、紀伊長島駅、三瀬谷駅、多気駅、松阪駅(紀勢

記事を読む

「車旅日記」1998年夏【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】3日目(秋田-北上ー遠野)-道の駅西目、道の駅東由利、ほっとゆだ駅、北上駅、遠野徳田屋旅館

車旅日記1998年8月14日 1998・8・14 7:17 7号国道‐西目(道の駅) 自由な日々

記事を読む

「車旅日記」1996年黄金週間【友を訪ねて大阪へ。そして約束の地、金沢へ。夢を見ながら国道を走った日々でございます。】初日(東京-大阪茨木 R246→R1→名神高速)その1-町田、御殿場、道の駅富士川、静岡駅、掛川

車旅日記1996年5月3日 1996・5・3 0:36 東京町田 旅が始まる。 今はそれ以外の

記事を読む

「鉄旅日記」2013年夏【青春18きっぷで、鹿児島県志布志へ】3日目(南宮崎-隼人)その1-南宮崎、伊比井、北郷、飫肥、日向大束、志布志、油津、日南、木花、田吉、宮崎空港(日南線、宮崎空港線)

鉄旅日記2013年8月12日その1・・・南宮崎駅、伊比井駅、北郷駅、飫肥駅、日向大束駅、志布志駅、油

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】初日(東京-湯沢)その3‐小牛田、一ノ関、北上、柳原、江釣子(東北本線/北上線)

鉄旅日記2020年1月11日・・・小牛田駅、一ノ関駅、北上駅、柳原駅、江釣子駅(東北本線/北上線)

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】最終日(酒田-東京)その3‐押切、帯織、長岡(信越本線)

鉄旅日記2019年12月8日・・・押切駅、帯織駅、長岡駅(信越本線) 15:35 押切(おしきり)駅

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その3‐西金沢、新西金沢、野町、鶴来、金沢、上野(北陸鉄道石川線/北陸新幹線)

鉄旅日記2020年11月23日・・・西金沢駅、新西金沢駅、野町駅、鶴

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その2‐敦賀、北鉄金沢、内灘、金沢、野々市(北陸本線/北陸鉄道浅野川線)

鉄旅日記2020年11月23日・・・敦賀駅、北鉄金沢駅、内灘駅、金沢

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】最終日(武生-東京)その1‐越前武生、武生、三方、美浜(北陸本線/小浜線)

鉄旅日記2020年11月23日・・・越前武生駅、武生駅、三方駅、美浜

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その6‐三国港、田原町、福井駅(えちぜん鉄道三国芦原線/福井鉄道)

鉄旅日記2020年11月22日・・・三国港駅、田原町駅、福井駅電停(

「鉄旅日記」2020年晩秋【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】2日目(砺波-武生)その5‐福井、新福井、勝山、福井口(えちぜん鉄道勝山永平寺線)

鉄旅日記2020年11月22日・・・福井駅、新福井駅、勝山駅、福井口

→もっと見る

    PAGE TOP ↑