*

「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」でめぐる東海旅】初日(東京-岳南江尾-豊橋-三河田原-岡崎-尾張瀬戸-勝川-枇杷島-桑名)その4-新瀬戸、瀬戸市、高蔵寺、新守山、勝川、枇杷島、蟹江、桑名(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線)

公開日: : 最終更新日:2024/04/24 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年9月15日・・・新瀬戸駅、瀬戸市駅、高蔵寺駅、新守山駅、勝川駅、枇杷島駅、蟹江駅、桑名駅(愛知環状鉄道/中央本線/東海交通事業常北線/東海道本線/関西本線)
18:55 新瀬戸(しんせと)駅(名鉄瀬戸線 愛知県)にて

18:58 瀬戸市(せとし)駅(愛知環状鉄道 愛知県)
名鉄新瀬戸駅まで3分。
ビールを飲み干して、行きに急いだ連絡橋を下りる。
4分後に高蔵寺行がやってくる。

瀬戸との出会いは日暮れの中で慌ただしく、互いの理解も求めずに終わった。

長い人生にはそんな一幕があるが、前世や来世で縁があるのだろう。
現世でこうしてわずかながらも接点があった事実が、さっきからオレにそう言っている。

瀬戸の街らしい一帯はおそらくこっちであろう。

ただし一見したところ繁華街らしきものは見当たらない。

19:15 高蔵寺(こうぞうじ)駅(中央本線/愛知環状鉄道 愛知県)
従兄弟の結婚式に向かう途中でこの駅に降りている。
列車旅に目覚める重要な道中だった。

瀬戸での時間を削ったのは、確実にこの駅にいた記憶を得たかったからに違いない。

オレにもオレの行動が掴めない時がある。
そんな時は心に従う。
最近はそうしている。

高蔵寺商店街と書かれた街路に出てみた。
改札口からやたらに歩いて到達するあの日と同じロータリー。

懐かしさよりも「高蔵寺駅」とどこにも記されていない駅舎にも、なぜか名古屋を感じた。

19:35 新守山(しんもりやま)駅(中央本線 愛知県)
常北線の発車まで時間がある。
勝川を通り越してひと駅。

新守山に降りたことはない。
賑やかそうな駅に着いたと思ったよ。

光りは駅前ロータリーを囲む一帯にしかなく、中央本線から解き放たれた人々は「さも当然」と散り散りに分かれていく。

そうした名古屋事情に納得して、ここもまた足早に離れていく。

19:45 勝川(かちがわ)駅(中央本線 愛知県)にて


20:02 勝川(かちがわ)駅(東海交通事業常北線 愛知県)
勝川で余裕をとっておいてよかった。

城北線とは漠然と地下駅だと思っていたオレを、勝川という駅は存分に弄ぶ。

線路沿いの矢印を信じて真っ直ぐに進めばよかったのだが、あの廃れた駐車場の先に鉄道の入口があるとは、たぶん誰も思うまい。

そんな鉄路へ続く階段は闇に浮いて、まるで選ばれた者にしか開かれていない道のように見えた。

やがて名古屋城北を走るワンマンカーは走り出す。
ずいぶん高い場所を走っていて街外れを思わせる仄かな夜景が続き、車窓風景に飽きることはない。

乗る人がオレ以外いなくなったブレードランナー的未来世界を思わせた鉄道は、ディーゼル車だった。

20:27 枇杷島(びわじま)駅(東海道本線/東海交通事業常北線 愛知県)
どこに着くかと危ぶんだ城北線は意外やJR駅に入線した。

どんな事情があって、あんなにも運行本数の少ない鉄路が開かれたのかは知らないが、鉄道風景中の一景観ではあった。

わずか16分の乗車で惜しくはあったが、乗っている時はとても楽しかった。

ここ枇杷島を出れば次は名古屋。
だけど駅前には何もない。
徒歩1分のところにコンビニの灯は見えた。

名古屋という都会はどうも分からない。
結局のところ栄一帯だけが栄えているのだろうか。

断定するにはまだ早い気がするけれど。

21:06 蟹江(かにえ)駅(関西本線 愛知県)
名古屋で関西本線に乗り換える。

名古屋から3駅目。
大勢の名古屋人とともに降りて改札を抜けると、暗闇の中で動物が唸るように迎えの車が連なっている。

やがてすべてが乗車し終えると、まったく静かなものだ。

駅前には何もなく、ホームで次の桑名行を待つオレの耳に秋の虫が慰めをくれる。
どうやら下り列車は遅れている。

踏切が鳴った。
たいした遅れじゃない。

愛知県海部郡蟹江町。
そしてここはもう名古屋市内ではない。

22:50 桑名パークホテル711
オレは伊勢人を信用している。
桑名に降りて、伊勢人に接してその事実を思い出した。

駅からこのホテルに面した1号国道に至る徒歩2分圏内に歓楽街は集中して、3連休初日の伊勢人の出足は思わしくない。

9月の雨は冷たくはないけど、出足を鈍らせるには十分な条件を与えている。

この暑かった夏に戻りたい者は若者の中にはいるだろうが、オレはそうじゃない。
戻りたい場所などもうどこにもない。

だから思いを言霊にして、毎朝を紡いでいる。

鑑定師先生たちの言じゃ、その時は近いらしい。

実はオレもそう思っていた。
今年が終わるまでには、オレの幸せな未来はほぼ形をなしているだろう。

関連記事

「鉄旅日記」2018年弥生【青春18きっぷを握り、目指したのはまたしても会津。練馬から旅立つ最後の旅でございます。】最終日(会津若松-新潟-吉田-三条-東京)その2-新潟、白山、内野、巻、吉田、燕(越後線/弥彦線)

鉄旅日記2018年3月4日・・・新潟駅、白山駅、内野駅、巻駅、吉田駅、燕駅(越後線/弥彦線) 11:

記事を読む

「鉄旅日記」2019年師走【由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りにいきました。初冬の日本海は荒々しく、美しゅうございました。】最終日(酒田-東京)その1‐酒田、象潟、砂越(羽越本線)

鉄旅日記2019年12月8日・・・酒田駅、象潟駅、砂越駅(羽越本線) 2019・12・8 5:34

記事を読む

「鉄旅日記」2018年エイプリルフール【8年振りに金町に帰ってまいりました。青春18きっぷはまだ3日分残っております。呼んでくれたのは会津でございました。】その1-金町、上野、鹿沼、日光、東武日光、宇都宮、野崎(常磐線/東北本線/日光線)

鉄旅日記2018年4月1日・・・金町駅、上野駅、鹿沼駅、日光駅、東武日光駅、宇都宮駅、野崎駅(常磐線

記事を読む

「車旅日記」1998年夏【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】4日目(遠野-釜石-気仙沼-鳴子温泉)-遠野徳田屋旅館、遠野駅、釜石駅、釜石大観音、道の駅高田松原、気仙沼港、南気仙沼駅、小梨駅、一ノ関駅、鳴子サンハイツ

車旅日記1998年8月15日 1998・8・15 8:00 遠野 徳田屋旅館 4日目。 宿で知

記事を読む

「鉄旅日記」2019年弥生Part.3【明知鉄道、名鉄築港線。その2線に乗るために、東海道を下っていったのでございます。】初日(東京-多治見)その1-金町、三島、修善寺、蒲原、島田(常磐線/東海道本線/伊豆箱根鉄道駿豆線)

鉄旅日記2019年3月23日・・・金町駅、三島駅、修善寺駅、蒲原駅、島田駅(常磐線/東海道本線/伊豆

記事を読む

「車旅日記」2000年春【一年のブランクを経て、旅再開。出発場所は東京町田から、下町葛飾へと変わっております。】初日(東京‐足利‐鬼怒川‐会津若松‐新潟豊栄)その2‐足利郊外ポテチーノ、下今市駅、鬼怒川ホテルニュー岡部、上三依塩原駅、会津若松駅、津川町、道の駅豊栄

車旅日記2000年5月3日 15:12 293号国道‐足利郊外ポテチーノ 108㎞ 繁華街を抜け

記事を読む

「鉄旅日記」2018年秋【サンキューちばフリーパスでめぐる上総下総安房旅】最終日(松戸-五井-大原-安房鴨川-松戸)その1-市川塩浜、五井、上総牛久、馬立、上総鶴舞、里見(京葉線/外房線/小湊鉄道)

鉄旅日記2018年9月23日・・・市川塩浜駅、五井駅、上総牛久駅、馬立駅、上総鶴舞駅、里見駅(京葉線

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】初日(東京-大船渡)その5‐奇跡の一本松、陸前高田、大船渡(大船渡線)

鉄旅日記2020年2月22日・・・奇跡の一本松駅、陸前高田駅、大船渡駅(大船渡線) 18:20 奇跡

記事を読む

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】初日(東京-高松)その2 ‐石山、京阪石山、石場、膳所、京阪膳所(京阪石山坂本線)/今井兼平之墓/義仲寺

鉄旅日記2020年9月19日・・・石山、京阪石山、石場、膳所、京阪膳所(京阪石山坂本線)/今井兼平

記事を読む

「鉄旅日記」2020年盛夏【コロナ禍の内緒旅VOl.2。宮島へ。錦帯橋へ。筑豊へ。島原へ。千綿駅へ。そして若松~戸畑の渡船。日本晴れの4日間の記録でございます。】3日目(肥前鹿島-門司港)その3‐諫早、松原、千綿(大村線)

鉄旅日記2020年8月15日・・・諫早駅、松原駅、千綿駅(大村線) 11:37 

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】3日目(高松)その1 ‐片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻公園(高松城跡)、一宮寺、滝宮天満宮、滝宮駅、満濃池

車旅日記2020年9月21日・・・片原町駅、瓦町駅、高松築港駅、玉藻

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】2日目(高松)その2 ‐祖谷口駅、小歩危駅、大歩危駅、剣山リフト乗場、恋人峠、穴吹駅、黒田屋高松西インター店

車旅日記2020年9月20日・・・祖谷口駅、小歩危駅、大歩危駅、剣山

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】2日目(高松)その1 ‐瀬戸大橋遠景、丸亀城、少林寺、津嶋神社参道、津島ノ宮駅、詫間海軍航空隊跡、箱浦(浦嶋伝説の地)、父母ヶ浜

車旅日記2020年9月20日・・・瀬戸大橋遠景、丸亀城、少林寺、津嶋

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】初日(東京-高松)その5 ‐岡山、児島、高松(本四備讃線/予讃本線)/児島の民話

鉄旅日記2020年9月19日・・・岡山駅、児島駅、高松駅(本四備讃線

「鉄旅日記」2020年初秋【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】初日(東京-高松)その4 ‐姫路、相生、有年、三石(山陽本線)

鉄旅日記2020年9月19日・・・姫路駅、相生駅、有年駅、三石駅(山

→もっと見る

    PAGE TOP ↑