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「鉄旅日記」2023年新春 2日目(泉佐野-彦根)その6 ‐信楽、安土、彦根(信楽高原鐡道/草津線/東海道本線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2023年

鉄旅日記2023年1月8日・・・信楽駅、安土駅、彦根駅(信楽高原鐡道/草津線/東海道本線)

17:06 信楽(しがらき)駅(信楽高原鐡道 滋賀県)

低い山並みをトンネルを使うことなく登りあげる信楽高原鐵道。山中を縫うように敷かれた線路に秘境を感じる。

最初の紫香楽宮跡駅までに全所要時間の半分を費やした。紫香楽宮跡をはじめ雲井、勅旨、玉桂寺前と古都を連想させる駅名が続き、終点の信楽までは24分の旅。たぬきの置物の列を見たのは街道でのことだったのだろう。

駅舎は変わっておらず、駅前はより閑散とした印象を受けたが、たぬきの置物が迎えてくれるのもかつてと変わらない。その事情はおそらく永遠性を伴う。

信楽焼といえばたぬきの置物で、信楽の土は腰が強く粘り気があるため、大きなものの制作に適しているとのこと。たぬきには「他を抜く」という意味が込められている。

さらにたぬきの置物は八相縁起という意味も持つとのこと。すなわち以下の通り。

1.笠・・・災難や悪事から身を守る。あるいは避ける。2.目・・・大きな目は周囲を見渡せて、常に気を配り、正しい判断を生む。3.笑顔・・・常に愛想よく接することが福を生む。4.徳利・・・仁徳を身につけ、あらゆることに困ることがない。5.通帳・・・信用が第一。6.大きな腹・・・冷静さと何事にも動じない態度。7.金袋・・・金運に恵まれる。8.長い尻尾・・・しっかりと締めくくり、終わりよければすべて良しとする。

近江商人の心得ともいえるものだろうか。オレも商売人。心に留める。

あの日は夏だったけれど、こんな日暮れの時間帯だった。立ち寄った紫香楽宮跡駅で見た線路は紫を帯びていた。

18:43 安土(あづち)駅(東海道本線 滋賀県)

今夜は彦根に泊まる。その前に寄っておきたかった。

信楽から貴生川に戻り、草津線に乗り換えて草津に出る。そして東海道本線で6駅。次の電車が来るまでの17分。

懐かしむためじゃない。安土には再訪しなければ気が済まなかった。ようやく叶った。

駅は変貌していた。かつての旧い駅舎のままならうれしかったが、駅前に見覚えのない織田信長像が立っているのを見て、ありふれた橋上駅舎に見えるが、きっと趣向を凝らしたものに違いないと振り向けば、鮮やかなものだ。

銅像の横には信長ゆかりの地から移管された織田桜が植わっている。彼に思い入れはないが、今朝同様に見事な月が上がっているのを鑑賞すると、「縁」という言葉が浮かんだ。

安土の月。忘れるかもしれないが、忘れたくはない。

20:22 彦根(ひこね)駅(東海道本線/近江鉄道近江本線 滋賀県)にて

21:59 ガーデンホテル大和302号

彦根に着いたんだ。やっぱりお城にいかなきゃ。その思いを強くしたのは駅からライトアップされた彦根城が見えたから。

井伊家は石田三成が滅んだ後の佐和山をもらったらしい。だが城は新たに湖畔に築いたという。山上に城を持つ時代が終わったのだと直孝公は悟ったのだろう。街は世界遺産登録を目指している。

彦根城に行く途中で一番気になっていた店に入った。その選択は正解で、近江牛の炙り寿司をはじめ堪能した。

ついでに今こうして飲んでいる。店を出る際に渡されたカイロ。あたたまるものだな。

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