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「鉄旅日記」2023年新春最終日(彦根-東京)その2 ‐近江長岡、木曽川、枇杷島、勝川(東海道本線/JR東海交通事業城北線)【南海各支線、水間鉄道、泉北高速鉄道、阪堺電気軌道、信楽高原鐡道、、、関西乗り鉄旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2023年

鉄旅日記2023年1月9日・・・近江長岡駅、木曽川駅、枇杷島駅、勝川駅(東海道本線/JR東海交通事業城北線)

8:14 近江長岡(おうみながおか)駅(東海道本線 滋賀県)

柏原~近江長岡間は霧深い。その霧の果てに伊吹山が浮かぶように頂を見せている。ホームからの景色をいくつか写す。そして霧の中の太陽を写す。

ホームのコンクリートの隙間で健気にも生きて、今は冬枯れてしまった名も知らぬ植物。そしてススキ。

部屋でオレの帰りを待つ「みどり」と「ぐりーん」を愛でるように触れながら、これから到着する大垣行へと歩いていった。

9:17 木曽川(きそがわ)駅(東海道本線 愛知県)

大垣、岐阜で乗り継ぎ、乗り換え、9:01着。この駅に降りたことにより笠寺~彦根間がつながり、東京~彦根間で降りたことのない駅は愛知県内に9駅を残すのみとなった。

列車で旅を始めた頃、ここには歴史的駅舎が残されていた。暮れかかる頃など、そのたたずまいを車窓から楽しんできた。

気づけば取り壊されていて、味気ない橋上駅舎に変わっていた。昨日の安土で触れたのと同じ事情になる。

当時の面影を伝える柱やベンチ、上屋、倉庫などが内外に残され、正岡子規所縁の見染塚が線路沿いの児童公園に立っている。

恋に縁遠かった俳聖のほのかな恋の話。こうした発見があるからこそ駅には降りる価値がある。

9:52 枇杷島(びわじま)駅(東海道本線/JR東海交通事業城北線 愛知県)

4年半振りに降りる。明治製菓の工場が線路脇を固めている。これから城北線に乗る。

城北線とは、中央本線敷設の際に出された現在のルート(城東線)の対案で、名古屋市北部を迂回する。案は他にもたくさんあったようだ。

紆余曲折があり城北ルートは瀬戸線案に転用され、1991年に部分開業。その2年後に現在の全線が開業した。

瀬戸線という名称は存在しないが、当初のほぼ想定通りに勝川~高蔵寺間は中央本線を通り、その先の瀬戸市駅までは愛知環状鉄道として開業していて、城北線のJR勝川駅への乗り入れが実現すれば完成する。

前回は夜。全線高架の車窓を眺めていて、名古屋の空を見た気になった。もう一度それがしたかった。昼間にそれができるのは素敵だ。大都市名古屋に敷かれた非電化路線という違和感が逆に新鮮でもある。

コンビニでウイスキーハイボールと水、菓子を購入。ここではそれ以外にやることはない。

10:35 勝川(かちがわ)駅(東海道本線/JR東海交通事業城北線 愛知県)

昨年の夏に寄った清洲城はキリンビール工場に遮られて見えないが、建物に覆われた肥沃な濃尾平野を堪能している。

高層建築を見かけず、まさに平野のような均一な家並を眺めていた。

沿線では「勝川→尾張星の宮」を結ぶ必勝祈念勝星きっぷなる縁起物が発売されている。

終点勝川までの所要時間は18分。駅舎も切符売場もなく、唐突に現れた階段の先に列車が待っているという非現実的な構図が我ながらよほど気に入ったのだろう。振り返り振り返り同じような景色を写した。

天国への階段。そんな言葉が確か前回も浮かんだはず。

ここは仮駅扱いだという。JR勝川駅への乗り入れを実現するための準備は進んでいる。

そして約500メートルの徒歩行。4年前にはどこに城北線の乗場があるのか分からず、大いに焦った。

JR勝川駅に至り、浮き世に戻った。

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