「鉄旅日記」2023年七夕月 初日(東京-輪島)その3‐富山、岩瀬浜、金沢、七尾、穴水(富山地方鉄道富山港線/北陸新幹線/七尾線/のと鉄道七尾線)【令和6年能登半島地震の半年前に能登を、輪島を訪ねておりました。】
鉄旅日記2023年7月15日・・・富山駅、岩瀬浜駅、金沢駅、七尾駅、穴水駅(富山地方鉄道富山港線/北陸新幹線/七尾線/のと鉄道七尾線)
12:39 富山(とやま)駅(北陸新幹線/高山本線/あいの風とやま鉄道/富山地方鉄道市内線/富山地方鉄道富山港線 富山県)
富山港線に乗る。並ぶ列は8番線。


この線がJRだった頃を知っている。物好きにも車で方々の終着駅をたどっていた頃に高架を往く姿を見ている。
様々な変遷をたどり、されど生き長らえ、市内線に組み込まれたのは3年前の春。その新たなる歴史が始まった日にたまたまここにいたよ。
このように富山との縁も深い。
旧富山港線は路面電車ではない。現在この線は路面を走っている。新たに鉄路を開いていったのか。最近じゃ最も評価すべき叡智だ。
この眺め。やがてかつて立ち寄った寄った城川原に至る。
13:28 岩瀬浜(いわせはま)駅(富山地方鉄道富山港線 富山県)
路面電車区間を過ぎると旧富山港線の線路を往くライトレール。3年前に逃した線区。今回の旅で唯一初めて乗る線区になる。
城川原駅は建て変わり、岩瀬浜駅舎は撤去されていた。2つ手前の東岩瀬駅舎が健在だったことからあるいはと思ったが、無常の前に言うことはない。

海水浴場まで歩く。浜ではビーチバレーに興ずる人々をしばし眺めた。


潮風の中で「古志の松原」碑と神武天皇像をを写し、20分の滞在を終える。


二代目の前田候が植えさせた松並木は約4㎞に及び、白い砂浜と黒松、立山連峰が一枚の絵に収まる。
14:53 金沢(かなざわ)駅(北陸新幹線/七尾線/IRいしかわ鉄道 石川県)
富山始発の新幹線「つるぎ」で金沢へ。所要時間は22分。早く着くことは必ずしも必要ではないが、今日のオレには都合がいい。
そして今日乗る5本目の特急、和倉温泉行の「能登かがりび」に乗り込んでいる

この大人の休日倶楽部切符は指定エリア内では新幹線、在来線特急も含めて乗り降り自由。有効期間は4日間ある。オレは3日しか使用しないが、それでも余りある。
席を求めるあまり街を見る時間はない。酒を買うために列に並べば時間は尽きる。
あぁ金沢を歩くのもいいな。越前大野の友にも会いたい。北陸はさらに馴染みの地域になるだろう。
3両編成の列車は発車。昨日までの豪雨で津幡あたりで線路に倒木が横たわる画像を見た。心配していた。そして明日乗るつもりでいた越美北線は不通。
今年の梅雨空も多くの雨を降らせ、各地で被害が拡がった。九州北部、山口県。やがては北陸。現在は活発な雨雲が秋田あたりに停滞している。
でも北陸の雨は上がったんだ。次は羽咋。能登路を往く。
16:11 七尾(ななお)駅(七尾線/のと鉄道七尾線 石川県)
遠く越後からこの地まで戦い続けた上杉謙信が遺した美しい漢詩。駅に着いて浮かんだのはその詩。
「九月十三夜陣中作」
霜満軍営秋気清
数行過雁月三更
越山併得能州景
遮莫家郷憶遠征
そして金州城に立った乃木希典将軍の詩。
「金州城下作」
山川草木轉荒涼
十里風腥新戰場
征馬不前人不語
金州城外立斜陽
男たちが戦いの果てに、あるいは戦いの前に詩心をかきたてた遥か遠くの町。能登七尾はそんな町。


ビールだけを手に、のと鉄道に乗り込んだ。

17:09 穴水(あなみず)駅(のと鉄道七尾線 石川県)

14年振りの穴水に賑わいを感じる。駅前には地元が生んだスーパースター大相撲の遠藤関の幟が揺れている。
今場所は調子がいい。実はオレの贔屓は彼。母校の後輩でもある。人気者に相応しい地位まで上がってほしいと毎場所願っている。

暑さと酒に疲れた身だが、穴水までの道中は起きていた。
決めたよ。明日はのと鉄道で遊ぶ。富山湾で生活する小さな漁村の風情に打たれたんだ。
輪島行きのバスに乗ったのは4名のみ。着いた場所がどんなところでも構わない。
幻のような記憶に会いにいく。

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