*

「鉄旅日記」2014年春 最終日(魚津-東京)その2-有間川、谷浜、名立、直江津、犀潟、二本木、今井、川中島、姨捨、信濃境、すずらんの里、富士見(北陸本線/信越本線/篠ノ井線/中央本線) 【青春18きっぷで、丹後若狭から北陸、信州へ】

公開日: : 最終更新日:2025/06/05 旅話, 旅話 2014年

鉄旅日記2014年3月23日その2・・・有間川駅、谷浜駅、名立駅、直江津駅、犀潟駅、二本木駅、今井駅、川中島駅、姨捨駅、信濃境駅、すずらんの里駅、富士見駅(北陸本線/信越本線/篠ノ井線/中央本線)

有間川(ありまがわ)駅(北陸本線 新潟県)にて

有間川~谷浜間(徒歩)

12:12 谷浜(たにはま)駅(北陸本線 新潟県)
有間川駅で降りて、約30分の徒歩行。

かつて富山に向かう際に8号国道からふと見上げた駅が有間川駅だったことを知った。
荒れ果てた小高い叢の中にあって潮風に耐えてきた古武士のような駅舎だ。

直江津の先に見える白峰は米山か。
途中約500メートルのトンネルを抜けたりと徒歩での旅を大いに楽しんだ。

谷浜には海水浴場があり、駅周辺には民宿が数軒と食料品店が確認できた。
覗いたらビールが見えたのですかさず購入。
いい加減な冷蔵庫に置かれていたからあまり冷えていなかったが、構わない。
今日は随分歩いている。
こんなことをするためにここまできたんだよ。

また2駅戻る。

12:33 名立(なだち)駅(北陸本線 新潟県)
いい駅だなあ。
桜の開花ももうじきだな。

友人のYちゃんは一昨年の暮れに高田で式を挙げ、自衛官のご主人とともにこの町のどこかで暮らしている。

座布団だったり、図書コーナーだったり、壁に貼られたメッセージカードだったりと町民の善意がほとばしる駅だ。
ひょっとしたら彼女も一役買っているかもしれない。
彼女はそういう人だ。

名立川の日本海への流れ込みが見られる駅でもある。
「名立ちっこ」か。
頑張れっ!

梶屋敷からも、有間川からも、途中出くわしたサイクリングロードは北陸本線旧線の廃線跡だったことを知った。
さっきくぐったトンネルにもかつて汽車が走っていたわけだ。

直江津(なおえつ)駅(北陸本線/信越本線/北越急行 新潟県)にて
長岡方面に乗り継ぐ。

13:27 犀潟(さいがた)駅(信越本線/北越急行 新潟県)
埃っぽく乾いた印象を受ける駅だ。
特に何があるわけでもない。
防風林は風雪に朽ち、日本海は見えない。

ここは高田平野の中に位置するのだろうか。
眺望は開けているが、平野の風景をつまらなく感じている。
直江津までの起伏に富んだ景色は消え、代わりに妙高の白い山並みが見える。

直江津に戻り、長野方面に乗り換える。

14:36 二本木(にほんぎ)駅(信越本線 新潟県)
数分の停車。
イヤな匂いじゃないが、何の匂いだろう。
スキー場でも嗅ぐことがある。
松脂だろうか。
あるいは雪の匂いなのだろうか。

周囲の全山は雪に覆われ、平地にも積雪が見られる。
あるいは一昨日の寒波は妙高一帯をも包んだのだろうか。

二本木ではスイッチバックによる入線を行う。
踏切へとつながる通りには信用金庫や眼鏡屋が見られ、小さな町であることが見てとれた。

長野盆地(善光寺平)へと下りていく車窓風景

15:54 今井(いまい)駅(信越本線/しなの鉄道 長野県)
長野駅で乗り継ぐ。

集合住宅の見本市のような駅前風景を眺めて、ここにあてていた25分というの時間を費やすのは困難と判断し、ひとつ戻る。

下り長野行は1分の遅れ。

16:08 川中島(かわなかじま)駅(信越本線/しなの鉄道 長野県)
駅の裏手は住宅街。
甲越両軍による激突で6,000人もの兵隊の血が流れた古戦場に春のそよ風が吹いている。

信越国境は豪雪地帯だった。
だが妙高一帯の雪も長野盆地では消え、周囲の山々に疎らに残すのみとなった。
もう春だ。
駅前銀座は相変わらず閑散としているが、角の電器店は健在かつ手入れが行き届き、かつて見た時と同じように新装を思わせる。

僅かな時間しかない。
信玄謙信に思いを馳せることはなく、煙草を吸ってホームに戻った。

車窓から眺める善光寺平

16:37 姨捨(おばすて)駅(篠ノ井線 長野県)
数分の停車。
善光寺平から篠ノ井線はさらに上へ上へと登っていく。
妙高の雪景色を見て、雪の善光寺平を期待したが、このあたりではもう雪も溶けて、うららかな春の陽気に人々は次々に上着を脱いでいく。

姨捨駅前のあの狭い道を上がっていったかつての記憶は古く、思えばそのルートは今回の旅路に重なる。
いろいろやってきた人生ではあると思う。


18:45 信濃境(しなのさかい)駅(中央本線 長野県)
松本で乗り継ぐ。

「青い鳥」というドラマのことは知らないが、ここはそのロケ地だという。
駅から下りていくと洋品店、電器店に食堂のような居酒屋。
メニューに載っていた湯豆腐に惹かれる。

ドラマでは「清涼」という駅名で登場したらしい。
駅の壁にはクスノキだったかにちなんだ泣ける話が紹介されていた。
近くの境小学校の生徒や俳句会員の作品も同じく壁に架かり、傍らに記帳ノートが置かれている。
手にとったことはないが、そういう駅では無人でも安心できるような気になる。

東海大三高の地元はここだったのか。
久々に見る校名だ。
子供の頃、甲子園に「出ると負け」の長野勢にあって珍しく一回戦を勝ち上がったのが同校だった。
今年のセンバツの出場校に名を連ねている。

2駅戻る。

19:03 すずらんの里(すずらんのさと)駅(中央本線 長野県)
富士見パノラマスキー場の緑色灯と僅かな村の灯が夕闇に浮かんでいる。
星がとてもきれいだ。
駅は高台にあり、上りホームへの階段入口は山に接していて、今日は水溜りもあり不気味だが、ホームからの景色は悪くない。

この駅に降りるためにわざわざ戻ったたことをよろこんだ。

19:30 富士見(ふじみ)駅(中央本線 長野県)
営業を終えた「駅そば」のカウンターを借りて、とっておきのワンカップ大関と煙草を2本。
馬肉だらけのメニューを掲げる食堂と、並びの店のささやかな灯がともる富士見駅前で今シーズン最後の冷気を味わう。

ここは2年振りだ。
次の上りがきたら東京へ帰る。

関連記事

「車旅日記」1998年夏 初日(東京-伊那-木曽)-東京町田、相模湖駅、鳥沢駅、道の駅甲斐大和、勝沼、長坂、伊那市駅、道の駅日義 木曽駒高原 【伊那、木曽から志賀高原へ。気乗りのしない旅で選んだ行き先は、初夏の信濃路でございました。】

車旅日記1998年7月18日 1998・7・18 12:48 東京町田 久しぶりに空がよく晴れてい

記事を読む

「鉄旅日記」2005年秋 2日目(名古屋-中軽井沢)-名古屋、高蔵寺、多治見、中津川、木曽平沢、塩尻、小淵沢、中込、小諸、中軽井沢(中央本線/小海線/しなの鉄道)【軽井沢で挙式する身内を祝うために、初めて鉄道で旅をいたしました。】

鉄旅日記2005年11月6日・・・名古屋駅、高蔵寺駅、多治見駅、中津川駅、木曽平沢駅、塩尻駅、小淵沢

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 初日(東京-古川)その1 ‐金町、東京、くりこま高原(常磐線/東北新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月4日・・・金町駅、東京駅、くりこま高原駅(常磐線/東北新幹線) 20

記事を読む

「鉄旅日記」2013年春 最終日(和歌山-東京)その2-海老江、野田、吹田、摂津富田、向日町、西大路・・・(東西線、大阪環状線、東海道本線) 【爆弾低気圧襲来日、青春18きっぷで西へ】

鉄旅日記2013年4月7日その2・・・海老江駅、野田駅、吹田駅、摂津富田駅、向日町駅、西大路駅(東西

記事を読む

「鉄旅日記」2017年春【近鉄に乗る日々】最終日(JR難波-東京)その1-JR難波、八尾、奈良、笠置、伊賀上野、上野市、伊賀神戸、伊勢中川、近鉄長島、長島(関西本線/伊賀鉄道/近鉄大阪線/近鉄名古屋線)

鉄旅日記2017年3月20日・・・JR難波駅、八尾駅、奈良駅、笠置駅、伊賀上野駅、上野市駅、伊賀神戸

記事を読む

「鉄旅日記」2021年夏 最終日(上田-東京)その1 ‐上田、滋野、長野(しなの鉄道/信越本線) 【4度目の緊急事態宣言前。飯山線に乗りたくて旅を思い立ちました。湯檜曽駅で夏の第一声を聞き、信越路を歩いた記録でございます。】

鉄旅日記2021年7月11日・・・上田駅、滋野駅、長野駅(しなの鉄道/信越本線) 2021・

記事を読む

「鉄旅日記」2020年卯月 初日(東京-新津)その2‐水戸、いわき、原ノ町、鹿島(常磐線) 【緊急事態宣言発令直前のことでございます。常磐線全線運転再開を祝して人知れず旅に出たのでございます。】

鉄旅日記2020年4月4日・・・水戸駅、いわき駅、原ノ町駅、鹿島駅(常磐線) 7:40 水戸(みと

記事を読む

「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その2 ‐大垣、尾張一宮、清洲(東海道本線)/清洲城【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

鉄旅日記2022年8月15日・・・大垣駅、尾張一宮駅、清洲駅(東海道本線)/清洲城 9:10

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その2‐平田、釜石、陸中山田(三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月23日・・・平田駅、釜石駅、陸中山田駅(三陸鉄道リアス線) 8:52 平田(

記事を読む

「鉄旅日記」2021年師走 最終日(古川-東京)その4 ‐立小路、赤倉温泉、村山、さくらんぼ東根(陸羽東線/奥羽本線/山形新幹線) 【特急乗り放題の大人の休日倶楽部パスで冬の国へ。山田線完全乗車と鳴子温泉郷を始めとした陸羽東線沿線を歩くことが目的でございました。】

鉄旅日記2021年12月5日・・・立小路駅、赤倉温泉駅、村山駅、さくらんぼ東根駅(陸羽東線/奥羽本

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022年歳末【SNSへの投稿より】今年も暮れゆく東京-金町、柴又の冬枯れ情景をお楽しみいただきたく存じます。

【今年も暮れゆく東京2022】 大雪が伝えられております昨今。

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その5 ‐南千住、北綾瀬、綾瀬(常磐線/東京メトロ千代田線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・南千住駅、北綾瀬駅、綾瀬駅(常磐

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その4 ‐大宮、尾久、三河島(高崎線/常磐線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・大宮駅、尾久駅、三河島駅(高崎線

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その3 ‐高崎、籠原、北本、北上尾(高崎線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・高崎駅、籠原駅、北本駅、北上尾駅

「鉄旅日記」2022年師走 最終日(会津宮下-東京)その2 ‐越後湯沢、水上、津久田、岩本(上越線)【11年ぶりに全線運転再開を果たした只見線に乗りにいきました。】

鉄旅日記2022年12月11日・・・越後湯沢駅、水上駅、津久田駅、岩

→もっと見る

    PAGE TOP ↑