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「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その1 ‐大津、関ヶ原(東海道本線)/ホテルアルファーワン大津【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年8月15日・・・大津駅、関ヶ原駅(東海道本線)/ホテルアルファーワン大津

2022・8・15 5:29 ホテルアルファーワン大津235号

昨夜、大津駅に19:25に着いている。街路には濡れたあと。駅ビルじゃビヤガーデンの傘が開いている。

駅前の屋台寿司はなかなかのお店だった。カウンターの入口脇に座るが、はす向かいでは中年カップルがややこしそうな話をしている。声も大きい。コロナのこともあるが、困った客だった。

食事を済ませて琵琶湖へ下りていく。2年前にも四国上陸前に大津で遊んだし、琵琶湖はパスしてもいい気持ちでいたが、意思を無視するように自然に足が向いた。

京阪電車の踏切を渡り、左手に琵琶湖ホテル。暗い湖面の真ん中に桟橋が光っている。なるほどこんなものがあったか。

桟橋の途中に人影があり、カップルかと思いきや、三脚を持ったカメラマン。彼にならうように四方にスマホを向けた。

大津駅への帰り道。わずかな街の灯を覗いてみる。どれも品がよく、客の姿はあまり見えなかった。

初めて琵琶湖を見たのは28年ほど前のある日。夕暮れが降りた湖畔の道は混雑して、素敵な街灯りを見た。いつかあんな店で充実した時間を過ごしたい。夢を見るようにそう思った。

あの頃描いた形はしていないが、似たようなことはしている。それにしては、いつもひとりだが。

21時には駅裏のホテルに入った。

7:04 大津(おおつ)駅(東海道本線 滋賀県)

昨夜の湿気はなく、吹く風は爽やか。

夏の音は街道を往く車の音を凌駕する。東京じゃ聞かない蝉の声。夏の多くを関西で過ごしてきたのだ。そうした過去だったとあらためて振り返る。

逢坂山にスマホを向ける。かつての難所で、オレも京都の恋人に会いにいく中で渋滞に巻き込まれた。それが逢坂越え。

都会とも田舎とも断定しかねる琵琶湖の畔。この大津でこうした朝を迎えられた喜び。

縁は努力次第でいくらでも伸びるのだと明日を向く。

8:39 関ヶ原(せきがはら)駅(東海道本線 岐阜県)

米原までの車中はなかなか空かなかった。朝の新快速。やむ無しか。

米原で大垣行が2分の接続で待っている。そして当然のように満席。夏休み最終日。やはりやむ無しか。

名古屋からは木曽路を往くつもりでいた。次は関ヶ原。不意に気持ちが変わり、ちょっとした逡巡の後に降り口に向いた。

27年振りか。あれは大阪茨木に暮らす友を訪ねて車で向かった帰り道。友はそれから故郷の山口宇部に戻りずいぶん長い。

駅舎はおそらく建て変わっているが、旧の形を維持している。とても喜ばしい。もっともこの歴史的古戦場に相応しい駅舎への答えなど持たない。

石田三成、大谷刑部。敵中突破して多くの将兵を失いながらも故郷の薩摩に帰り着いた島津惟新入道。滅び往く者の美学があった天下分け目の一戦。

贔屓筋が描かれた案内板にスマホを向け、あれこれ想う。その下地は多くの場合、司馬遼太郎さんの「関ヶ原」。

あの小説に描かれなかった側面への興味は今も尽きない。例えば南宮山に陣取って戦いには参加しなかった毛利軍、長宗我部軍などがどのようにして戦場を離れたのか。

当時もそこにあった中山道や駅前でさらにつらつらと想う。

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