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「鉄旅日記」2022年如月 初日(東京-常陸大子)その5 ‐常陸鴻巣、下小川、矢祭山、常陸大子(水郡線)/矢祭山鮎の里公園 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年2月5日・・・常陸鴻巣駅、下小川駅、矢祭山駅、常陸大子駅(水郡線)/矢祭山鮎の里公園

14:45  常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅(水郡線 茨城県)

駅舎がなければ先の常陸大宮まで行くつもりでいた。水戸~玉川村間で降りたことのない駅として最後に残ったのがここ。

先頭車両に移って目を凝らす。見えてきたのは木造の立派な駅舎。迷わず降りた。

大雑把な駅前地図には鷲神社に藤田東湖祖先墓。神社を目指すがどれほど先か分からない。すぐに引き返す。粉が舞ってるかと思いきや霰。

駅に人の姿があり、おや?と思えば上り列車が迫っている。1時間後にやってくる郡山行を待つつもりでいたが、酒を売る店を探すのも億劫だし、同じ待つなら暖かい車内がいい。

水戸へと戻っている。

16:10  下小川(しもおがわ)駅(水郡線 茨城県)

水戸発15:15郡山行に乗る。水戸ではほぼ埋まっていた席も徐々に空き始め、常陸大宮で大半が降り、玉川村、野上原、山方宿。山方宿からは奥久慈清流ラインを謳う水郡線屈指の景観が現れる。

行き違い5分の停車。ひとつ先の西金駅からここまで歩いたかつての春。あれから10年ほど経っただろうか。まだ記憶は鮮明。いつも思うが、この沿線とのそんな関りがあってよかったとつくづく思う。

久慈川には見慣れない架設ダムのようなものが見られた。水郡線は豪雨の影響で、少し前までこのあたりが不通になっていた。東京都内の案内表示で毎日のように西金という文字を見る日々がしばらく続いたものだ。

水郡線が一部区間不通の呪縛から解かれたことを知ったのは、今回の旅の計画に際してだった。

恋人が先日見せてくれた日経新聞の切り抜き記事によれば、同じような事情で何年にもわたり一部不通運行が続く只見線も、あるいは絶望を思わせた全線開通を今秋に果たすらしい。

17:15  矢祭山(やまつりやま)駅(水郡線 福島県)

沿線屈指の景勝地で降りる。ここを通るたびに一度は降りてみたいと思っていて、念願が叶った先を見に行く。

駅前国道118号線には土産物屋があり、家並もまた観光地然としていて胸が躍る。ただし日暮れの冬日に人の姿はない。

矢祭山鮎の里公園へ。久慈川に架かるあゆのつり橋を渡る。空には久々のお月さま。週明け8日に上弦を迎える。

案内にある矢祭神社や展望岩、日月岩に行きたいが、日没は過ぎた。うつくしま百名山も闇との同化を始め、駅には灯がともり、冷気は刺すようで、駐車場には北の車が運んだ雪の名残。

手がまた割れ始め、血がにじむ。その手に最愛の存在がほほ笑むスマホを握り月に祈る。

景勝地でのひとりきりのそんな時。冷気が厳しい。

宿泊地の大子温泉へ2駅を戻る。

17:42 常陸大子(ひたちだいご)駅(水郡線 茨城県)にて

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