「鉄旅日記」2022年盛夏 4日目(高松-大津)その2 ‐法界院、野々口、津山、佐用、播磨新宮、姫路(津山線/姫新線)【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】
2022年8月14日・・・法界院駅、野々口駅、津山線、佐用駅、播磨新宮駅、姫路駅(津山線/姫新線)
8:29 法界院(ほうかいいん)駅(津山線 岡山県)
岡山を出てひと駅。列車行き違い2分の停車。
島式ホーム。階段はすぐの場所。古そうな駅舎。まだ上り列車の姿は見えない。

駅名には引かれていた。桃太郎に由来を持ちそうで、どこか恐ろしげじゃないか。実際には付近の真言宗の寺院にちなむ。
走っちゃいないさ。1分で戻り、酒を2本体に入れている身だが、己の健在を確認した。くだらない話だが、オレには大きな話。高校生の他に数人降りて行った。

8:51 野々口(ののくち)駅(津山線 岡山県)
津山線は蛇行する旭川に沿って進み、やがて離れ、瓦屋根の目立つ山間の家並みに分け行った。
ここで列車行き違い3分の停車。構内踏切を持つ古い構造の駅に似つかわしくない簡易駅舎の先に郵便局。親子二人が列車を待っていた。



駅を出ると再び旭川に沿い、すぐに離れて行った。
9:56 津山(つやま)駅(津山線/姫新線/因美線 岡山県)
岡山と美作の州都津山を結ぶ線は必要なのだろう。法然上人誕生地を謳う誕生寺などを通り終点津山へ。
このお盆時期の大気の不安定さから津山にも相当の降雨量があったと、友の運転する車で昨日知った。
どうやら大事ない。駅舎も後ろ姿を見る限り健在なのだろう。姫新線への乗り換え時間は4分。降りずにいくよ。


津山に着くまで、たんに旅程に従って津山を通るのだとたんたんとしていたが、こうしてなすこともなく離れると、津山との縁に対して申し訳なさを感じる。
津山を通るのは何度目になるのか。一度の旅で2度通ったこともあった。思えばあれ以来になるのか。
佐用行に乗る。
11:03 佐用(さよ)駅(姫新線/智頭急行 兵庫県)
播磨新宮行への乗り継ぎ時間は9分。10数年振りに降りる駅前に当時からの変化を見受けることはなく、人がやってきて車も止まっていく。


あれからの日々の中で水害に遭われたことを記憶している。あの穏やかな佐用川があふれたのだろう。
駅では佐用ファンを求めるポスターが貼られていて、駅の改札業務は智頭急行の駅員さんが一手に引き受けていた。

「あさぎりと星の都」。このフレーズは前回に降りた時も確か記している。

見送りの風景に出会った。見送られる男は初老と言っていい白髪混じり。オレと同年輩だろう。いま隣に座ってスマホをいじくっている。
1両の客車はほぼ席を埋めて緩やかに動き出す。見送りの母親は他の兄弟を置いて2、3歩を進めた。その行動に隣の男は気づいていない。
きっと母親は客車が見えなくなるまで見送っていたのだろう。


11:34 播磨新宮(はりましんぐう)駅(姫新線 兵庫県)
姫路行への乗り継ぎ時間3分。津山から乗ってきた客をほぼ収用した2両編成が発車する。

津山を経由して姫路と新見をつなぐ姫新線だが、全線を通して走る列車はなく、こうして乗り継ぎが必要になる。初めて姫路から姫新線に乗った時は本竜野行、播磨新宮行、佐用行と這うように進んできて、ようやく津山に着いたものだ。
この駅の改札を出た風景は知っている。過去に2度降りたことがある。日本家屋風の旧駅舎の頃には伊保川の畔まで歩き新宮八幡神社に参っている。
名物のそうめん「揖保の糸」の看板がいつまでも記憶に残る。
12:20 姫路(ひめじ)駅(東海道・山陽・九州新幹線/山陽本線/播但線/姫新線 兵庫県)
姫新線で一番端のホームに着く。これから乗る播但線は同じホームの先から発車する。

名物「駅そば」にするかビールにするか。「駅そば」は1、2番線にはない。
初めて姫路を通った時に目を見張った姫路市交通局モノレール跡は、完全に撤去されたものと思っていたが、橋脚とわずかに残る軌道が姫新線車窓から見えた。
1966年の姫路大博覧会開催に合わせて開業したが、実質8年の稼働で休止。鳥取までつなぐ壮大な構想を伴った姫路市の挑戦だった。
姫路にも岡山にも降りずにきた。離れてみると心残りに気づく。
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