「鉄旅日記」2022年新春 2日目(湯瀬温泉-三沢)その3 ‐川部、五所川原、木造(五能線)/神武食堂 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】
鉄旅日記2022年1月9日・・・川部駅、五所川原駅、木造駅(五能線)/神武食堂
12:53 川部(かわべ)駅(奥羽本線/五能線 青森県)
ターミナル駅に着いて銀世界の空から粉雪が舞う。
積雪はひどく、雪かきに精を出す人々。越前大野の友人からは「こっちは降らない」との便り。

2年前の同じ時季に旅した頃はこのあたりに雪は見られなかった。天の気紛れと呼ぶにはあまりに影響が大きすぎる。
8分の停車。ここから列車は進行方向を変える。

13:29 五所川原(ごしょがわら)駅(五能線 青森県)
津軽平野は銀世界。降雪は激しくなり、車窓からは吹雪いているように見える。ところどころに雪捨て場があり、カラスが一羽所在なげにたたずんでいた。大雪は彼等の世界も戸惑わせているのだろう。これじゃ岩木山は望めないな。
6分の停車。2年半前に宿泊した街との再会のために降りる。

昭和のままの駅前風景が雪に埋もれる様が絵になる。



並びの津軽鉄道駅前は雪が十分に払われておらず、津軽五所川原駅もまた困惑の体。

「津軽海峡冬景色」に歌われた雪景色の青森駅に着くのが待ち遠しい。
14:17 木造(きづくり)駅(五能線 青森県)
味のある駅前通りに位置する大正13年創業「神武食堂」は大入り満員。その存在は事前にネットで調べていた。

津軽弁が聞こえる店内。カツカレー大盛りを注文。こうした地方駅ですぐに食事にありつけることは珍しい。
満席ゆえしばらく待たされたが、文字通りの大盛りで、一見したところ完食を危ぶむほどだったが、ことのほか美味しく、順調に腹に収まった。1,000円也。
それにしてもこの駅舎は確かに奇跡のようだ。巨大な土偶が貼りついている。

わたせせいぞうさんが描いた「大人の休日倶楽部」ポスターにも登場した駅で、その筋には有名なのだろう。一見には確実に値する。
目には発光体が埋め込まれ、列車の発着の際には点滅する「シャコちゃん」と呼ばれる巨大土偶。この存在が木造駅の「東北の駅百選」選定の決め手となった。

オレが買った切符はここ木造まで。この駅を見るためにはるばるやってきた。縄文遺跡群の世界遺産登録がこの駅の価値をさらに押し上げることになるかもしれない。
14:21発弘前行で引き返す。

14:30 五所川原(ごしょがわら)駅(五能線 青森県)
列車が岩木川に差し掛かる頃、テレビ塔を筆頭に五所川原の街が見えてくる。
さっきも降りている。ホームから立佞武多の看板と津軽鉄道を写す。


降雪はさらに激しくなり、ホームまで吹雪いてくる。
多くの乗客が乗り込んできた。観光客が多い。彼等は雪を見にきたのか。オレは雪を見にここ津軽にきた。2年前もそうだったよ。あの時は叶わなかったけれど。
5分の停車。14:33にここを出る。
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