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「鉄旅日記」2021年春 初日(東京-松本)その1 ‐金町、神田、吉祥寺、国立(常磐線/中央本線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】

公開日: : 最終更新日:2025/05/03 旅話, 旅話 2021年

鉄旅日記2021年4月24日・・・金町駅、神田駅、吉祥寺駅、国立駅(常磐線/中央本線)

2021・4・24 4:30 金町(かなまち)駅(常磐線 東京都)

羽州国境で嵐に濡れて萎えた闘志。翌日、週末に迫った旅をキャンセルした。

先の見えないコロナとの闘いに疲れ、あの日の天の仕打ちに慈悲は見られなかった。

しかしやがてオレは立ち上がる。たいして時間はかからなかった。恋人も励ましてくれた。

2日後の水曜日に再度予約を入れて、こうして今は一番列車の中。

昨日から一昨日にかけては勇気を振り絞って、ご無沙汰している得意先に便りを送り、得がたい縁が再度結ばれた。GW明けには名古屋とオンラインでつながる。

起床は3時前。朝食より筋トレと祈りを優先して町を離れた。友に会いにいく。素晴らしい予感がある。

5:13 神田(かんだ)駅(中央本線/山手線/京浜東北・根岸線/東京メトロ銀座線 東京都) 

4:45北千住で常磐線快速に乗り換え。4:55日暮里で京浜東北線に乗り換え。明け放たれた東京。

江戸っ子の街、神田はガード下が印象的で、駅周辺を歩く者はことごとくが酔っていた。少し前のことと記憶しているが、通りに面したそのガード下にはかつてポルノ映画の上映館があった。

飲み疲れた新型コロナウイルス感染者予備軍ともいうべき人々も、家路をたどるべくホームへ上がる。

そんな風に街や人々を眺めさせる罪を世相に見る。そう言えば最近は仕事で神田に降りていない。

5:20発の中央線高尾行に乗り換える。

5:56 吉祥寺(きちじょうじ)駅(中央本線/総武本線/井の頭線 東京都)

脳を休めるように目を閉じると、しばしの心地いい眠りへ。

去年の1月コロナ前。親友と飲んだ街で降りる。

お通夜の帰りだった。現役時代は苦手だった先輩との付き合いにも明かりが灯った夜だった。あの日以来彼等には会っていない。そして世界はまだ再会の約束を許容していない。

平成初日を迎えた街でもある。オールドクロウという店で飲んでいた。その中にはこれから会いにいく友人の姿があったはずだ。

練馬にいた頃はここまで走ってきたこともある。そんなことどもが浮かんできたのは5:58発高尾行に乗ってから。

ここでも新型コロナウイルス感染者予備軍の狂声がガードの先から聞こえ、ヤクザが駅前でタバコを堂々と吸い、ホスト風のスーツに身を包んだ優男が歩く朝。

オレには遠い街になった。

6:27 国立(くにたち)駅(中央本線 東京都)

3年前、心の支えになってくれた女性がいた。会ったことはない。SNSの恋だった。

その女性が誇りに思いながら暮らしていた町。かつてのシンボルだった駅舎が復活するとの報道を喜びあったことがある。その駅舎を撮りに降りた。

あの女性はこの姿に満足しておられるのだろうか。そもそもまだこの町にいらっしゃるのだろうか。

互いの投稿に共感しあう内に、とても大切な内面を共有してきたのは彼女の方だった。

現在オレの生活に彼女はいない。それでもどうにかやってる。恋人もできた。

でもあのツラい日々に、すぐそこにいてくれるかのように励ましてくれた彼女を忘れることはないだろう。感謝もしている。

そして3年前の同じ4月に彼女に焦がれて降りたこの駅に、こんなふうにして降りることはこの先もうないのだろう。

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