「鉄旅日記」2020年初秋 3日目(高松)その2 ‐金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅師墓 【時空の友を訪ねて讃州高松へ。金比羅さん、瀬戸大橋、大歩危、小歩危などを友とめぐり、義仲寺に寄り、直島に渡り、水島臨海鉄道にも乗った4日間の記録でございます。】
車旅日記2020年9月21日・・・金刀比羅宮、善通寺駅、高松港公園、八十場駅、白峰宮、天皇寺、磯禅師墓(友が運転する車でたどった道でございます)
11:23 金刀比羅宮
コロナ禍ではございますが参拝客は多く、駐車場の多くが埋まっております。さすがに全国から信仰を集める海の守り神様。訪ねるのは2度目でございます。琴平に宿泊したのは2008年。夜に到着して誰もいない石段を上がり始めましたが、すぐに引き返したのでございます。朧な記憶だけが残っております。
この日は暑く、どこまで登れば気が済むのか分かりませんでしたが、友人は古希を過ぎております。有料の杖を借りて有無を言わさず持たせました。この行為が後々まで彼の口から感謝の言葉を聞くことになるのでございます。「あの時のことは死んでも忘れん」。しみじみと語るのでございます。たいしたことはしていないのですが。ともあれ本宮までの785段の石段を上がったのでございます。






本宮を写したのは11:54。約30分でございます。友人を気遣いながらさらに奥宮へと登る決心をいたしました。車の運転では疲れを見せない友人。カッシリとした体格をお持ちだけあってさすがにタフでございます。
ここからの眺めはとても気に入りました。



奥宮まではさらに583段。合わせて1368段の石段を上がった先にございます。疲れて大声で泣き叫ぶ小学生の男の子の姿がありました。「ボク、たくさん歩いた~」。奥宮到着は12:47。本宮からは約1時間を要したことになります。


下りのことはよくは覚えていないのでございます。書院に寄り黙想の後に下山いたしました。奥宮から約1時間が経過しておりました。そして友と二人、アイスクリームにぱくついたのでございます。







14:41 善通寺(ぜんつうじ)駅(土讃本線 香川県)
琴平駅にも寄りたかったのですが、友が立ち寄りましたのは善通寺駅でございました。この駅も懐かしゅうございます。12年前に宿泊した街でもございます。
四国霊場第七十五番札所善通寺にも寄って五重塔を写した夜。まだ三十路だった当時。四国在住の友を得て戻ってくることになるとは。縁をつないできた因果。人生とは面白いものでございます。格調高い駅舎も健在でございました。




16:41 高松港公園
友は恋人を迎えに行かなければならないため、いったん高松に戻ります。お互い離婚経験者で、現在はそれぞれ恋人を持ちます。年齢など関係なく恋愛を語る友を誇りにも思うのでございます。
港で下ろしてもらい、友が戻ってくるのを待ちます。シンボルタワー下のコンビニでビールを購入してベンチに腰掛けて夕暮れ間近の高松を楽しんでおりますと、ご婦人が断りを入れて横に腰を下ろしました。「友を待ちながらビールを飲んでます」と話すと、「あら、それは最高」と答えられて、ご自身がここにいらっしゃる理由を話しだされたのでございます。ご婦人を迎えに来られるのは息子夫婦とお孫さん。「それはお幸せな」。「そうでもないのよ」。やがてお迎えが。爽やかな息子さんが車を降りて「母がお世話になりました」とご丁寧に。車に乗り込むご婦人がこちらに視線を向け、私は笑顔で頷きました。
人それぞれ事情を抱えながら暮らしております。


18:07 八十場(やそば)駅(予讃本線 香川県)
戻ってきた友とともに夕食場所の黒田屋に向かいますが、駅に立ち寄ります。駅舎を持たない駅が夕空に染まりつつありました。

18:13 白峰宮、天皇寺
八十場駅から坂を上がった先に白峰宮と天皇寺が隣接しております。白峰宮は保元の乱に破れてこの地に流された崇徳上皇を祀っており、明治維新までは崇徳天皇社だったが、明治天皇によって上皇の御霊が京都御所に戻されたことにより白峰宮となり、境内にあった寺院が紆余曲折の上に四国霊場第七十九番札所の天皇寺として引き継がれております。崇徳上皇の話は吉川英治さんの「新平家物語」で読んでおります。配所のこの地で苦悶の末に崩御。怨霊となって都に恐怖をもたらした悲劇の上皇。菊花紋章がはめこまれた御料馬の像に友も興奮しておりました。





20:16 磯禅師墓
源義経の愛妾、静御前の母の墓。様々な伝承を持つであろう苦労人の墓が四国に。ここがこの旅での友の最後の導きでございました。名残惜しそうな友。ですが、私は宿でのひとりの時間をそろそろ欲しておりました。友にこれ以上の案内は結構と感謝の気持ちを伝え、この日は分かれたのでございます。

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