「鉄旅日記」2017年夏 3日目(姫路-十三)その3-高速神戸、湊川神社、神戸三宮、甲陽園、夙川、西宮北口、宝塚、箕面、石橋、北千里、十三(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線) 【私鉄王国で過ごす夏】
鉄旅日記2017年8月12日・・・高速神戸駅、神戸三宮駅、甲陽園駅、夙川駅、西宮北口駅、宝塚駅、箕面駅、石橋駅、北千里駅、十三駅(阪急電鉄神戸高速線/神戸本線/甲陽線/今津線/宝塚本線/箕面線/千里線)
15:54 高速神戸(こうそくこうべ)駅(阪神電鉄神戸高速線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
思いがけず湊川神社に詣でることができた。
地下駅を降りて地上へと上がると、湊川神社の入口に出る。
そこからは神戸駅も見えて、気持ちが引かれたけれど、ここじゃ駅より楠公。
敬虔に、大切な存在の幸せと社業の発展を祈り、楠木正成の墓所では冥福をお祈りし、かつ彼の人生を讃えた。
彼は神として、心置きなくここにいる。
もしくはすべてを見ている。
そう信じてる。
気づけば神戸の空は晴れている。

湊川神社にて


16:10 神戸三宮(こうべさんのみや)駅(阪神電鉄/阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄神戸高速線 兵庫県)
これより阪急。
阪急阪神フリーきっぷ1200円。
果てしなくおトクだ。
都内を走る私鉄も見習うべきだ。
神戸の繁栄よ、永遠であれ。
知人はいないが、震災の痛みは伝わっている。
車寅次郎が最後にいた街でもある。

16:35 甲陽園こうようえん)駅(阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
阪急電車に乗って、高所から神戸を見下ろす。
晴れ渡った空の下、港都神戸は白く美しい。
夙川での乗り換えはすぐで、さらに六甲に分けいった先、坂の町に終着駅があった。
奥行きはなく、左右へと家路をとる人々。
品がよく、女性はお洒落で、大阪の喧しさはなく、みんなどことなく幸せに見える。

甲陽園駅前風景

16:50 夙川(しゅくがわ)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄甲陽線 兵庫県)
どこも坂の町。
六甲山が見える町は品を纏う。
甲陽園から、ターミナル駅の夙川に戻る。
マクドナルドをはじめ、ありきたりの店が並んでいる。
でも六甲山が見える。
ただそれだけで、部外者のオレを、何かを見た気にさせる。
列車が去ってホームから人の姿がなくなると、静寂を一瞬持った。


17:08 西宮北口(にしのみやきたぐち)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
階段を上がると驚いた。
すべての通路が一ヶ所に集約された改札フロアは広く、中央に待ち合わせ場所があり、ミストが吹かれている。
阪急の中心駅であり、阪神への連絡駅でもあり、縦横に行き交う人の流れが途切れることはない。
街は、夜の客を待ち構えていた。
大きな街だった。
これより宝塚へ向かう今津線、小説「阪急電車」で描かれた路線に入る。

17:30 宝塚(たからづか)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄今津線 兵庫県)
数ある駅の中でも、最も格調高い駅と言える。
近鉄山田線、宇治山田駅と競うことになるだろう。
8年前に福知山線で初めて降りた時には、「ここが宝塚か」と、街の優雅なたたずまいに魅せられた。
こうして再訪があるとは思わなかった。
あの時はまだ工事中だったJR駅とは連絡通路でつながっている。
梅田方面への乗り換え客はさして多くない。

宝塚(たからづか)駅(福知山線 兵庫県)にて

18:17 箕面(みのお)駅(阪急電鉄箕面線 大阪府)
滝道の裾、空気のきれいな街。
ここに終着駅がある。
参道では、もみじの天婦羅をあげている。
20年前に友人のT夫妻が夜景を見に連れていってくれた山が見えている。
そこに観光ホテルが聳えている。
大阪のキタやミナミの喧騒はなく、気質は神戸人に似てるのかもしれない。
足が痛くて早めに切り上げることも考えたけど、こんな街に出会えば、また気持ちも新た。
これから通る豊中にも降りてみたくなった。

箕面駅前風景

18:31 石橋(いしばし)駅(阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄箕面線 大阪府)
駅構内からは表が伺えない造りだった。
降りてみて、三方に伸びる商店街と賑わいに仰天した。
大阪とは、やっぱりたいした都会だ。
それにしても並ぶ商品が、たこ焼きぺちゃ焼き串揚げと、ことのほか油っぽい。
高架から見る大阪平野は、建物の高さもおおよそ揃っていて美しく見える。

石橋駅前風景

19:22 北千里(きたせんり)駅(阪急千里線 大阪府)
十三に出て、京都本線に乗り換える。
3駅目の淡路で、さらに千里線に乗り換える。
終着駅の北千里へ。
開業50年の駅なのか。
高架駅だし、まさかオレより年寄だとは思っていなかった。
駅正面に見えたのが千里ニュータウンという理解で、間違いはないか。
こうした駅前では、お約束的に場を占めているイオンの明かりがまぶしい。
イオン、たいしたものだな。
震災後に進出した釜石は、その後元気になっただろうか。
ミュージシャンの綾香さんによく似た発声をした路上歌手が、10数人のギャラリーを集めてのびのびと歌っていた。
歌い終わると丁寧に頭を下げて大きな拍手を得ている。
挑戦してるな。
頑張ってる若者は美しい。
オレもこの夏前から挑戦を始めた。
facebooKの友達はいつの間にか600人を数えるが、彼等の多くが、インターネットビジネスに打ってでることを訴えかけてくる。


十三(じゅうそう)駅(阪急電鉄神戸本線/阪急電鉄宝塚本線/阪急電鉄京都本線 大阪府)にて

十三の街並

関連記事
-
-
「鉄旅日記」2020年如月 2日目(大船渡-釜石)その2‐平田、釜石、陸中山田(三陸鉄道リアス線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】
鉄旅日記2020年2月23日・・・平田駅、釜石駅、陸中山田駅(三陸鉄道リアス線) 8:52 平田(
-
-
「鉄旅日記」2019年年始 最終日(一ノ関-東京)その3-名取、岩沼、福島、郡山、新白河、上野(東北本線) 【雪が見たくて北へ向かいました。そして初めて仙台空港線に乗ったのでございます。】
鉄旅日記2019年1月6日・・・名取駅、岩沼駅、福島駅、郡山駅、新白河駅、上野駅(東北本線) 15
-
-
「車旅日記」1998年夏 2日目(青森-竜飛崎-秋田)-あおもり健康ランド、青森駅、青い海公園、蟹田、高野崎、竜飛崎、十三湖、五所川原駅、深浦、不老不死温泉、能代駅、秋田駅、道の駅西目 【20代最後の旅でございます。青森港から北海道上陸を目指して北へ向かったのでございますが・・・。】
車旅日記1998年8月13日 1998・8・13 7:31 あおもり健康ランド 777㎞ 昨日のこ
-
-
「鉄旅日記」2020年文月 2日目(香住-東萩)その3‐末恒、浦安、米子、揖屋(山陰本線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】
鉄旅日記2020年7月24日・・・末恒駅、浦安駅、米子駅、揖屋駅(山陰本線) 10:39&n
-
-
「鉄旅日記」2017年夏 初日(東京-大垣)その2-郡上八幡、北濃、美濃白鳥、郡上八幡、関、美濃太田、岐阜(長良川鉄道/高山本線)【私鉄王国で過ごす夏】
鉄旅日記2017年8月11日・・・郡上八幡駅、北濃駅、美濃白鳥駅、関駅、美濃太田駅、岐阜駅(長良川鉄
-
-
「鉄旅日記」2022年弥生vol.1 最終日(熱海-東京)その1 ‐熱海、五百羅漢、大雄山、緑町、小田原(東海道本線/大雄山線)/北条氏政・氏照の墓 【金沢シーサイドライン、根岸線、湘南モノレール、横須賀線、御殿場線、鶴見線、南武線etc.駅旅人本領発揮の旅でございます。】
鉄旅日記2022年3月6日・・・熱海駅、五百羅漢駅、大雄山駅、緑町駅、小田原駅(東海道本線/大雄山
-
-
「鉄旅日記」2014年夏 2日目(津山-鳥取)その2-金川、弓削、亀甲、美作滝尾、三浦、美作加茂、知和、智頭、用瀬、津ノ井、大岩、岩美、鳥取(津山線、因美線、山陰本線) 【青春18きっぷで、中国ぶらぶら旅】
鉄旅日記2014年8月14日その2・・・金川駅、弓削駅、亀甲駅、美作滝尾駅、三浦駅、美作加茂駅、知和
-
-
「鉄旅日記」2018年卯月 その1-取手、竜ケ崎、佐貫、岩間、赤塚、大洗、鹿島神宮(常磐線/関東鉄道竜ヶ崎線/鹿島臨海鉄道)【ときわ路パスでめぐる常陸旅でございます。】
鉄旅日記2018年4月25日・・・取手駅、竜ケ崎駅、佐貫駅、岩間駅、赤塚駅、大洗駅、鹿島神宮駅(常磐
-
-
「鉄旅日記」2005年聖夜-鹿島神宮、新鉾田、鉾田、石岡(鹿島線/鹿島臨海鉄道/鹿島鉄道/常磐線) 【廃線となった鹿島鉄道に乗った記録が残されておりました。】
鉄旅日記2005年12月24日・・・鹿島神宮駅、新鉾田駅、鉾田駅、石岡駅(鹿島線/鹿島臨海鉄道/鹿島
-
-
「鉄旅日記」2021年春 最終日(松本-東京)その1 ‐松本、一日市場、信濃大町、信濃木崎(大糸線) 【週末パスで信濃へ。妙高高原駅で引き返し、松本の友人を訪ね、大糸線を旅して思い出の白馬へ。先の旅から一週間後のことでございました。】
鉄旅日記2021年4月25日・・・松本駅、一日市場駅、信濃大町駅、信濃木崎駅(大糸線) 20
