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「鉄旅日記」2022年盛夏 最終日(大津-東京)その2 ‐大垣、尾張一宮、清洲(東海道本線)/清洲城【讃州高松に時空の友を訪ねて。小海線、津山線、播但線、山陰本線の駅旅も印象深い旅でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年8月15日・・・大垣駅、尾張一宮駅、清洲駅(東海道本線)/清洲城

9:10 大垣(おおがき)駅(東海道本線/美濃赤坂支線/樽見鉄道/養老鉄道 岐阜県)

お盆時期。日常から解放された人々が閑散区間の米原~大垣間を埋め尽くす。普段からは想像もつかないような民族移動なのだろう。

大垣に着く手前で車窓には痛ましい山の姿が現れる。石灰岩の採掘で削られ続けている美濃赤坂の金生山。とうとう一山の姿が消え失せそうじゃないか。

彼等が山の神の許しを得ていることを願う。

9:35 尾張一宮(おわりいちのみや)駅(東海道本線 愛知県)

新快速に乗って西岐阜、岐阜と眠りの中。この駅に立つのは名鉄旅以来。視線の先に名鉄の赤い電車が止まっている。名鉄駅と合わせて一宮総合駅との別称も持つ。

岐阜、一宮と繊維の街。盛んな頃だったのだろう。1980年に「美獣」ハリー・レイス×「仮面貴族」ミル・マスカラスの夢の一戦がNWA世界王座戦として組まれている。今じゃもうあり得ないのだろう。でもそんな時代が確かにあった。

1978年には秋田でジャイアント馬場からPWF王座を奪った新王者の「流血大王」キラー・トーア・カマタが、同じくここ一宮で「人間風車」ビル・ロビンソンを相手に初防衛戦を行い、ワンハンド・バックブリーカーを浴びて王座を明け渡している。

そんな街や町を見て歩きたいと、今もこうして旅を続けている。

清洲で降りるために各駅停車に乗り換える。

10:36 清洲(きよす)駅(東海道本線 愛知県)

濃尾平野に熱い空気がたまっている。日差しはないに等しいが耐えがたいほどの暑さ。

清洲城下に行きたくて降りる。駅前に商店はなく、ビールが買えないことを覚悟する。

ただ、念願と言っていい。初めて東海道本線に乗って清洲駅の存在を知った際には内心狂喜して、さらに車窓には模擬天守閣の姿が。

線路沿いに歩くこと約10分。公園を横切り大手橋の先に模擬天守閣が見える。平成元年でもあった1989年にできた鉄筋コンクリート造りとのこと。

城域の規模が影響するのだろうが、車窓からは失礼ながらチープに見えていた。でもどうしてどうして、立派なものだ。

当時の城下町をイメージできるものは屏と五条川くらいしかないが、天守閣の完成度がマイナスイメージを封じる。

織田信長が小牧山に移るまでの約10年を過ごし、本能寺の変~山崎合戦を経て、三谷幸喜監督が映画「清洲会議」で描いた織田家の今後を決する重要な会議が行われた後、織田信雄、豊臣秀次、福島正則、松平忠吉、徳川義直が入り、名古屋城の築城とともに城下町の引越が行われ廃城。

清洲公園には織田信長、濃姫像が建っている。桶狭間に向かう若き日の信長の姿で、首に数珠をかけている様が味方を勇気づけたとのこと。後に神仏を敵に回した男の意外な一面と言える。

比叡山焼き討ちや伊勢長島一向一揆での皆殺しをはじめとした残忍な所業を行った男。だが当初からそうだったのではなく、次第にあの織田信長になっていく。

大河ドラマ「麒麟が来る」では明智光秀がその成長に一役買ったとの解釈で描かれていたが、オレの中での彼の評価は定まっていない。

いずれにしろ、何度も振り返る。

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