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「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その1 ‐焼津、金谷、千頭、井川(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年3月20日・・・焼津駅、金谷駅、千頭駅、井川駅(東海道本線/大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線)/焼津温泉やいづマリンパレス

2022・3・20  6:04  焼津温泉やいづマリンパレス502号室

窓辺に座り明けゆく3月20日を待っていた。

焼津の日の出はおそらく東京と大差ないのだろう。おおよそ5:50くらい。すっかり外は明るくなって、ホテル内外に音が発生するのを聞いていた。

5:00に起きるのが日常。ここには温泉が沸いている。浸かりにいき、ビールを開ける。この穏やかな朝の時間を愛している。

8:15  焼津(やいづ)駅(東海道本線 静岡県)

朝食前に小石川に沿って焼津港に出る。日差しはあたたかく、あたりは静か。

太陽に向かう。海に向かう。アマテラス、スサノオからの力を得る。風にあたる。

こんなにも穏やかな時間は東京では得られない。そして心ゆくまで海辺にたたずむこともこれから先にそうはないだろう。

昨日はさんざん迷ってぼやいたが、焼津に感謝している。

8:46  金谷(かなや)駅(東海道本線/大井川鐡道本線 静岡県)

様々な地域で朝を迎えてきたが、東京から近い静岡の朝は格別なものだと感じなから電車に揺られていた。

2日続きの大井川鐡道旅。フリー切符は2日間有効。この時間に金谷を出て、終点の井川から何もせずに戻っても16時近くなる。

井川線の運行は日に上下5本ほど。1日では満足できない。従って昨日は長島ダムまでだった。

やってきた列車は旧東急電鉄車両。「Bunkamura」広告入りの吊革もそのままに現役の音を響かせている。

10:18  千頭(せんず)駅(大井川鐡道本線/大井川鐡道井川線 静岡県)

自閉症の青年、他動の少年。南アルプス登山口を謳う大井川鐡道の車内は賑やかで、行楽姿は寸又峡へ向かうのだろう。

大井川に沿い、千頭に近づくにつれて駅舎が古くなる。

3連休。想像以上の乗客が詰めかけているようで、乗り継ぎの連絡が遅れている。

まさにこの風景を見に行く。

12:30  井川(いかわ)駅(大井川鐡道井川線 静岡県)

立ち客が出るほどの混雑した車内。こうした事態はなかなか訪れないのだろう。トロッコ車内は狭く、なかなか風景を楽しめない。

千頭から約1時間強。大半は奥大井湖上駅で降りた。凄まじい人波が狭いホームを覆った。

接岨峡温泉、尾盛、閑蔵。閑蔵から終点の井川までは約15分の鉄道旅。距離にすれば5kmでトンネルを20個くぐるとのこと。この列車の速度感が分かる。

列車は千頭を出てからまっすぐに走ることはなく、始終蛇行している。

閑蔵に至る途中に鉄道橋の中では日本一の高さを誇る関の沢橋梁を通る。高さは70.8メートル。確かに群を抜く高さ。遥か下を大井川は流れていた。

社員旅行で渡った吊り橋は、地図にある「夢の吊橋」なのだろう。つまり駅から車で移動したことになる。揺れる吊橋上、前方から丸々と太った男が歩いてきて、「アイツはヤバい」と周囲とささやきあったことだけを覚えている。

ダムへの道を下っていく。

井川五郎ダムの端に井川水神社がある。事前に地図で確かめたのはその存在のみ。

たまった水は青空の下では緑色に映える。

もと来た道を井川駅へと上がっていく。趣のある道を上がっていく。

そして駅。様々な終着駅に降りてきたが、まさに最果てを思わせる駅。実際には1971年までこの先に堂平駅という貨物駅が延びており、その先には本村という町があり、さらに先の畑薙ダム付近まで大井川鐡道の延伸計画があったという。

12:07にここに着いた人々がまた客になり、列車は12:34発として折り返していく。

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