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「鉄旅日記」2022年如月 最終日(常陸大子-東京)その3 ‐土浦、荒川沖、藤代、柏(常磐線) 【十二橋駅~潮来駅、鹿島神宮西の一之鳥居~鹿島神宮、棚倉を歩く旅。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年2月6日・・・土浦駅、荒川沖駅、藤代駅、柏駅(常磐線)

15:49  土浦(つちうら)駅(常磐線 茨城県)

石岡までは筑波山が見えていた。しばらく目を閉じていると土浦車両区。

5分の停車。街でも歩いて次のに乗るかと改札を出て、さらに駅ビルを出ると、風に吹かれ、そして風に怯えた。

どうやら49分の発車に間に合いそうだと改札へと戻る。

16:09  荒川沖(あらかわおき)駅(常磐線 茨城県)

土浦を発車して、霞ヶ浦につながる水路に架かる橋から筑波山がよく見えた。土浦からも筑波山に向かう筑波鉄道が1987年まで運行し、水戸線岩瀬駅までをつないでいた。さらに真岡を経て宇都宮までをつなぐ計画も存在していた。街には今も筑波の名を冠したホテルが見られる。

荒川沖駅は旅を始めてからかなり最初の方に登場する。西口に車を止めたのだろう。もはや記憶にないが。

芭蕉翁の門人、曾良の歌碑が立つ駅前。荒川沖の沖とは「遠く」を指すらしい。荒川村の沖に宿場を形成したことが地名の由来。

うらぶれて見える歓楽街を写す。ああした一帯を飲み歩くことはないが、町に降りるといつもそうした一帯を探し歩く。残したいというより、消えてほしくない大人文化。

この駅の跨線橋で2008年に起こった惨劇を覚えている。ゲーム気違いによる通り魔的な無差別かつ無慈悲な事件。その道を歩いた。先では子供たちが元気にフットサルをしている。不吉なことより、そんな光景をこれからは覚えていたい。

16:41  藤代(ふじしろ)駅(常磐線 茨城県)

かつて降りたことがある。もう20年近く前になるだろう。会社の先輩が通勤に利用する駅でもある。

駅前雑居ビルは廃墟となって久しいようで、凄絶な姿を晒している。

あるいは当時からそうだったのかもしれない。見渡す限りでは角の居酒屋を除いて商業施設は何もなく、改札横のNewDaysの存在は駅に救いをもたらしている。

17:14  柏(かしわ)駅(常磐線/東武野田線 千葉県)

旅日記に柏を登場させなければ片手落ちになる。その思いがこの駅に降ろさせた。馴染みはないが、柏の繁華さは知っている。歩いたこともあるだろう。よくは覚えていないが。

写真を見れば伝わる柏の繁栄。街の大きさでは東武野田線でつながる船橋と、千葉に次ぐ地位を競っているように感じる。

それに続く松戸。その松戸には約10分後。そして江戸川を越えれば葛飾金町。オレの部屋がある。

兄はこの街の豊四季団地で生まれている。家族4人で現在の姿を知りたくて車で訪ねたこともあった。それも大昔。両親が柏から通っていた頃、母が常磐線内で酔っ払いにからまれたりしたこともあったと聞いた。

ウクライナとロシアの軍事的緊張。ロシア中国の蜜月と台湾問題。北朝鮮はミサイルによる挑発をやめず、東西冷戦時代に戻ったかのような世界。そのような中、コロナ禍も去らず、北京での冬期五輪は開幕した。そんな如月。オレは53歳になる。

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