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「鉄旅日記」2022年新春 最終日(三沢-東京)その3 ‐鹿島、原ノ町、いわき、常陸多賀、勝田(常磐線) 【巨大な土偶が貼りつく木造駅を見たくて冬の東北を旅しました。】

公開日: : 旅話, 旅話 2022年

鉄旅日記2022年1月10日・・・鹿島駅、原ノ町駅、いわき駅、常陸多賀駅、勝田駅(常磐線)

15:57  鹿島(かしま)駅(常磐線 福島県)

岩沼を過ぎて、阿武隈川渡河の光景は壮観。前回は行きも帰りも見逃していたが、馴染みの景色でも素晴らしいものは常に素晴らしい。

それからの車窓風景は若干面白味に欠ける。強烈な西日を受けながらいつしかまた眠りに落ちる。

新地駅前には温泉を併設したホテルが唐突とも言えるあり方で建っている。相馬駅の改札の先に思いを馳せ、日立木を過ぎると左手に溜め池が現れ、同じく左手に化学工場の煙突と煙が見える。

仙台発車時の遅れは解消して、ここで行き違い7分の停車。

16:25  原ノ町(はらのまち)駅(常磐線 福島県)

16:09着。原ノ町駅陣屋を覗く。

相馬野馬追の起源は平将門にさかのぼる。彼の子孫にあたる相馬氏に当時の軍事訓練は引き継がれ、総大将は過去はもちろん現在も相馬家ご当主とのこと。相馬家は鎌倉から明治に至るまで国替えもなく、同じ土地を領した稀有な領主。

跨線橋に上る。より煙が大きく見える。

そして上空には今年最初の上弦の月。

16:27発、いわき行に乗る。野馬追歌が法螺の音のように響く。

17:55  いわき駅(常磐線/磐越東線 福島県)

夜が降りた浜通り。沿線に明かりはなく、いわきに着くまで覚えているものはない。

いわき駅に近づき、かつて歩いた小路が見える。

17:45着。駅前夜景が美しい。

ウイスキーハイボール2本を買い足して17:55発、水戸行に乗る。

19:05  常陸多賀(ひたちたが)駅(常磐線 茨城県)

日立の夜景はささやかだった。あるラジオ番組で日本一美しいと表現していた日立駅はやはり美しく彩っているのだろう。連絡橋も合わせて幻想的な光を放っていた。

特急「ひたち」の連絡待ち6分の停車。常陸多賀は特急停車駅。改札外には「NewDays」もある。タクシー運転手は時間を持て余していた。

外に出ると東北との気温差を感じる。

雪国から関東へ。この国の多様性を愛する。

19:33  勝田(かつた)駅(常磐線/ひたちなか海浜鉄道 茨城県)

勝田着19:27。

勝田始発の上野行は19:33発。接続時間は6分。駅前のイルミネーションが見事だったことから改札を出る。帰りはグリーン車で。その手続きもある。

水戸でグリーン車に乗り込んで3つ先の友部で降りた若者がいた。何者だろう。間違いなく違う価値観の中で生きている人だ。

これがこの旅の最後の記録になる。この列車は石岡、土浦と特急列車接続のため5分ほどの停車があるが、もう降りるのはいい。

次は2月。それが終わればオレも53歳。まだまだこれから。その前には最愛の存在との再会も予定されている。

土浦着20:31。ここでの停車は車両5両増結のため。

駅周辺の明かりは沿線随一といってもいい規模。ホームの「駅そば」もまだ明かりを消していない。

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