*

「鉄旅日記」2018年神無月 最終日(松本-辰野-天竜峡-岡谷-東京)その2-伊那大島、駒ヶ根、伊那北、岡谷、下諏訪、茅野、山梨市(飯田線/中央本線) 【北陸へ。信州へ。友を訪ねての巡礼旅でございます】

公開日: : 最終更新日:2025/05/10 旅話, 旅話 2018年

鉄旅日記2018年10月8日・・・伊那大島駅、駒ヶ根駅、伊那北駅、岡谷駅、下諏訪駅、茅野駅、山梨市駅(飯田線/中央本線)

11:52 伊那大島(いなおおしま)駅(飯田線 長野県)
7分の停車。
坂を少し上がったところにある横断歩道から、行きにも4月にも美しいと感じた家並を写す。



埋まっていた車内は飯田と大島でずいぶんと空いた。

真夏のような信州伊那谷。

心の恋人からの便りじゃ東京は肌寒く、今にも降りだしそうとのこと。

12:40 駒ヶ根(こまがね)駅(飯田線 長野県)
10分の停車。

山岳部隊をあわせてにわかに混み始めた車内。
長い長い伊那路での生活圏は細分化しているのだろう。

車で2度立ち寄ったことがある駒ヶ根駅前。
当時は「駅そば」があったと思うが、今はもうない。

家族4人で旅行をした最後の機会で泊まったのはこの町だったと、後で母親から聞いた。

駒ヶ岳へと延びる坂道が美しい。


13:11 伊那北(いなきた)駅(飯田線 長野県)
行き違い3分の停車。

若者で埋まる車内。
彼等に休日はない。
オレもそうだった。

伊那節と勘太郎の町、伊那。

勘太郎とは北風小僧のことではなく、江戸時代末期に存在した侠客とのこと。
東宝映画の主人公で、彼の人生には国定忠治や水戸天狗党が登場する。

だが、まったく架空の人物らしい。

駅前道路を車は流れ、賑やかそうに見える商店街が日差しに照らされている。
駅の背後には大きなホテルが建っている。

この町で少しのんびりしたり、伊那市駅までの道を歩いてみたい。

14:27 岡谷(おかや)駅(中央本線/飯田線 長野県)
町で唯一の繁華街、童画館通りを歩く。

真夏のような日差しと暑さは高原的な信州の空気を追い払い、駅は若者たちで埋まっている。

列車が3分ほど遅れているようだ。

二人で作った家族が、他の親族も乗せて唯一遠出をしたことがある。

この町の美しいホールに「世界のコバケン」「炎のマエストロ」こと小林研一郎さん率いる楽団がやってきて、親戚となった女性がピアノを弾いた。

その夜は松本に出て、友の店で昨日のように日付が変わっても飲んだ。

この記憶が薄れる頃は、きっとオレは幸せな人生を歩み、考えうる限りですべてがうまくいっている。

14:58 下諏訪(しもすわ)駅(中央本線 長野県)
茅野行に乗って、ここで次の塩山行を待つ。

オルゴール通りを甲州街道まで歩く。

諏訪にいると様々な記憶が蘇る。
あんなこと、こんなこと。
いろいろ出てくる。

諏訪は有賀氏が根づいた土地。

遥かな昔ここにいた遠いご先祖が、おそらくオレを見ている。

役目を終えて駅に払い下げられた御柱にも思いや願いが湧く。
最近は特に神の存在を信じている。

酒ばかり飲んでいるが、気楽な旅を楽しんでいる。


15:20 茅野(ちの)駅(中央本線 長野県)
特急との待ち合わせで11分の停車。

かつて山登りで降りた駅に、再び降り立つ。

「駅そば」が営業している売店前に信州そばが香る。

ウイスキーハイボールとチーズを購入して戻る。
列車はどうも遅れがちのようだ。

発車する。
オレが下りた反対側の出口にも町があった。

あっちにも行っておくべきだったな。

16:57 山梨市(やまなしし)駅(中央本線 山梨県)
塩山行だったので、ここでホリデー快速を待つ。

駅は改装中。
ここでは酒はいい。

駅に着く手前で釜無川を渡る。
そこまで歩く。

街灯が点る街道で、「今日もじきに暮れる」。
ただそれだけを想い、離れる。


居酒屋の灯と、母親に連れられて電車を見にきた小さな子供に心を潤して、次の町へ。

関連記事

「車旅日記」2003年晩秋 2日目(南紀白浜-伊勢志摩)走行距離421㎞ -白良浜、白浜駅、見老津駅、潮岬、紀伊大島樫野灯台、湯川駅、瀞峡街道・熊野川、十津川、熊野きのくに、紀伊長島駅、伊勢志摩 【紀伊半島に焦がれる日々。南海道を往くのは2度目でございます。】

車旅日記2003年11月23日・・・白良浜、白浜駅、見老津駅、潮岬、紀伊大島樫野灯台、湯川駅、瀞峡街

記事を読む

「鉄旅日記」2020年文月 3日目(萩-三次)その4‐宍道、加茂中、出雲横田、出雲坂根(木次線) 【コロナ禍でございます。内緒の旅でございました。余部鉄橋へ。萩へ。霧の街へ。東京五輪延期で浮いた4連休の記録でございます。】

鉄旅日記2020年7月25日・・・宍道駅、加茂中駅、出雲横田駅、出雲坂根駅(木次線) 13:

記事を読む

「鉄旅日記」2020年睦月 初日(東京-湯沢)その3‐小牛田、一ノ関、北上、柳原、江釣子(東北本線/北上線) 【秋田内陸縦貫鉄道に乗りにいきました。五能線の名所も歩いた旅初めでございます。】

鉄旅日記2020年1月11日・・・小牛田駅、一ノ関駅、北上駅、柳原駅、江釣子駅(東北本線/北上線)

記事を読む

「鉄旅日記」2022年弥生vol.2 2日目(焼津-静岡)その2 ‐奥大井湖上、接岨峡温泉(大井川鐡道井川線) 【念願の大井川鐡道に乗る旅。帰りは身延線経由、武蔵野線全駅下車達成でございます。】

2022年3月20日・・・奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅(大井川鐡道井川線) 13:18 奥大

記事を読む

「鉄旅日記」2006年如月 その1-取手、土浦、勝田、阿字ヶ浦、那珂湊、日立、大津港(常磐線/茨城交通) 【房総半島から1週間。常磐線に乗って、下っていったのでございます。】

鉄旅日記2006年2月11日・・・取手駅、土浦駅、勝田駅、阿字ヶ浦駅、那珂湊駅、日立駅、大津港駅(常

記事を読む

「車旅日記」1997年梅雨明け【疲れきっていた若き日々。またしても向かうのは北でございました。】(東京-鳴子温泉-東京)2日目~最終日-いわき久ノ浜パーキング、亘理、名取、松山町、鳴子サンハイツ、町田

車旅日記1997年7月20日 7:03 6号国道‐いわき久ノ浜パーキング 太陽光線で目が覚める。

記事を読む

「鉄旅日記」2020年如月 初日(東京-大船渡)その2‐新白河、郡山、福島、仙台(東北本線) 【東日本大震災で被害を受けた大船渡に泊まりにまいりました。山田線完全乗車も目指しておりましたが・・。】

鉄旅日記2020年2月22日・・・新白河駅、郡山駅、福島駅、仙台駅(東北本線) 8:20 新白河(

記事を読む

「鉄旅日記」2020年晩秋 初日(東京-砺波)その4 ‐越ノ潟、末広町、高岡、城端(万葉線/城端線)/高岡大仏 【大人の休日倶楽部パスで北陸へ。新幹線、在来線特急乗り放題でございます。魚津、雨晴をめぐり、氷見線、万葉線、城端線、七尾線、えちぜん鉄道、福武線、北陸鉄道との再会でございます。】

鉄旅日記2020年11月21日・・・越ノ潟駅、末広町電停、高岡駅、城端駅(万葉線/城端線)/高岡大

記事を読む

「車旅日記」2004年夏 初日(佐賀空港-別府)走行距離254㎞その2-田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別府・ホテル清風屋上ビヤガーデン【九州を一周してみよう。そう思いたった、真夏の日々でございます。】

車旅日記2004年8月11日・・・田川後藤寺駅、豊前川崎駅、宝珠山駅、日田駅、豊前中村駅、鳥栖駅、別

記事を読む

「鉄旅日記」2014年秋 その2-富田、佐野、佐野市、大平下、新大平下、栃木、思川、新白岡、白岡、東大宮(両毛線/東北本線) 【休日おでかけパスで、関東ローカル旅】

鉄旅日記2014年11月3日その2・・・富田駅、佐野駅、佐野市駅、大平下駅、新大平下駅、栃木駅、思川

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    PAGE TOP ↑